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更新日:2021.10.25 / 掲載日:2021.10.25

メルセデス・ベンツ Mクラスの燃費や税金など気になる維持費を紹介

メルセデス・ベンツが初めて開発したSUVの「Mクラス」

ブランド初のSUVとして、1997年から2015年まで販売されていたメルセデス・ベンツ Mクラスの気になるポイントを紹介していきます。

「燃費やボディサイズは?」「税金や車検代などの維持費はいくらかかる?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

Mクラスについて

メルセデス・ベンツ Mクラスは、都会派のプレミアムSUVとして1997年に誕生します。

同年に公開された映画「ロストワールド ジュラシック・パーク」で、特別に迷彩柄のボディカラーに塗装された「ML320」が劇中で使用されたこともあり、注目を集めました。

しかし、初代のMクラスは質感の品質やその完成度の低さから、あまり評判のよいものではありませんでした。これらの反省点をもとに、2005年に登場した2代目では大幅に質感を向上させます。ボディには高剛性のモノコックを採用し、優れた操縦性や快適性を実現しました。

最終モデルとなる3代目は、2011年に登場しました。この世代では、メルセデス・ベンツを象徴するロゴであるスリーポインテッドスターを中央に配した大型ラジエーターグリルを採用。さらに、LEDを多用したヘッドライトを装備し、強い存在感を放っています。ECOスタートストップ機能も新たに搭載したため、無駄な燃料の消費も抑えることができるようになりました。

そんな3代目の日本市場に設定されたグレードは、以下のとおりです。

・3.0L V型6気筒DOHCターボエンジンを搭載する「ML350 ブルーテック 4マチック」
・3.5LV型6気筒DOHCエンジンを搭載する「ML350 4マチック」
・5.5LV型8気筒DOHCツインターボエンジンを搭載する「ML63 AMG」

いずれのエンジンも低速域からのパワフルな加速が持ち味で、2,000kgを超えるボディでありながら軽快な走りを体感することができます。

また、足回りには状況に応じてサスペンションの動きを制御し、オイル流量を変化させるDIRECT CONTROLサスペンションが採用されています。そのため、大型SUVとは思えない滑らかハンドリングが可能です。氷雪路でもトラクション性能を十分に発揮し、電子制御が無理やり働くような違和感がありません。

2015年に実施されたマイナーチェンジのタイミングで、Mクラスは車名を「GLE」に変更します。そのため、Mクラスとしては2015年で販売を終了しました。

Mクラスのボディサイズ

Mクラスのボディサイズは、一体どれくらいあるのでしょうか。ここでは、歴代モデルのボディサイズを比較してみましょう。

<世代:グレード:ボディサイズ>
初代
ML350
全長4645mm×全幅1835mm×全高1820mm

初代
ML55 AMG
全長4635mm×全幅1895mm×全高1805mm

2代目
ML350 ブルーテック 4マチック
全長4790mm×全幅1935mm×全高1815mm

2代目
ML63 AMG
全長4815mm×全幅1950mm×全高1775mm

3代目
ML350 ブルーテック 4マチック
全長4810mm×全幅1925mm×全高1795mm

3代目
ML63 AMG
全長4815mm×全幅1950mm×全高1765mm

Mクラスのボディサイズはフルモデルチェンジを行うごとに、少しずつ全長や全幅が拡大されています。その一方で、全高に関しては低くなってきているようです。

特に初代から2代目に変わる際には、全長を145mm、全幅を75mm、ホイールベースを95mm拡大したため、室内空間にゆとりが増しました。

日本にあるコインパーキングは、長さ4800mm~5000mm×幅2400mm~2500mm程度のスペースが多いです。初代に関しては問題なく停められそうですが、2代目以降は全長が4800mm近いもしくは超えるものが多いので、コインパーキングによっては、はみ出てしまう可能性があります。

