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更新日:2020.10.09 / 掲載日:2020.10.09

フォルクスワーゲン ゴルフの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

フォルクスワーゲン ゴルフ

全世界販売台数累計3000万台を超えるフォルクスワーゲンの人気の車種「ゴルフ」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

フォルクスワーゲン ゴルフの歴史

ゴルフは現在の小型乗用車では当たり前となるFFハッチバック車で、コンパクトなボディと比較的広く取られた室内寸法など優れたパッケージを持ち、世界中で大ヒットとなった車種です。日本でも1975年に販売が開始され、高い評価を得ました。

2代目は1983年に登場します。大ヒットとなった初代のコンセプトを引き継ぎつつもボディを大型化し、利便性や走行安定性を向上。また、初代では日本未発売だったスポーツモデルのゴルフ GTIも販売されるようになります。

3代目は1992年に国内販売が開始され、今モデルではエクステリアデザインが丸みを帯びたものとなり、ガラリと印象が変わりました。ボディはさらに大型化され、エンジンも2.0Lを搭載。また、ベーシックグレードで200万円を下回る価格も話題となりました。

1998年に国内販売が開始された4代目では、当時フォルクスワーゲンはグループ全体の高級化路線を推し進めており、その経緯でゴルフもエクステリア・インテリアの品質が飛躍的に向上した世代となります。また、Rラインの一翼を担う車種として、ゴルフ R32が登場しました。

5代目の国内販売が開始されたのは2004年のことです。先代のコンセプトを引き継ぎつつも、コストダウンが考慮された設計になりました。また、ダウンサイジングコンセプトを取り入れた小排気量エンジンやセミATである「DSG」の採用など、技術面での進化も特徴です。

6代目は2009年から販売され、先代で採用されたダウンサイジングコンセプトをさらに展開し、国内販売モデルに関してはすべて過給器付き直噴エンジンである「TSIエンジン」となります。併せてトランスミッションがすべて「DSG」となったことで燃費性能も大きく向上しました。また、ゴルフ R32の後継車種として、ゴルフRが登場します。

2012年より国内販売が開始された7代目は、先代までのプラットフォームを一新し、高いボディ剛性による走行性能の向上、衝突安全性能、生産性の向上によるコストダウンなどさまざまな点で進化を見せています。また、安全装備も充実しており、後部座席を含めた計9個のエアバッグ、運転支援装備などで輸入車として初となる日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

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ゴルフ GTI

ホットハッチと呼ばれるジャンルを切り開いたパイオニアの「ゴルフ GTI」

ゴルフ GTIは初代より設定されるグレードで、現行となる7代目まですべての世代に設定される伝統のスポーツグレードとなります。

ゴルフ GTI登場の1976年当時、走りの楽しさを追求したモデルはクーペあるいはオープンボディが多数を占め、実用性はあまり重視されませんでした。そんな中、利便性の高いハッチバックボディに高出力エンジンを登載したGTIは、「ホットハッチ」と呼ばれるジャンルを切り開いたパイオニアといえます。

中古で購入する際の目安となる予算

ゴルフ GTIを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2005年式:31万円~88万円
2006年式:35万円~98万円
2007年式:29万円~88万円
2008年式:29万円~155万円
2009年式:74万円~105万円
2010年式:74万円~105万円
2016年式:198万円~315万円
2017年式:208万円~359万円
2018年式:235万円~375万円

ゴルフ GTIは長い期間販売されているグレードのため、流通数も多く、中古車の選択肢も多いです。

先代モデルとの比較

第5世代:2005年~2009年
この世代のゴルフ GTIは初代よりも大きく重くなり、失われてしまったホットハッチの軽快な走りを取り戻すことをテーマに開発されました。エクステリアではフロントデザインが専用のものとなり、他のグレードとの差別化を図っています。他にもGTI専用パーツを取り入れ、アグレッシブでスポーティーなイメージを持たせました。

発売から15年近く経過しているため、価格もこなれてきています。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力200ps。ボディサイズは全長4225mm×全幅1760mm×全高1460mmです。

第6世代:2009年~2012年
この世代ではエンジンが過給器付き直噴エンジンである「TSI」となり、出力向上しつつも燃費を改善しています。また、今モデルより進化版MTといえる「DSG(ダイレクト・シフト・ギアボックス)」を搭載しました。これはMT並みの高い伝達効率と自動変速によるギヤ比の最適化で、燃費性能とダイレクトな運転感を実現します。

