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更新日:2020.11.06 / 掲載日:2020.11.06

スバル WRX STI・WRX S4の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

スバル WRX STI

スバルが製造・販売をしているスポーツセダンである「WRX STI」と「WRX S4」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

スバル WRX STIの歴史

WRX STIは、先行モデルにあたるインプレッサ WRX STIの後継車として登場した、圧倒的な走行性能と実用性を兼ね備えた4ドアセダンです。従来までは、インプレッサのラインナップの中でもSTI(スバルテクニカインターナショナル)が手掛ける本格スポーツグレードとして位置づけられていました。

しかし、2014年のフルモデルチェンジを機に、走りに特化した上級モデル「WRX」が、「WRX」と「WRX STI」に枝分かれしました。そこから、WRX STIは独立した車種として誕生します。

WRX STI は2014年にアメリカ・デトロイトで開催された北米国際オートショーにおいて発表され、大きな注目を浴びました。また、販売当初の月間目標販売台数である250台に対して、その約7.4倍となる1,843台も受注するなど、好調なスタートダッシュを切ります。

WRX STIは、「Pure Power in Your Control」をコンセプトに開発され、ドライバーのイメージ通りのアクティブな挙動を示し、アベレージの高い走りを具現化するスポーツセダンモデルです。車名の「WRX STI」の由来は、スバルレオーネのホットバージョン「RX」と世界ラリー選手権「WRC」からの造語である「WRX」と、スバルテクニカインターナショナル(STI)を組み合わせです。

搭載されるエンジンはスバルの技術力を集結させた2.0L水平対向4気筒ターボエンジンで、圧倒的な動力性能を兼ね備えています。そこに、AWDの特性であるオフロードでの走破性と優れた安定性を加えることで、スバル独自のシンメトリカルAWDを実現させました。さらに、ショートストロークの6速マニュアルシフトを搭載することで、豪快なドライブフィーリングを提供。

今後も、世界中の熱狂的なスバリストから熱い支持を受けるスバルを代表するスポーツモデルとして期待されています。

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WRX STI

WRX STI WRブルー・パール

スタイリッシュで高級感のある仕上がりの「WRX STI」

WRX STIは、2014年の8月に誕生したベースグレードです。スバル独自技術であるシンメトリカルAWD、圧倒的な動力性能を誇る2.0水平対向4気筒ツインスクロールターボエンジンを搭載しています。

基本的な機能である以下の内容は、標準装備されているのが特徴です。
・キーレスアクセス&プッシュスタート
・オートライト
・UVカットガラス

また、インテリアはレッドステッチ入りの本革巻ステアリングホイールやレッドオーナメント付の本革巻MTシフトノブに、サテンメッキリング付カーボン調加飾パネルなどを装備しました。これにより、とてもスタイリッシュで高級感のある仕上がりになっています。

中古で購入する際の目安となる予算

WRX STIを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:239万円~509万円
2015年式:239万円~359万円
2016年式:273万円~454万円
2017年式:340万円~390万円
2018年式:370万円~373万円
2019年式:380万円~549万円

WRX STIについては、年式が新しいものであるほど中古車の流通量も多いです。スポーツカーとして人気も高いことから、全体的に高値で取引されています。

先代モデルとの比較

第1世代:2014年~2019年
走りを極めたWRX STIは、ドライバーズカーの本質である「意のままに操る愉しさ」に、上質なプレミアムスポーツとしての味わいを感じられるのが特徴です。そのために、エンジンはEJ20型水平対向4気筒DOHCツインスクロールターボを搭載し、最高出力は227kW/6400rpm(308ps)とスポーツカーとして十分な数値となっています。

また、トランスミッションについては、シンクロを強化した6速マニュアルを搭載し、最高の伝達系を持たせてエンジン出力をしっかりタイヤに伝えることができる仕様に。フロントマスクやフェンダーなどは専用デザインとなっており、見栄えのいいステンレス製のメッシュグリルを採用しました。

また、グラマラスなワイドフェンダーを採用し、245/40R18サイズのタイヤを覆っています。サスペンションについては前輪にストラット式、後輪にダブルウィッシュボーン式を採用することで、走行時のタイヤの上下を最小限に抑え、路面とタイヤをしっかりとグリップできるようになりました。

中古車市場での流通量は意外と多く、全体的に状態が良く、走行距離が少ないことから、高い価格で取引されています。

エンジンは2.0L水平対向4気筒ターボ最高出力308ps。ボディサイズは全長4595mm×全幅1795mm×全高1475mmです。

人気のあるカラー

WRX STIのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・クリスタルホワイト・パール
・アイスシルバー・メタリック
・マグネタイトグレー・メタリック
・クリスタルブラック・シリカ
・ピュアレッド
・WRブルー・パール

