輸入車
更新日:2019.08.20 / 掲載日:2019.01.24
ボルボ 最新運転サポート装備GUIDE vol.2
写真●グーワールド
※中古車参考価格はすべてグーネット2018年10月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2018年12月号の内容です)
【ボルボの最新運転サポート装備GUIDE】クルマの良し悪しを判断する基準とはなんだろう? 0-100km/h加速のタイム? 燃費? それとも静粛性? カーライフを安心かつ快適なものにしてくれる「差」。いま、ドライバーを助けるサポート装備に注目が集まっています。
ボルボの特徴:重大事故につながる正面衝突を防ぐ独自のサポート装備が充実
つねに人を中心としたボルボのクルマづくり
いまでは当たり前になった3点式シートベルトを発明しただけでなく、その特許を開放するなど、安全性について徹底的にこだわっているのがスウェーデン発のブランド、ボルボだ。
独自の事故調査隊を持ち、リアルワールドでどのような事故が起き、その原因を突き止めるところから安全装備を開発していくというのがボルボが長年続けている方針。安全アセスメントでの点数稼ぎではなく、真の意味での安全性を追求している。
ボルボは、「ビジョン2020」という宣言のなかで、2020年までに新しいボルボ車による死亡者や重症者をゼロにすると発表した。その核となる技術が、2008年に発表された完全停止まで行う自動ブレーキだろう。
カメラやレーダーといったセンサー機器で障害物を検知し、ドライバーに警告、衝突が避けられないと判断した際には自動でブレーキをかける。現在では軽自動車にまで普及しつつあるこの技術を世界で初めて採用したのがボルボだ。
そして現在、ボルボはセンシング技術を活用して、さらに安全で快適なクルマづくりを続けている。
とくに注目なのが、重大事故を防ぐための装備。日本でもっとも死亡事故につながるというデータのある正面衝突を回避、または被害軽減のために、自動ブレーキに「対向車対応機能」を追加。さらにステアリング操作をサポートする「対向車衝突回避支援機能」も最新モデルに採用した。
最新のデータによると、新しいボルボ車による事故の死者、重傷者は2%以下まで低減しているという。これは10年前の約5分の1だ。
日本では死傷事故の3割が正面衝突に起因するとされている(警視庁2017年データ)。最新世代のボルボでは、正面衝突の被害を軽減するための装備が充実しており、リアルワールドでのさらなる安全性の向上が実現されている。
安全技術については世界をリードする存在。装備の多くが全車標準というのも評価が高い。
車格に関わらず充実した内容を誇る最新ボルボ車が備える主なサポート装備
さまざまなシチュエーションで危険を回避する自動ブレーキ[City Safety]
衝突の危険性が高まるとドライバーに注意を促し、衝突が避けられない時には自動でブレーキ。車両のほか、自転車や歩行者も検知する。
ACC中に自動で車線を維持[パイロットアシスト]
全車速追従機能付ACC作動中にシステムを起動すると、走行中の車線を維持しやすいよう、クルマがステアリング操作をサポートする。
前方車両との車間距離を自動的に調整[全車速追従機能付ACC]
前方車両との距離を自動的に保ちながら、設定されたスピードで走行する機能。前方車が停止すると停止状態をキープする。
駐車場でバックの際に事故を予防[オートブレーキ機能付CTA]
駐車場からバックで出ようとした際に、接近する車両を検知すると警告音でドライバーに知らせ、衝突リスクが高くなると自動でブレーキ。
死角から接近する車両を警告する[BLIS]
自車の死角にいる車両を検知し、シグナルでドライバーに知らせる。危険な状態で車線変更を行おうとすると、警告灯を点滅して注意喚起。
車線を逸脱しそうな場合にサポート[LKA(レーン・キーピング・エイド)]
車線内を維持できるよう、ステアリング操作をサポート。もしも車線を逸脱してしまった場合には、音やステアリングの振動で警告する。
重要な道路標識をメーター内に表示[RSI]
重要な道路標識をメーター内に表示し、見落としを防ぐ機能。たとえば速度が超過している場合には表示を点滅させて注意を促す。
眠気や注意力低下を感知し警告[DAC(ドライバー・アラート・コントロール)]
車線との位置関係などから注意力が散漫になっていると判断した場合に警告を行う。また、ナビに安全に休憩できる場所を表示する。
駐車時のハンドル操作を自動化[パーク・アシスト・パイロット]
ドライバーに代わって駐車時のステアリング操作を行う機能。駐車可能なスペースを検知すると、機能が使えるようになる。
自車周囲の状況を表示[360°ビューカメラ]
カメラの映像を合成し、車両を見下ろしたような映像を表示。周囲の状況を直観的に把握できるようにサポートする。
XC90以降は正面衝突を予防する機能が充実し、さらに安全性アップ
縦型9インチモニターが最新世代のアイコン
安全性以外にも、使いやすさと便利さを高める機能が充実している最新のボルボ。その象徴となるのが、9インチの縦型タッチ式ディスプレイ。XC90からXC40まで、最新世代のボルボ車に標準装備される「SENSUS」は、車両設定やナビゲーションシステムの表示などを指先でコントロールできるシステム。指先の検知に赤外線センサーを活用することで、手袋をしたままでも操作可能となっている。いかにも北欧ブランドらしい心遣いだ。
XC90
自動ブレーキの性能がアップし、夜間でも歩行者などを検知。いわゆる右直事故を防ぐインターセクションサポートを世界で初めて採用。
中古車参考価格帯:550万円~830万円(16年~18年 全グレード)
XC60
ステアリングとブレーキを制御し車線の逸脱を防ぐランオフロード・ミティゲーションを世界で初めて採用。さらなる安全性を実現。
中古車参考価格帯:520万円~800万円(17年~18年 全グレード)
XC40
最新作となるXC40は、コンパクトSUVでありながら、XC90とほぼ同等レベルのサポート装備をグレードに関わらず標準装備。
中古車参考価格帯:389万円~549万円(18年 全グレード)
サポート装備の先駆者だけに、10年近く前のモデルでも自動ブレーキを装備
ねらい目となるのは装備の充実した3年落ち
ボルボは2015年モデル以降すべてのモデルに、「IntelliSafe10(インテリセーフ10)」と称して、「歩行者・サイクリスト検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム」、「全車速追従機能付ACC」、「DAC」、「LDW」、「LKA」、「BLIS」、「CTA」、「RSI」、「アクティブハイビーム」といった、最新モデルにも通じる多数のサポート装備を標準装備。3年落ち程度という、品質と価格のバランスが取れた中古車でこのように装備が充実しているのは嬉しいところ。
V70
ボルボのフラッグシップワゴンだったV70。先行車との車間距離を自動調整するACCやBLISは初期モデルから採用されている。
中古車参考価格帯:60万円~360万円(07年~16年 全グレード)
V60(先代)
自動ブレーキや全車速ACC、BLISなど充実したサポート装備を標準装備。とくにヘッドライトが2灯になってからがねらい目だ。
中古車参考価格帯:100万円~550万円(11年~18年 全グレード)
V40
まだ新車販売も行われているだけあって、コンパクトカーであっても最新世代に迫るサポート装備を誇る。中古車も多く人気は高い。
中古車参考価格帯:130万円~350万円(13年~18年 全グレード)