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更新日:2020.11.27 / 掲載日:2020.11.27

マセラティ クアトロポルテの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

マセラティ クアトロポルテ

マセラティのフラッグシップモデルとして存在感を放ち続ける「クアトロポルテ」を今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

マセラティ クアトロポルテの歴史

クアトロポルテは高い走行性能、快適性、豪華さを兼ね備えるのが特徴の4ドアサルーンとなっており、マセラティのフラッグシップモデルとして、相応しい性能が与えられています。

車名の由来はイタリア語で「4」を表すクアトロと、「扉」を表すポルテを合わせたもので、4ドアのボディ形状を表しました。

1963年に登場した初代は、同年のトリノ・ショーにてデビューを果たします。このときのデザインは、イタリアで有名なピエトロ・フルアが担当しました。この世代は、日本には新東洋企業によって数台が輸入されています。

1974年に登場した2代目ですが、第一次オイルショック後の不況などもあり、2代目が終了する1978年までの4年間でわずか13台しか生産されませんでした。

1979年に登場した3代目は、直線を基調した台形キャビンの重厚かつフォーマルなスタイリングで登場します。インテリアは、ウッドパネルや本革をふんだんに用いた豪華なものでした。

1994年に登場した4代目では、フィアットの傘下に入ったマセラティから販売されます。ボディデザインは、イタリアの工業デザイナーであるマルチェロ・ガンディーニが手掛けました。

エクステリアは、ウエッジシェイプの空力を考慮されたものとなり、開発ベースに同社の主力車種であったビトゥルボを採用したことで、コンパクトな車体サイズとなるのが特徴です。

2001年に生産が中止となって以降、2004年の5代目が登場するまで新たなモデルは発表されませんでした。

2004年に登場した5代目はフェラーリ傘下で開発が行われており、開発に際してフェラーリの技術を取り入れることで、大幅に信頼性・性能を向上させています。

デザインはピニンファリーナ所属の日本人デザイナー、奥山清行氏によるものです。エンジンはV8 4.2Lを採用。これはフェラーリF430と同じものが搭載されました。

2013年に現行モデルである6代目が登場します。初代から通算50周年の節目に当たる今モデルも、ピニンファリーナがデザインを担当。歴代クアトロポルテの特徴を現代的にアレンジしたデザインが特徴です。

また、エンジンはフェラーリとの共同開発されたもので、よりパワフルに、より環境負荷の少ないものとなっています。

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クアトロポルテ S

走行性能を向上させたハイパフォーマンスモデル「クアトロポルテ S」

クアトロポルテ Sは5代目に設定されたグレードで、2008年10月に発売が開始されました。クアトロポルテ ベースグレードに対し、走行性能を向上させたハイパフォーマンスモデルとなっています。

快適性やラグジュアリー性などはそのままに、エンジンを4.2Lから4.7Lに排気量を増やして出力を増加しました。さらに、動力性能を大幅に向上させています。同時に、トランスミッションのマネジメントシステムを変更し、変速速度も向上させました。

中古で購入する際の目安となる予算

クアトロポルテ Sを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算>
2008年式:流通量希少のため算出不可
2009年式:278万円~358万円
2010年式:278万円~338万円
2011年式:335万円
2012年式:385万円
2013年式:398万円~538万円
2014年式:358万円~490万円
2015年式:354万円~488万円
2016年式:450万円
2017年式:流通量希少のため算出不可
2018年式:流通量希少のため算出不可
2019年式:流通量希少のため算出不可

流通量は決して多いとはいえないものの、販売された期間が長いこともあり、クアトロポルテの中では比較的多いです。価格も極端に高騰しているわけでもなく、新車価格を考えればこなれているといえるでしょう。

先代モデルとの比較

第5世代:2008年~2012年
クアトロポルテ Sは、5代目のマイナーチェンジで登場しました。全長は5000mmを超え、全幅も2000mに迫る車体ですが、操縦性は大柄な車体を感じさせない軽快な走行感が特徴です。

インテリアではパーツごとのカラーが変更でき、400万通りにもなるインテリアカラーの選択ができます。

ある程度の台数が流通しているため、条件に合ったものを探しやすいでしょう。

エンジンは4.7L V型8気筒 最高出力430ps。ボディサイズは全長5110mm×全幅1895mm×全高1440mmです。

第6世代(現行モデル):2013年~
この世代では、エンジンがダウンサイジングされ、燃費性能や環境性能が向上しています。ややパワーダウンはしているものの、それでも410psと十分な動力性能を確保しました。

インテリアでは先代同様ラグジュアリーなものとなり、多数のカラーアレンジが可能な他、センターコンソールに「マセラティ・タッチコントロールシステム」と呼ばれる8.4インチディスプレイのインフォメーションシステムを搭載しています。

