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更新日:2018.10.28 / 掲載日:2015.05.01
ホンダ S660 新車紹介
ホンダ S660 新車紹介
紹介
【ニューモデル】
発表/2015年3月30日
ホンダ・お客様相談センター
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文●森野恭行 写真●編集部
■目指したのはホンキのスポーツカー 乗れば納得のファン・トゥ・ドライブ
ついに市販されたS660は、オープントップを採用する2座ミッドシップスポーツ。スタイルを含めて、「ビートの再来」という印象が強いのは当然のことだ。しかし、じつは先輩とは性格が異なっている。ホンダスポーツ伝統の「S」の名を継承したS660は、本格スポーツカーとして開発された。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
ビートが高回転型の自然吸気660を心臓としたのに対して、S660が積むのはターボ。S07Aの型式はNシリーズ用と共通ながら、専用のターボを採用してレスポンスを強化。しかも、MT(軽初の6速)用はレブリミットを700回転引き上げ、CVTにも専用セッティングを施すのだから、スポーツカーにふさわしい心臓と表現していい。
だが、シャシーやボディはさらに気合が入っている。サスの流用などということはせず、すべてS660のために新設計された。とくに注目なのがハイグリップで知られるアドバン・ネオバを標準設定し、それを履きこなせる強いボディと高度なサス、そして軽としては贅沢な4輪ディスクブレーキを与えたこと。開発陣の本気が伝わる。
そして、いかにもホンダらしいエピソードは、「走りのホンダ」復活ののろしともいえるS660の開発を、20代半ばの若いLPL(開発責任者)に任せたこと。S660には、「スポーツカーの楽しさをもっと、もっと多くの人に知ってほしい」という、開発陣の熱いメッセージが込められている。
維持費が安いのが軽の最大の利点で、セカンドカー、サードカーとしての普及が期待される。ベースのβで198万円の設定は安くはないが、がんばれば若者にも手が届くところにある。しかもS660には、約200万円の価格を納得させるカッコよさと高性能、いいもの感がきちんと備わる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
いかにもスポーツカーらしいコックピットタイプのインパネ。ホンダ最小径のφ350mmのステアリングは操作性も抜群だ。ヒップ&アイポイントの低さはスーパーカー並み!
ハードな旋回でも体をきちんとサポートするバケットシートを採用。その背後にS660専用チューンを施したS07A型ターボを積む。吸排気サウンドへのこだわりにも注目。
■インテリア/エクステリア写真[2]
くるくると巻いて、フロントフードの下に収めるロールトップを採用。作業時間は2~3分を要する。
タイヤ幅は前が165、後ろが195。太いリヤタイヤを収めたマッシブなリヤフェンダーが、ミッドシップスポーツらしい踏ん張り感を強調する。全高はコペンより100mm低い1180mmの設定だ。
ホンダ S660 α(6速MT)
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1180mm |
---|---|
ホイールベース | 2285mm |
トレッド前/後 | 1300/1275mm |
車両重量 | 830kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps/6000rpm |
最大トルク | 10.6kg m/2600rpm |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前後 | ディスク |
タイヤ前・後 | 165/55R15・195/45R16 |