輸入車
更新日:2024.05.08 / 掲載日:2024.05.08
映えも運転もエコも楽しむ! 電気自動車「アバルト 500e」でゆく鎌倉日帰り旅
文と写真●ユニット・コンパス ※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年6月号「旅特集/気の向くまま、思いっきり走りたい[わがまま旅]」記事の内容です)
アバルト 500e/小型電気自動車で楽しむコンパクトな旅
電気自動車に興味はあるが、環境性能だけでなく、趣味性も満足させてくれるものが欲しい。これは多くのクルマ好きにとってリアルな感覚なのではないだろうか。
バッテリーの容量で航続距離が決まる電気自動車にとって、長距離ドライブは得意分野ではない。でも、街中を走るだけではちょっとつまらない。そこで今回は、電気自動車で楽しめる0泊1日の旅を企画した。
相棒に選んだのは、アバルトから登場した500eカブリオレ。内燃機関の名車が電気自動車となって生まれ変わった。294km(WLTCモード)という一充電走行距離を考えると、目的地まで片道100km程度のコースであれば安心感がある。日帰りドライブの王道距離だ。
向かったのは湘南・鎌倉エリア。関東在住者にはもはや説明不要なほど定番だが、じつは近年海外旅行者からも、行きたい場所ランキング上位に入る人気ぶりなのだ。500eの鮮やかなアシッドグリーンは、写真映えすること間違いなしだろう。
都内をスタートし、自動車専用道を使って湘南へと向かう。走り始めて感じたのが、電気自動車ならではのどっしりとした乗り味。やんちゃさ全開だったガソリンモデルの695に比べると、大人になった。クルーズコントロールも備わるし、見た目以上の安心感がある。
地図の表示が海に近づくにつれて交通量が増えてきた。驚いたのが海沿いの国道134号。この日は平日の午前中だったのに、すでに観光渋滞が始まっている。だが、そんなストップ&ゴーの連続もストレスフリー。むしろ電気自動車でよかった。
海を楽しみつつ、鎌倉エリアへと向かう。古い街並みなので道幅が狭く駐車するのも大変なのだが、ここでも500eのコンパクトさに助けられた。小さいことはよいことだ。
さて、ひととおり観光が終わったところで、海岸線を走る高速道路へ。道も空いているし、航続距離に余裕があるので、センターコンソールのドライブモードを一番辛口の「スコーピオントラック」に変更。すると、アクセルへのレスポンスが鋭く変化した。サウンドもオンにすれば、内燃機関から収録された電子エキゾースト音が響き、気分はまさにアバルト。電気自動車であっても運転の楽しさは変わらないことを教えてくれた。
アバルト 500e ツーリズモ カブリオレ ●全長×全幅×全高:3675×1685×1520mm ●ホイールベース:2320mm ●車両重量:1380kg ●モーター最高出力:155ps/5000rpm ●最大トルク:24.0kgm/2000rpm ●新車価格:615万円〜645万円(500e ツーリズモ 全グレード)