先代に比べると中古車の流通量は少ないです。また、比較的新しい年式なので、価格も高めとなっています。

エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力410ps。ボディサイズは全長5270mm×全幅1950mm×全高1470mmです。

人気のあるカラー

クアトロポルテ Sのボディカラーは、ソリッド2色、メタリック7色が設定されています。

ソリッド
1 ネロ
2 ビアンコ

メタリック
1 ネロ・リベーレ
2 グリジオ・マラテア
3 グリジオ
4 ブルー・パッシオーネ
5 ロッソ・フォルゴーレ
6 ビアンコ・アルピ
7 ブルー・ノビレ

この中では、純白の「ビアンコ」が人気です。

マセラティ クアトロポルテ Sの中古車を探す

クアトロポルテ グランルッソ

先進安全装備を追加した「クアトロポルテ グランルッソ」

クアトロポルテ グランルッソは6代目のマイナーチェンジのときに設定され、2017年1月に発売が開始されました。

このマイナーチェンジでは、エクステリアのデザイン変更やエアシャッターと呼ばれる空力装備の他、アダプティブクルーズコントロールといった先進安全装備を追加しています。

また、エクステリア・インテリアのデザインを選択できるトリムオプションである「グランスポーツ」「グランルッソ」の選択が可能となりました。

中古で購入する際の目安となる予算

クアトロポルテ グランルッソを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には1台の流通も無く、中古車の相場を割り出すことができませんでした。登場からまだ数年しか経過していないことも、流通していない理由のひとつでしょう。

先代モデルとの比較

第6世代(現行モデル):2017年~
クアトロポルテ グランルッソは6代目に設定され、2015年モデルのクアトロポルテ ベースグレードに、トリムオプションである「グランルッソ」を装備したグレードです。

クアトロポルテとしては、豪華なインテリアや快適な室内空間などコンセプトはそのままに、新たに安全装備が追加されました。死角に入った走行車両の存在を知らせるブラインドスポットアラート、駐車場からバックで出庫するときに他の車や障害物を検知、注意を促すリアクロスパスなどが装備されています。

この他、電動トランクリッドやiPhoneなどiOS機器と接続し、ボイスコマンドで車両コントロールを行えるSiriスマートパーソナルアシスト、harman kardonプレミアムサウンドシステムなど装備されました。これらの装備は標準装備あるいはオプションで選択することが可能です。

また、エンジンも最新の排ガス規制「EURO6」に対応した3.0L V6の新エンジンが搭載されました。

登場から3年弱しか経過していないせいか、現時点の中古車市場には1台も流通していません。そのため、このグレードの中古車を探すのは至難の業でしょう。

エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力350ps。ボディサイズは全長5270mm×全幅1950mm×全高1470mmです。

人気のあるカラー

クアトロポルテ グランルッソのボディカラーは、ソリッド2色、メタリック7色が設定されています。

ソリッド
1 ネロ
2 ビアンコ

メタリック
1 ネロ・リベーレ
2 グリジオ・マラテア
3 グリジオ
4 ブルー・パッシオーネ
5 ロッソ・フォルゴーレ
6 ビアンコ・アルピ
7 ブルー・ノビレ

この中ではクアトロポルテ Sと同様に、純白の「ビアンコ」が人気です。

クアトロポルテ S グランスポーツ

ハイパフォーマンスカーとしての側面を強調した「クアトロポルテ S グランスポーツ」

クアトロポルテ S グランスポーツは6代目のマイナーチェンジのときに設定され、2017年1月に発売が開始されました。オプションパッケージとなるトリムオプション「グランスポーツ」を装着したグレードです。

エクステリアでは、クアトロポルテ Sに対し、フロントバンパーの意匠が変更され、よりスポーティーなものになる他、サイドスカート、リアスポイラーを装備しました。

インテリアでは、スポーツシートをはじめ、パドルシフト付きスポーツステアリング、スポーツペダルが装着されるなどクアトロポルテのハイパフォーマンスカーとしての側面を強調したグレードとなります。

中古で購入する際の目安となる予算

クアトロポルテ S グランスポーツを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算>
2017年式:流通量希少のため算出不可
2018年式:898万円
2019年式:1279万円~1339万円

クアトロポルテ S グランスポーツは中古車市場に流通はあるものの、その流通量はわずかに3台だけとなっています。そのため、このグレードを中古車で購入することはあまり現実的ではないといえるでしょう。

先代モデルとの比較

第6世代(現行モデル):2017年~
クアトロポルテ S グランスポーツは、2017年1月のマイナーチェンジで設定されたグレードです。トリムオプション「グランスポーツ」を装着しています。

