車の歴史
更新日:2022.11.02 / 掲載日:2022.11.02

新型トヨタ クラウン発進!その変遷を歴代モデルで振り返る

新たな道へ踏み出したクラウンの行く末は、これまでの来し方の先にある。
その長い歴史について、走りの変遷を中心に振り返る。

●文:川島茂夫

この記事の目次

ミニヒストリー

時代や社会の要請に
真正面から応えて来た
 トヨタの乗用車開発はAA型から始まるが、確固たる地位を築いたのはクラウンと言ってもいい。そんなクラウンの初代からのセールスポイントは快適性。現在、乗用車のシャシーはモノコック式が常識的に採用されているが、クラウンは静粛性の観点からモノコック式への変更には慎重だった。モノコック式の採用は1991年に登場した9代目からだ。それほど快適性にこだわっていたのである。
 その流れが変わったのは12代目となるゼロクラウンだ。快適性重視のロイヤル系がこれまでのスポーティ系相応で、アスリートはさらにハードサス。クラウンなのにこれほど硬いサスでいいのか、とも思えたが、結果ゼロクラウンはヒット作となる。その後は乗り心地とのバランスの見直しが図られるが、ゼロクラウンは歴代でも最も走りに振ったモデルと言える。
 次のターニングポイントはハイブリッドの導入だ。3.5ℓのV6を核としたスプリット式ハイブリッドを13代目で追加。高性能志向パワートレーンとして上級設定された。以後のハイブリッド車では4気筒の省燃費志向の強いモデルも充実させているが、高性能ハイブリッド車もまた現代のクラウンの特徴となっている。

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内外出版/月刊自家用車

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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