この中では、白色にパール塗装を施した「クリスタルホワイト・パール」が人気です。

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WRX S4 スポルヴィータ

WRX S4 スポルヴィータ

大人のスポーツセダン仕様モデルの「WRX S4 スポルヴィータ」

2015年10月に発売されたWRX S4スポルヴィータは、スバル WRX S4にイタリア老舗革メーカーであるマリオレヴィ社とのコラボレーションした専用革シートを採用したモデルです。特別仕様のため、500台限定となっています。

SporVita(スポルヴィータ)の名称は、イタリア語の Sportiva(スポーツ)と Vita(人生)を組み合わせ、名付けられました。スバル車の持つスポーツ性能とこだわり抜いた上質な室内空間によってドライバーのカーライフをより豊かに彩っていく、という意味が込められています。

インテリアの変更により上質な室内空間を実現し、WRX S4 の個性を高めた大人のスポーツセダン仕様のモデルとなりました。

中古で購入する際の目安となる予算

WRX S4 スポルヴィータを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2016年式:216万円~259万円
2015年式:240万円

WRX S4 スポルヴィータ については、特別仕様の限定車のため、中古車市場で確認できたのはたった3台だけです。そのため、状態が良く、走行距離も少ないものを見つけるのは難しいでしょう。

また、走行距離が多い車両でも、限定車ということで高い価格で取引されています。

先代モデルとの比較

第1世代:2014年~2015年
先代モデルとなるWRX S4は、路面を選ばずに高いパフォーマンスを発揮する高性能スポーツセダンです。

軽量高剛性のボディに低重心な水平対向エンジン、シンメトリカルAWDを組み合わせ、機敏で安定感のある走りを実現しています。メーターには6500rpm、280km/hまで刻まれており、ドライバーの走る喜びを際立たせました。そしてカーボン調のパネル、赤いステッチはドライバーに上質な空間をもたらしています。

また、インテリアにはスバリストの心に刺さる加飾が施されているだけでなく、先進安全装備である「アドバンスドセイフティパッケージ」を設定。さらに、フリクションを最適化した新ダンパーを採用することで、微小なストロークでもダンパーの減衰力が働き、路面の凸凹を乗り越えた際の振動を抑えて乗り心地を向上させています。

他にも、フロントウインドーの遮音中間膜追加やボディへの吸音材追加など振動・騒音対策を強化することで、高速クルージング時の風切り音やロードノイズを低減し、静粛性の向上を図りました。

限定500台で販売されていたグレードのため、現時点の中古車市場で確認できたのは3台だけ。そのため、希望に合った車両を探し出すのは難しいかもしれません。

エンジンは2.0L水平対向4気筒ターボ最高出力300ps。ボディサイズは全長4635mm×全幅1795mm×全高1475mmです。

人気のあるカラー

WRX S4 スポルヴィータのボディカラーは、下記の5色が設定されています。

・クリスタルブラック・シリカ
・ダークグレー・メタリック
・ピュアレツド
・クリスタルホワイト・パール
・ラピスブルー・パール

この中では、このグレードの専用色でもある落ち着いたトーンの青色をした「ラピスブルー・パール」が人気です。

WRX STI S207

WRX STI S207 サンライズイエロー

限定400台の特別仕様車「WRX STI S207」

WRX STI S207はWRX STIをベースに、STIが理想とする「運転が上手くなる車」を徹底的に追及、運動性能を磨き上げたコンプリートカーです。

ニュルブルクリンク24時間レースへの挑戦で培った多くのノウハウを活かして、製造されました。排気システムの通気抵抗の大幅低減、ECUの緻密な制御などにより、Sシリーズ史上最高スペックの最高出力328PS/7200rpm、最大トルク44kgf・m/3200-4800rpmを実現しています。

中古で購入する際の目安となる予算

WRX STI S207を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2016年式:454万円~548万円

WRX STI S207については、特別仕様で400台限定車両のため、中古車市場でも流通量が非常に少ないです。そのため、状態が良く、走行距離も少ないものを見つけるのは難しいでしょう。

