日産ティーダの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

ティーダは5ナンバーサイズのコンパックなボディながら、クラスを超えたクオリティの高いインテリアを採用しています。

2004年9月に、上級モデルからの乗り換え需要にもマッチした、市街地走行から高速道路を使ったロングドライブまで、大人4人が伸びやかに移動できるコンフォート性能を備えた、5ドアハッチバックモデルとして誕生しました。

「スペーシャス＆スパイシー」をテーマにデザインされたエクステリアは、居住性の高さを窺わせるショートノーズ＆ロングルーフの躍動感あふれ、ヨーロッパ車を思わせるスリークな佇まいが特徴です。

インテリアは「コンフォート＆スパイシー」をテーマに、乗る人みんなを魅了する、上質でゆったりとした室内空間を実現しています。
後席はロングスライド＆リクライニング機構を装備し、日産自動車のフラッグシップセダン「シーマ」を超える、大人が足をゆったり伸ばせる足元スペースを創出しています。

また、6：4分割可倒式リヤシートを備え、同社のステーションワゴン「ウイングロード」並みの室内長を活かした、多彩なシートアレンジが可能な点も大きな魅力と言えるでしょう。

搭載するエンジンは新開発のオールアルミ製1.5Lもしくは1.8L 直列4気筒エンジンにエクストロニックCVTが組み合わせされ、プリロード付バルブやリップルコントロールを備える足回りと相まって、しなやかでフラットな乗り心地と伸びやかで余裕のある走行性能を両立しています。

また、1.5Lエンジン搭載モデルは電動式4WDシステム「e 4WD」が設定され、手軽に2WDと4WDが切替可能な点と高伝達効率から、低燃費にも寄与しながら高い走破性が特徴の駆動システムです。

コンパクトカーでありながら、上質なインテリアを備える意欲的なモデルとして、新たなカテゴリーを開拓し、2012年8月まで国内では販売されました。

ここではティーダの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。

ここでは2010年8月以降の最終モデルのラインナップを取り上げます。

・15S
1.5L 直列4気筒エンジンにエクストロニックCVTを組み合わせ、2WD/FF駆動モデルです。
ベースグレードながら、電動格納式リモコンカラードドアミラーやリモートコントロールエントリーシステム、ラチェット式運転席シートリフターやチルトステアリングに加え、運転席＆助手席SRSエアバッグシステムや前席アクティブヘッドレストが装備されます。

ウレタン巻3本スポークステアリング、最適配光マルチリフレクターハロゲンヘッドランプ、オゾンセーフマニュアルエアコン仕様、シート地はスエード調トリコットとなります。
足回りは15インチタイヤ＆スチールホイール+フルホイールカバーが装着されます。

・15M
「15S」グレードに対して、オートライトシステムやインテリジェントキー、エンジンイモビライザーをはじめ、運転席＆助手席バニティミラーやコンソールボックス付フロントセンターアームレスト、リヤセンターアームレスが追加装備される上位グレードです。
加えてリヤシートにはスライド＆リクライニング機構が追加されます。

UVカット断熱機能付プライバシーガラス（リヤドア/バックドア）、本革巻3本スポークステアリング、シルバー加飾センタークラスター、オゾンセーフオートエアコン、カブロン＆ファブリックコンビシートへとグレードアップされます。

・15G
「15 M」グレードに対して、プラズマクラスター搭載フルオートエアコンが追加される最上位グレードです。
シート地は仕立ての良い本革＆シルキースエードを使用したコンビシートとなり、足回りも15インチタイヤ＆アルミホイールが装着されます。

ここでは、ティーダの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年11月時点で参照したものとなります。

・C11：1.5L/CVT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：18.0km/L
年間ガソリン代：約75,000円（555.5L×135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約109,500円 ※3

・NC11：1.5L/4AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：14.2km/L
年間ガソリン代：約95,070円（704.2L×135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約129,570円 ※3

・JC11：1.8L/CVT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：16.4km/L
年間ガソリン代：約82,317円（609.7L×135円） ※1
自動車税：年間39,500円 ※2
年間維持費：約121,817円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年11月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

ティーダは立体駐車場のも対応する、取り回しの良い5ナンバーサイズのボディながら、高効率パッケージデザインにより、上級セダンに匹敵する後席の足元スペースやヘッドクリアランスや肩回りにも十分な余裕を確保し、仕立ての良い上質なインテリアとともに、既存のコンパクトハッチバックモデルの概念を大きく変えた人気モデルです。比較的安定した中古車価格を維持しており、流通台数が多いことも特徴です。用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

初代 ティーダ C11系：1～99.8万円
C11：7～99.8万円
NC11：7.8～84.9万円
JC11：9.9～59.8万円

15S：10.8～59.8万円
15M：3～78万円
15G：9.8～88万円
15M FOUR SV+プラズマ：36～80万円
15M FOUR：7.8～84.9万円
18G：9.9～59.8万円
アクシス：20～69万円

2004年9月から2012年8月まで販売された初代モデルは、発売早々から高い支持をあつめ、2008年3月には発売開始から3年半で世界販売台数100万台を達成するなど、国内外で実績を残すベストセラーカーです。

そのため、最終モデルから6年が経過した現在でも数多くの中古車が見受けられる傾向があります。とは言え、経過年数からだいぶ値ごろ感のある中古車相場が形成されていると言えるでしょう。

内外装の意匠が変更となり、より洗練され上質感が醸し出されたマイナーチェンジが実施さえた2008年式から2010年式を中心に数多くの登録車両が見受けられ、20万円台から50万円台が主な価格帯となります。

走行距離に関しては、4万kmから9万キロ未満を中心に、ほぼ年式相応と言えるマイレージと言えるでしょう（上記中古価格帯については、2018年11月14日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。