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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.08.07
【スバル】国内初!歩行者の衝撃を緩和する歩行者保護エアバッグとは
goo-net編集チーム
2005年に国土交通省によるボンネットの衝撃緩和性能を規定する、歩行者頭部保護法基準が導入されました。
従来の車を運転するドライバーや乗客の保護から、歩行者に対する新たな保安基準です。
車が衝突した時にドライバーや同乗者に対する衝撃や、怪我などのダメージを軽減するために搭載されたエアバッグシステムですが、歩行者との衝突時にダメージを軽減する「歩行者保護エアバッグ」が、2016年9月にスバルより発表されました。
この歩行者保護エアバッグとはどういうものか見ていきましょう。
歩行者保護を目的としたエアバッグ
スバルでは今までに乗員保護を目的とした、デュアルSRSエアバッグ、SRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグ、さらに運転席SRSニーエアバッグなど7つのエアバッグを搭載するなど、衝突安全に対して積極的に取り組んできました。
これは衝撃吸収シャシーとともに開発してきた、スバルならではの衝突実験の積み重ねから導き出された、衝突安全性能の技術の進化と言えるでしょう。
そのスバルが2016年9月のフルモデルチェンジを機に、国産初となる歩行者保護エアバッグを「インプレッサ」へ搭載し話題となりました。
現時点では、車という乗り物がある限り、歩行者との衝突事故をゼロにすることは難しいと言えます。
仮に前面から歩行者と衝突した際、ダメージが大きいとされる部分は、歩行者の頭部と車の硬い部分との衝突と言われています。
ちょうど車のフロント部分と歩行者の下半身が衝突した際、フロントボンネットに乗り上げる形で歩行者は頭部を強打します。
そこで、フロントバンパー内部のセンサーが衝突を検知すると、車の硬い部分であるピラーやフロントガラスの下部を覆う形でエアバッグが作動し展開します。
歩行者がボンネットに乗り上げる形になった場合、頭部をエアバッグが保護します。
歩行者保護エアバッグとスバルアイサイト
仮に歩行者と衝突した場合には、できるだけ歩行者に怪我をさせないという目的で、昨今の車は、ボンネットフードを高く設計し、ボンネットフードと硬いエンジンと間に隙間を作り、衝撃を吸収するようになりました。
ところがスバルは、水平対向エンジン搭載という利点を活かすために、ボンネットが低くデザインされています。
衝撃吸収のために全高を上げてしまったらスバルらしさが失われてしまいます。
そのためにも、衝撃吸収のための「歩行者頭部保護法基準」に則した、歩行者保護エアバッグが開発されました。
さらにスバル車には「ぶつからない機構」である「アイサイト」が搭載されています。
歩行者との衝突の危険を画像で検知し、ブレーキをアシストし、それでも衝突してしまったらエアバッグが歩行者のダメージを軽減してくれる仕組みです。
徹底した安全対策が2重にも3重にも施され、メーカーの真摯な取り組みが信頼性・ブランドイメージにも表れています。
「転ばぬ先の杖」を考えた歩行者保護エアバッグですが、もちろんこの安全機構が作動しないことが最善です。
現代の車社会において、乗員・乗客・歩行者に優しい安全性能は、自動車メーカーの目指すところでありキーテクノロジーと言えるでしょう。
スバルの積極的な安全性能の取り組みは、ますます目を離せない程、これからも進化し続けることでしょう。