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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04

4ドア スバル インプレッサアネシス突如登場!!

その名はインプレッサアネシス

【本記事は2008年11月にベストカーに掲載された記事となります。】えええええ~っ!? なによ、突然!!衝撃を受けました。突然の、インプレッサ4ドアセダンの登場であります。昨年5月、インプレッサのフルモデルチェンジに際しては、「国内とヨーロッパは5ドアハッチバック1本でいきます。北米だけは、4ドアセダンの需要が大きいため、北米専用モデルとして4ドアセダンも用意していますが、あくまでも北米専用。新型インプレッサは5ドア、とお考えください」とチーフエンジニアは力強く語っていたが……。が、新型インプレッサはどうにも販売がふるわない。乗用車の需要全体が右肩下がりの現況にもってきて、基本的に日本国内では5ドアハッチバックは販売的に苦戦する、という伝統がある。もちろん、新型インプレッサはそんなジンクスは百も承知で、でも、インプレッサが生きる道は5ドアに見つけたり!!と、5ドアハッチバックを徹底的に研究して作り上げたはず。新型に切り替わって以降、インプレッサの月販台数は平均2350台程度。苦戦である。

販売店から強力な4ドアラブコールが!!

先代インプレッサは4ドアセダンと5ドアHBに近い形状の“スポーツワゴン”の2本立てだった。1.5Lシリーズでは圧倒的にスポーツワゴンが売れていて、セダンはほとんどWRXかSTI。1.5Lのセダンは月販400台程度という数字だった。が、この400人のユーザーは根強いセダン支持ユーザーで、インプレッサから4ドアセダンがなくなったことで、販売力を低下させてしまうこととなってしまったのだ。現行型の5ドアハッチバックは、たしかにリアセクションのオーバーハングが短く、また、5ドアならではのスタイリッシュなフォルムの評価は高いのだが、販売的には大満足とはいかない。販売店からは、確実に一定の台数を売ることができる4ドアセダンの追加を要望するラブコールが寄せられていたという。4ドアの追加に関しては、当初、来年1月との情報もあったが、急遽、10月8日に4ドアバージョンが「インプレッサアネシス」の名称で登場した。アネシスとは、ギリシア語で安心、快適、信頼などを意味する言葉だという。

シリーズ一部改良と同時にセダンのアネシスデビュー

全高は5ドアと同じ1475mmだが、ルーフ後端は直線的に延ばされており、リアシートのヘッドクリアランスは5ドアよりも余裕があり、居住性は4ドアのがいい

全高は5ドアと同じ1475mmだが、ルーフ後端は直線的に延ばされており、リアシートのヘッドクリアランスは5ドアよりも余裕があり、居住性は4ドアのがいい

10月8日にインプレッサが一部改良を実施するという情報は直前にスバルから伝えられていたが、一部改良=4ドアの追加だったんですね。4ドアが出るとは聞いていませんでした。4ドアのボディサイズは全長4580mm、全幅1740mm、全高1475mmでホイールベースは2620mm。5ドアに対して全長が165mm長くなっているほか、全幅、全高、ホイールベースなどの数字は同じ。つまり、4ドアセダンのボディは、5ドアにリアトランクを付け足した形状、ということになる。フォルムを見ても、フロントセクションからリアドアまでの形状は同じで、リアクォーターパネル以降の形状が4ドア専用となっていることがわかる。ルーフラインはCピラー直前までストレートで、そのぶんリアシートのヘッドスペースに余裕があるのがポイント。全高は同じだが、実際の室内空間は、やはり4ドアのほうが広さを感じる。

4ドアにターボはなし。1.5Lが中心のラインアップ

フロントグリルのウイング部が金属調塗装になったことで表情に変化が

フロントグリルのウイング部が金属調塗装になったことで表情に変化が

4ドアインプレッサのアネシス、ラインアップは1.5L、2Lそれぞれ2グレードで2ターボエンジン搭載モデルの設定はなし。シリーズ最強のSTIの設定もなしとなる。また、すべてのグレードでFFと4WDが選べるのもポイント。これまでインプレッサの2Lには4WDしかなかったのだが、今回、アネシスの登場と同時に、5ドアでも2LNAのFFモデルが設定されている。

落ち着いた乗り味の4ドア

主要諸元

主要諸元

普通に走って5ドアと4ドアの違いはほとんど感じることはない。確かに、コーナリングや車線変更などではややリアセクションに重さを感じることもあるけれど、それは厳密に5ドアとの比較をすればこそで、単独で4ドアに乗ったなら、特に気になるポイントではない。むしろ、リアセクションが落ち着いていて、直進安定性では4ドアのほうが優れているほどだ。価格だが、同一グレード同士で比較すると、4ドアのほうが5ドアに対し5万~10万円程度高くなっている。売れ筋になる1.5i-LはFFで171万1500円、2.0iのFFで182万7000円だ。

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グーネットマガジン編集部

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