また、走行距離が少なくて状態が良いものは、限定車であることからプレミアムがつくため、高価格で取引されています。

先代モデルとの比較

第1世代:2014年~2017年
WRX STIをベースにしたWRX STI S207は、2015年の10月に設定された特別仕様車です。

スバル独自技術であるシンメトリカルAWD、圧倒的な動力性能を誇る2.0水平対向4気筒ツインスクロールターボエンジンを搭載しています。エンジンは回転数2400rpmでトルクの約90%を発揮することができる、とても扱いやすく実用性の持ち合わせたパワーユニットになっているのが特徴です。

また、スバル車両共通のヘキサゴングリルを持ち、立体的なフロントグリルをはじめ、ワイドトレッドをいかした18インチハイパフォーマンスタイヤを収めるためのアグレッシブな前後フェンダーを搭載。WRX STIモデルのアイコンともいえる大型リヤスポイラーなど、空力特性を向上させる本格的なエアロパーツの装着によって、個性的で存在感のあるボディデザインとなっています。

基本的な機能である以下の内容は、標準装備です。
・キーレスアクセス&プッシュスタート
・オートライト
・UVカットガラス

特別仕様車であり、400台限定で販売されていたことから、中古車市場での流通量は少なくなっており、価格も高めとなっています。

エンジンは水平対向4気筒ターボ最高出力328ps。ボディサイズは全長4635mm×全幅1795mm×全高1470mmです。

人気のあるカラー

WRX STI S207のボディカラーは、下記の色が設定されています。

・クリスタルブラック・シリカ
・ダークグレー・メタリック
・アイスシルバー・メタリック
・ピュアレツド
・WRブルー・パール
・クリスタルホワイト・パール
・サンライズイエロー

この中では、400台のうち100台限定で生産された専用カラーにもなっている鮮やかな黄色の「サンライズイエロー」が人気です。

WRX STI タイプS

WRX STI タイプS クリスタルホワイト・パール

究極のドライビングパフォーマンスを兼ね備えた「WRX STI タイプS」

WRX STI タイプSは究極のドライビングパフォーマンスを兼ね備え、力強さとパフォーマンスを感じさせる2.0L DOHC ツインスクロールターボを搭載しているグレードです。また、19インチアルミホイールとビルシュタイン製ダンパー、トランクリップスポイラーを標準装備しています。

インテリアはドライバーを日常から解き放つデザインに。本革巻ステアリングホイールや、SUBARUがRECARO社と共同で開発した新デザインのドライビングシートなど、本物の仕立ての良さにこだわったものとなっています。

中古で購入する際の目安となる予算

WRX STI タイプSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:239万円~335万円
2015年式:259万円~339万円
2016年式:335万円~357万円
2017年式:382万円~466万円
2018年式:399万円~453万円
2019年式:460万円~475万円

WRX STI タイプSについては、走行距離が少ないなど状態の良い車両も多く、高価格で取引されています。

先代モデルとの比較

第1世代:2014年~2019年式
WRX STI タイプS は、WRX STIモデルの中でも迫力のある19インチタイヤ&アルミホイールやトランクリップスポイラー、優れた操縦安定性と乗り心地を提供するビルシュタイン製ダンパーを備えるトップグレードとして人気の高いモデルです。

また、スバル独自技術であるシンメトリカルAWD、圧倒的な動力性能を誇るEJ20型 水平対向4気筒DOHC16バルブICターボを搭載しています。他には、ウィンターシーズンの快適性を高めるフロントワイパーデアイサーやフロントシートヒーター、快適性を向上させるスーパーUVカット、視界をクリアにする撥水加工フロントガラスが標準装備されました。また、オプションとして、質感の高いレカロ製フロントシート、本革シートが用意されています。

安全機能としては、世界一の安全性を誇る全方位コンパチビリティボディを搭載。さらに、高い衝撃吸収を可能にしたバルクヘッドやフロントフード構造、歩行者の保護性能を高めたエンジンルーム構造など、最高レベルのセイフティ装備を備えています。

中古車市場での流通量は比較的多い方であり、走行距離が多いものでも人気があるグレードのため、高めの価格で売り買いされているようです。

エンジンは2.0L水平対向4気筒ターボ最高出力308ps。ボディサイズは全長4595mm×全幅1795mm×全高1475mmです。

人気のあるカラー

WRX STI タイプSの ボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・クリスタルホワイト・パール
・アイスシルバー・メタリック
・マグネタイトグレー・メタリック
・クリスタルブラック・シリカ
・ピュアレッド
・WRブルー・パール

この中では、白色にパール塗装が施されていて高級感ある仕上がりになっている「クリスタルホワイト・パール」が人気です。

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※本記事は、2020年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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