ダイハツMAXの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

マックスは、軽自動車を得意とするダイハツのラインナップの中でも、多様化するニーズに応える新カテゴリーのモデルとして位置づけられています。2001年10月に「軽快・新スペース」をコンセプトに誕生し、安定感のある軽快な走りと「最適ひろびろ空間」を実現した軽セミトールワゴンです。

立体駐車場に対応した1550mmの全高ながら、ユーティリティの広さを重視した軽トールワゴンと、軽快な走りを実現する軽ハッチバックの双方の良さを融合させ、若い層のユーザーをターゲットに開発されたモデルです。

大きく膨らんだフェンダーアーチを持つ、安定感のある意匠を採用し、ショートノーズ＆ロングキャビンの躍動感あふれるモノフォルムデザインが、洗練されたダイナミックな表情を創り上げています。

乗降性に優れる、やや高めに設定された運転席からの眺めも良く、キャビンフォワードの見切りの良いボディ形状や小回り性能と相まって、誰もが運転のしやすさが実感できる優れたパッケージデザインが魅力的な1台です。

シンプルで機能性を重視しながら、質感にこだわったインテリアや、サイドウォークスルーを実現したフロントベンチシートなど、日常の使い勝手の良さも大きな特徴といえるでしょう。

実用性に優れ軽快な走りを提供する3気筒NAエンジン、低速トルクが太くパワフルな走行性能と低燃費性能も両立する3気筒ターボエンジン、全域にわたり力強く、静粛性に優れ振動も少ない4気筒ターボエンジンの個性的な3タイプのパワーユニットが用意されています。

駆動方式は、2WD/FFモデル、4WDモデルはフルタイム4WDもしくは一部のスポーティグレードには質の高い走行性能を実現する「サイバー4WD」と呼ばれる3つの走行モードを手動スイッチで切り替えるパートタイム4WDが設定されています。

ここでは、マックスの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。

・L
直列3気筒自然吸気エンジンエンジンを搭載するベーシックグレードです。
ベーシックグレードながら、デュアルSRSエアバッグなどの安全装備に加え、UVカットガラス（フロントウインドウ/フロントドア）などの快適装備が施されています。

足回りは13インチタイヤ＆フルホイールキャップが装着されます。
駆動方式は2WD/FFモデルとフルタイム4WDモデルが用意され、5MT/4AT/CVTとの組み合わせとなります。

・Lリミテッド
「L」グレードに対して、カラードドアミラーが電動格納式、ドアアウターハンドルがカラードタイプとなり、オーディオが2DINのサイズのAM/FMがついたCD／MDプレーヤーMDへグレードアップされます。

・X
「Lリミテッド」グレードに対して、左右分割リクライニング＆クッション脱着機構付リヤシートが装備されます。

また、ドアトリムが生地編込み成形となり、チルト＆テレスコピックステアリングやマルチリフレクターハロゲンフォグランプが追加装備される上級グレードです。

足回りは13インチタイヤ＆アルミホイールが装着されます。
トランスミッションは4ATと4WDモデルのみ5MTが設定されています。

・Xリミテッド
「X」グレードに対して、フロントロアスカート+リヤロアスカート+サイドストーンガードが装備され、スポーティな外観が特徴のモデルです。

・R
直列3気筒インタークーラー付ターボエンジンを装備するスポーティグレードです。「Xリミテッド」グレードに対して、精悍なエクステリアが特徴となっています。
ATモデルはマニュアルシフト操作が可能なアクティブシフト付電子制御4ATへ変更されます。

足回りは専用スポーティチューンドサスペンションや14インチタイヤ＆アルミホイールが装着されます。

・RS
直列4気筒インタークーラー付ターボエンジンを装備する最上位スポーティグレードです。
トランスミッションはアクティブシフト付電子制御4ATのみの設定となります。
また、4WDモデルはフロントスーパーLSDを備え、高性能な走りを実現するパートタイム4WD機構「サイバー4WD」が搭載されます。

また、ABS（EBD+ブレーキアシスト付）が装備され、より安全性の高い制動力を発揮します。

ここでは、マックスの世代ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも、車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、軽自動車税は2018年8月時点で参照したものとなります。

・L950S：0.66L/4AT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：18.8km/L
年間ガソリン代：約71,809円（531.9L x 135円） ※1
軽自動車税：年間7,200円 ※2
年間維持費：約79,008円 ※3

・L960S：0.66L/4AT/フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：16.4km/L
年間ガソリン代：約82,317円（609.7L x 135円） ※1
軽自動車税：年間7,200円 ※2
年間維持費：約89,517円 ※3

・L952S：0.66L/4AT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：16.6km/L
年間ガソリン代：約81,325円（602.4L x 135円） ※1
軽自動車税：年間7,200円 ※2
年間維持費：約88,525円 ※3

・L962S：0.66L/4AT/パートタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：15.0km/L
年間ガソリン代：約90,000円（666.6L x 135円） ※1
軽自動車税：年間7,200円 ※2
年間維持費：約97,200円 ※3

軽自動車税について
※1　平成27年3月31日以前に新規取得された新車：年間7,200円
※2　平成27年4月1日以降に新規取得された新車：年間10,800円
※3　最初の新規検査から13年を経過した自動車：年間12,900円

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．軽自動車税については、新規取得が2015年4月1日以前か以後かで金額が変わります。以前の場合は7,200円、以後の場合は10,800円となります。ここでは発売時期から7,200円の税額を用いています。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

マックスは、高性能エンジンを搭載し、軽量ボディを軽々と加速させる動力性能、安定感のあるスポーティな外観デザインや広々とした室内空間が特徴の軽セミトールワゴンモデルです。販売終了から年数が経過していることもあり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。

また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力といえるでしょう。

初代 ダイハツ マックス L900系：1～78万円
L950S：1～48万円
L960S：9.8～43万円
L952S：11.8～29.9万円
L962S：19.8～78万円

L：1～48万円
Lリミテッド：8～32万円
Li：2.9～44万円
Liセレクション：1～25.8万円
X：3～26万円
Xリミテッド：3.8～27万円
Xi：6.5～39.8万円
R：13～38万円
Ri：3～43万円
RS：11.8～78万円

マックスは、2001年11月から2005年12月まで販売され、フルモデルチェンジは1度も実施されませんでした。
しっかりした作りが評判のモデルで、最終モデルの販売終了から約13年経過（※2018年8月時点）したことを考慮すると、安定した中古車相場が形成されているといえるでしょう。

ほとんどの登録車両が10万円未満から20万円の価格帯に集中しています。
走行距離に関しては2万km未満の低走行車両から10万kmを超える年数相応の車両まで、多くの登録車が分布しています（上記中古価格帯については、2018年8月22日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。