また、日本にある多くの立体駐車場では全高1550mmまでしか対応していないため、全高が1700mm以上あるMクラスを駐車することはできません。

しかし、最近では全高2000mmに対応できる立体駐車場も増えてきています。このような駐車場であれば、余裕をもって停めることができるでしょう。

Mクラスの安全装備

Mクラスは、メルセデス・ベンツの安全思想に基づいて開発されているので、当時の最高基準の安全性を誇っています。そのため、各世代で充実した安全装備が搭載されているのが特徴です。

まず初代では、運転席、助手席、サイドにエアバッグを全車装備しました。その他にも、ABSやブレーキアシスト、フォースリミッター付きシートベルトを標準装備しています。

2代目の一部改良が行われた2006年には、メルセデス・ベンツ独自の先進安全コンセプト「PRO-SAFE」を新たに導入しました。これは、事故などで衝突した際の乗員のダメージを最低限に抑える機能のことです。シートベルトで乗員の身体をしっかりと保護し、万が一窓が開いている場合でも、車内への異物の侵入や乗員の身体が飛び出してしまうなどの事故被害を防止するための機能を備えています。

その他、死角を少なくする助手席のドアミラーに内蔵されたサイドビューカメラ、車庫入れなどの後退時の操作をサポートするパーキングアシストリアビューカメラなども標準装備されています。

最終モデルとなる3代目では、全車に安全運転をサポートする「レーダーセーフティパッケージ」、車の周囲状況を4つのカメラで確認できる「360°カメラシステム」を標準装備させ、先代よりも安全性を大幅に向上させました。

トランクルーム・ラゲッジスペースの広さ

Mクラスの2代目から3代目までの、歴代のトランクルームの広さをご紹介します。なお、初代に関しては情報がなかったため、不明です。

<世代:容量>
初代
不明

2代目
551L

3代目
690L

Mクラスの初代は容量を確認することができませんでしたが、2代目は551Lという容量を確保していたので、ゴルフバッグは3個積むことができます。

3代目に関しては690Lと容量が大幅に拡大しているので、ゴルフバッグを先代よりも1個多く積める余裕ができ、最大4個まで積むことができるようになりました。

また、Mクラスは2列目のシートを倒せる分割可倒式リアシートを採用しているため、ラゲッジスペースを2代目では1830L、3代目では2010Lまでに拡大させることが可能です。

買い物などの普段使いはもちろん、キャンプや遠出などのアウトドアでの使用にも重宝する車種といえます。

Mクラスの燃費

Mクラスの燃費性能は、初代と2代目は10・15モードと同じですが、3代目に関してはJC08モードに変更されているため、世代によって測定モードが異なります。そのため、世代による燃費の比較をすることは難しいです。

そもそも測定モードというのは、時代が下がるごとに実走行に近い走行条件になります。しかし、まったく同じ条件になることはありません。

カタログデータと実燃費には必ず乖離があるので、ここでの情報はあくまでも参考値として見ておきましょう。

<世代:グレード:燃費>
初代
ML350
6.9km/L(10・15モード)

初代
ML55 AMG
6.2km/L(10・15モード)

2代目
ML350 4マチック
7.9km/L(10・15モード)

2代目
ML63 AMG
5.3km/L(10・15モード)

3代目
ML350 ブルーテック 4マチック
12.5km/L(JC08モード)

3代目
ML63 AMG
7.6km/L(JC08モード)

Gクラスはフルモデルチェンジを重ねるごとに燃費性能が向上し、特に最終モデルである3代目では10km/Lを超える燃費性能を実現しています。

この世代はECOスタートストップ機能などを採用したことにより、大幅に燃費が向上しました。先代までの従来モデルと比べると燃費性能が大きく改善されたため、エコカー減税と補助金の対象にもなったグレードも存在します。

Mクラスの税金

現在、日本の自動車に関する税金としては、購入時の消費税や自動車税環境性能割に加えて、毎年納める自動車税、車検の都度支払う自動車重量税などがあります。このうち自動車税は排気量ごとに額が決まっていますが、初回登録から13年経過すると、税額が15%程度割増になります。

<世代:グレード:年額>
初代
ML350
58,000円(3199cc)

2代目
ML350 ブルーテック 4マチック
51,000円(2986cc)

3代目
ML350 4マチック
58,000円(3497cc)