グランスポーツの内容としてエクステリアでは、クアトロポルテ Sに対してフロントバンパーのデザイン変更、20インチホイールの採用、サイドスカートの追加がなされました。

インテリアでは、シート表皮、ダッシュボード、ヘッドライニングなどの部位ごとのカラーや素材変更、電動調整スポーツシートといった、より高機能な装備への変更が可能です。さらに、追加オプションとしてシートヒーターや、サンルーフといった快適装備も選択することができます。

また、追加オプションの目玉として「ネリッシモカーボンパッケージ」と「ドライバーアシスタンスパッケージ」が装備されました。

ネリッシモカーボンパッケージは、ドアミラーのカーボン化をはじめ、エクステリアにカーボンフィニッシュやブラックフィニッシュを取り入れ、クアトロポルテのスポーティーさを特に強調するパッケージです。

ドライバーアシスタンスパッケージは、先進運転支援システムとなっており、エマージェンシーブレーキやアダプティブクルーズコントロールといった機能が追加され、安全性能の大幅な向上が望めます。

中古車は流通しているものの、現時点で確認できたのはたった3台だけ。価格もまだまだ高めなので、このグレードを中古車購入するのはあまりおすすめできません。

エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力410ps。ボディサイズは全長5270mm×全幅1950mm×全高1470mmです。

人気のあるカラー

クアトロポルテ S グランスポーツのボディカラーは、ソリッド2色、メタリック7色が設定されています。

ソリッド
1 ネロ
2 ビアンコ

メタリック
1 ネロ・リベーレ
2 グリジオ・マラテア
3 グリジオ
4 ブルー・パッシオーネ
5 ロッソ・フォルゴーレ
6 ビアンコ・アルピ
7 ブルー・ノビレ

この中では、漆黒の「ネロ」と、純白の「ビアンコ」が人気です。

クアトロポルテ S グランルッソ

ラグジュアリーサルーンとしての魅力を一段と高めた「クアトロポルテ S グランルッソ」

クアトロポルテ S グランルッソは、6代目のマイナーチェンジのときに設定され、2017年1月に発売が開始されました。ベース車のクアトロポルテ Sにトリムオプション「グランルッソ」を装着したグレードです。

グランルッソはエクステリア・インテリアのオプションをひとまとめにしたオプションパッケージといえるもので、クロムインサートを加えたフロントバンパー、サイドスカート、シルクを用いたインテリアなどが採用されています。

これらの装備で、クアトロポルテ Sのラグジュアリーサルーンとしての魅力を一段と高めたグレードです。

中古で購入する際の目安となる予算

クアトロポルテ S グランルッソの中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には1台の流通も無く、中古車の相場を割り出すことができませんでした。クアトロポルテ グランルッソ同様、登場からまだ数年しか経過していないことも、流通していない理由のひとつでしょう。

先代モデルとの比較

第6世代(現行モデル):2017年~
クアトロポルテ S グランルッソは2017年1月のマイナーチェンジ時にクアトロポルテ S グランスポーツと同時に設定されたグレードです。ベースのクアトロポルテ Sにトリムオプション「グランルッソ」を装着したグレードとなります。

エクステリアではフロントバンパーにクロムインサートが追加され、サイドスカートが装着されるに留まり、クアトロポルテ Sの本来のデザインを生かしたシンプルなものとなっているのが特徴です。

インテリアでは、グランスポーツ同様、インテリアパーツのカラー変更や素材変更が可能で、15基のスピーカーと1280Wのアンプを採用したBOWERS&WILKINSのサウンドシステムも選択できます。そしてイタリア・ミラノに本拠を置く、世界的ファッションブランドであるエルメネジルド・ゼニア製のシルクファブリックを使用した豪華なインテリアが最大の特徴です。

このグレードは現時点の中古車市場では、1台も流通していません。そのため、クアトロポルテ S グランルッソを中古車で購入するのは非常に難しいでしょう。

エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力410ps。ボディサイズは全長5270mm×全幅1950mm×全高1470mmです。

人気のあるカラー

クアトロポルテ S グランルッソのボディカラーは、ソリッド2色、メタリック7色が設定されています。

ソリッド
1 ネロ
2 ビアンコ

メタリック
1 ネロ・リベーレ
2 グリジオ・マラテア
3 グリジオ
4 ブルー・パッシオーネ
5 ロッソ・フォルゴーレ
6 ビアンコ・アルピ
7 ブルー・ノビレ

この中ではクアトロポルテ S グランスポーツと同様に、漆黒の「ネロ」と、純白の「ビアンコ」が人気です。

※本記事は、2020年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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