この世代は先代よりも若干流通量が増えてきており、状態の良い車両もあるため、ものによっては100万円を超える車両も確認できました。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力211ps。ボディサイズは全長4210mm×全幅1790mm×全高1460mmです。

第7世代(現行モデル):2013年~
この世代はエンジン・プラットフォーム共に刷新され、新世代のゴルフとして生まれ変わりました。シャシー面での性能向上はもちろんですが、新開発のエンジンは出力向上を達成しつつも燃費性能が13.0km/Lから15.6km/Lと大幅に向上しています。

現行モデルであるため、高い価格で取引されているようです。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力230ps。ボディサイズは全長4275mm×全幅1800mm×全高1470mmです。

人気のあるカラー

ゴルフ GTIのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ピュアホワイト
・トルネードレッド
・アトランティックブルーM
・タングステンシルバーM
・ディープブラックPE
・オリックスホワイトMoPE

この中では、シンプルなソリッド系ホワイトである「ピュアホワイト」が人気です。

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ゴルフ R

ゴルフの最上級グレード「ゴルフ R」

ゴルフ RはフォルクスワーゲンのRラインに属する車で、先代モデルに設定されたゴルフ R32の後継として、6代目に設定されました。Rが意味するものは「Racing」で、その名のとおりGTI以上の高いパフォーマンスを持つことが特徴です。

標準グレードとの違いは、高出力化された2.0TSIエンジンに加え、専用セッティングが施されたサスペンション。そして最大の違いは、駆動方式が4WDであることです。これにより、高出力を受け止め、高い安定性を実現しています。

中古で購入する際の目安となる予算

ゴルフ Rを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2010年式:139万円~309万円
2011年式:149万円~179万円
2012年式:155万円~189万円
2013年式:178万円
2014年式:189万円~353万円
2015年式:168万円~408万円
2016年式:258万円~398万円
2017年式:298万円~466万円
2018年式:367万円~560万円
2019年式:418万円~488万円

ゴルフ Rは最上位グレードであるため、どの年式も高値で取引されています。

先代モデルとの比較

第6世代:2010年~2013年
6代目に設定されたゴルフ Rは2010年3月に販売が開始されました。先代モデルに当たるゴルフ R32では3.2Lの高出力エンジンを搭載し、それを4WDで駆動するというものでしたが、今モデルではエンジンがV6 3.2Lから2.0Lターボエンジンとなったことが大きな特徴です。

登場から10年近く経過していますが、最上位グレードであるため、相場は高めになっています。また、安いものでも100万を超える車両がほとんどです。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力256ps。ボディサイズは全長4220mm×全幅1790mm×全高1495mmです。

第7世代(現行モデル):2014年~
この世代では、2.0Lターボエンジン+4WDという構成に変更はないものの、エンジン出力は280psまで出力アップしており、併せて燃費性能も大きく向上しました。また、アダプティブクルーズコントロールをはじめとした運転支援装備も充実しており、走行性能、安全性能、燃費性能と高いレベルで実現し、ゴルフの最上位グレードにふさわしい完成度となりました。

最上位グレードであることと車両状態が良いものが多く流通しているため、他のグレードと比べても高い価格で取引されています。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力280ps。ボディサイズは全長4275mm×全幅1800mm×全高1470mmです。

人気のあるカラー

ゴルフ Rのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・ピュアホワイト
・トルネードレッド
・アトランティックブルーM
・タングステンシルバーM
・ディープブラックPE
・オリックスホワイトMoPE

この中では、乗りこなしやすいカラーとされている白色の「ピュアホワイト」が人気です。

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ゴルフ R32

「ゴルフ R32」は高い走行性能を付与したモデル

ゴルフR32はフォルクスワーゲンのハイパフォーマンスラインである「Rライン」に属する車です。「R」の名が示すように、大衆車のスタンダードといえるゴルフに高い走行性能を付与したモデルとなり、車名の「R32」は搭載される3.2Lエンジンを由来としています。

一見、コンパクトな車体に無理矢理、大排気量エンジンを詰め込んだような構成ですが、フォルクワーゲンの4WDシステム「4MOTION」と相まって高い走行性能を持つのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

ゴルフ R32を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2003年式:54万円~238万円
2004年式:105万円~188万円
2006年式:20万円~109万円
2007年式:74万円~138万円
2008年式:54万円~198万円