自動車税は初回登録から13年を経過すると税額が割増になりますが、Mクラスでは2010年以前のモデルが該当するようです。そのため、初代のML350では67,000円、2代目のML350 ブルーテック 4マチックでは59,000円の年額となってしまいます。

続いて、重量税ですがMクラスは3代目の場合はいずれのグレードも車重が2,001kgから2,500kgの間に収まるため、重量税は2年分で41,000円の支払いが必要です。

また、年式が古くなると重量税は税額が上がります。初回登録から13年を超える2代目では2年分45,600円課税され、さらに18年以上経過する初代では2年分の重量税は50,400円に上がります。

自賠責保険や任意保険料

続いて、Mクラスの自賠責保険や任意保険料の額をご紹介します。

自賠責保険料は、車種による違いはなく、白ナンバーの登録車の場合24か月分20,010円で、車検時に2年分まとめて支払うことになります。

任意保険料は、契約内容によって大きく差が出るものであり、ドライバーの年齢や車種、用途にも左右されるため、正確な相場を出すのは難しいです。

あくまで参考程度になりますが、損害保険料算出機構のホームページから算出した型式別料率クラスのデータをご紹介します。これは保険料を算定するための基準として型式ごとの事故実績に基づき設定されているものです。ここで表示される数値が低ければ、低いほど保険料は安くなります。

ここでは、損害保険料算出機構のホームページで確認できた3代目の料率クラスを確認しておきましょう。
※いずれも保険始期2021年1月1日~12月31日の場合です。

3代目
ML350 ブルーテック 4マチック
対人賠償責任保険6・対物賠償責任保険10・搭乗者傷害保険8・車両保険17

※料率クラスは損害保険料算出機構のサイトで算出しました。

Mクラスの車検代

Mクラスの車検時にかかる経費としては、大きく分けて法定費用と整備点検費用がありますが、法定費用は国産車と輸入車による違いはなく、排気量や車重で決まっています。

3代目のML350 ブルーテック 4マチックで見た場合、以下の費用がかかります。

・重量税・・・2年分で41,000円
・自賠責保険料・・・24か月で20,010円
・印紙代・・・1,200円

車検整備は、ディーラーや整備工場などの専門業者に依頼する人が多いでしょう。その際は整備点検費用が必要となりますが、輸入車は国産車よりも整備費用が高く設定されています。

特に輸入車の場合、パーツを海外から取り寄せる輸送費などが上乗せされてしまうため、国産車よりも高額になりがちです。このことから、車検費用は多めに準備しておくようにしましょう。

Mクラスの維持費

前述した項目を含め、Mクラスの中古車を購入した場合の維持費についてまとめてみましょう。

使用場所や目的による差もありますが、年額に換算したおおよその目安として、3代目のML350 ブルーテック 4マチックの年間維持費は以下のとおりです。

・自動車税・・・51,000円
・重量税・・・41,000円
・自賠責保険・・・20,010円(24か月分÷2)
・任意保険・・・約70,000円
・ガソリン代(年間1万km走行)・・・約130,000円
・駐車場代・・・96,000円(全国平均)

Mクラスは、2015年のマイナーチェンジで車名が変更されたため、すでに販売を終了しています。そのため、新車時のメルセデス・ケアや3年落ち以内の中古車で選択できるメンテナンスプラスなどの保証には加入できません。

万が一故障した際にも対応できるように、修理費用を準備しておきましょう。

ディーゼルエンジンの特徴

Mクラスには、燃費性能に優れたディーゼルエンジンモデルが初代から3代目まですべての世代に設定されていました。

最終モデルとなる3代目の「ML350 ブルーテック 4マチック」に搭載される642型ディーゼルエンジンは、3.0L V型6気筒DOHCターボ最高出力258psを発揮します。

低速域からパワフルな加速が持ち味で、2,000kgを超えるボディでありながら走りに軽快さを持たせています。高速道路での走行でもスムーズな加速を実現し、追い越し時にアクセルを踏み込んだ際にもドライバーはストレスを感じないでしょう。

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※本記事は、2021年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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