2003年から2005年まで発売されたゴルフ R32は、合計で900台の限定販売となるため、流通量も少なく、状態の良いものはプレミア価格となります。2代目ではカタロググレードとなったため、初代よりは流通量は多いです。

先代モデルとの比較

第4世代:2003年~2005年
ゴルフ R32は4代目に設定されたグレードです。インテリアでは、一見してケーニッヒ製のスポーツシートやステアリングが目につきますが、インテリアパネルの素材もレザーに変更されるなど、プレミアム感も持ったスポーツグレードとなりました。

この世代は台数を限定して販売していたため、プレミア価格となっています。

エンジンは3.2L V型6気筒ターボ最高出力241ps。ボディサイズは全長4165mm×全幅1735mm×全高1435mmです。

第5世代:2006年~2009年
エンジンは先代と同じV6 3.2Lエンジンを登載します。ECUのセッティング変更により出力が向上すると共に、発生回転数を下げることでよりフレキシブルなエンジンとなりました。インテリアでは、レカロ製のスポーツシートがオプションで選べる他は、レザーシートとなっているのが特徴で、先代同様高級感のあるものとなります。

先代とは違ってカタロググレードになったことから、流通量は多く、価格もこなれているのが特徴です。

エンジンは3.2L V型6気筒ターボ最高出力250ps。ボディサイズは全長4250mm×全幅1760mm×全高1505mmです。

人気のあるカラー

ゴルフ R32のボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・ブラックマジックパールエフェクト
・ディープシルバーパールエフェクト
・リフレックスシルバーメタリック

この中では、重厚な黒色にパールが施されている「ブラックマジックパールエフェクト」、大人の雰囲気漂うシルバーの「リフレックスシルバーメタリック」が人気です。

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ゴルフ GT

スポーツグレードとして登場した「ゴルフ GT」

ゴルフ GTは2004年登場の5代目に設定されており、ゴルフ E、ゴルフ GLiの上位グレードとして設定されました。このグレードは標準車以上ゴルフ GTI以下のスポーツグレードとなっており、ゴルフ GLiをベースにして、スポーツサスペンションやスポーツシートを装着しています。

また、2007年には、エンジンをターボとスーパーチャージャーのツインチャージドエンジンであるTSIを搭載したゴルフ GT TSIに進化しました。

中古で購入する際の目安となる予算

ゴルフ GTを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2004年式:39万円~75万円
2006年式:12万円~79万円
2007年式:29万円~69万円
2008年式:29万円~48万円
2009年式:32万円~39万円

最も新しい2009年式でも11年落ちとなるため、価格はかなりこなれており、買いやすい価格となっています。しかし、流通数も減少しているため、購入を考えたときの比較が難しいため、車体の状態をしっかりと確認することが大切です。

先代モデルとの比較

第5世代:2004年~2009年
ゴルフ GTは5代目の発売開始時に設定されたグレードで、下位グレードのゴルフ GLiをベースにスポーティーグレードにふさわしい装備を装着しました。

エンジンはゴルフ GLiと共通で、新開発2.0FSIを搭載。このエンジンは直噴エンジンとなり、高出力と低燃費を実現しています。シャシー面では、専用セッティングのスポーツサスペンションと16インチアルミホイールを装備。そして5代目ゴルフから採用されたリアのマルチリンク式の足回りと相まって、キビキビとした走りと乗り心地の良さを両立しています。

インテリアでは、スポーティーグレードらしくホールド性の高いシートを採用しており、オートエアコンや、各種小物入れも充実したものとなりなりました。ゴルフ GTには、後継モデルとして2007年にゴルフ GT TSIが登場しています。

このグレードは初年度のものは15年以上、新しい年式のものでも11年ほど経過しているグレードのため、全体的に手に入れやすい価格で取引されているものが多いです。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4205mm×全幅1760mm×全高1500mmです。

人気のあるカラー

ゴルフ GTのボディカラーは、下記の8色が設定されています。

・ブラックマジックパールエフェクト
・キャンディホワイト
・シャドーブルーメタリック
・ユナイテッドグレーメタリック
・ブルーグラファイトパールエフェクト
・リフレックスシルバーメタリック
・トルネードレッド
・レーザーブルーパールメタリック

この中では、重厚感漂う黒色の「ブラックマジックパールエフェクト」、次いで白系ながらも独特の深みを持つ「キャンディホワイト」が人気です。

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※本記事は、2020年9月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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