車のエンタメ
更新日:2016.12.15 / 掲載日:2016.12.15
使えるパーツを見事に分類! 日本のスクラップ現場がすごい

大切に乗られたクルマでも、いつかはその役割が終わる日が来ます。その後待っているのが「解体」という作業。クルマを分解して、使えるものは次に生かそうという流れですね。
ところでクルマのリサイクル率(廃車の素材を資源として再利用する比率)ですが、今日では構成部品のほとんどは中古部品、もしくは原材料として再利用されているのです。
そんなリサイクルの今を知ってしまったら、クルマの解体に興味がわいてきませんか? では、その様子を見てみましょう。

裏返しにした車から、部品を丁寧に取り外しています。
何がすごいかって、重機オペレーターのテクニック。重機の先にある大きなはさみを器用に操作し、細かい部品をとって分別していますね。なんという繊細な動き。
そしてこの重機、下のほうには普通のパワーシャベルなんかと違って車体が動かないように固定するアームもついています。よく考えられていますね。

それにしても、まるで生産ラインのように、流れにムダがありません。クルマの解体というと、ただ分解してつぶすようなワイルドな仕事を想像しがち。しかし実際は、なんとも繊細な作業なのですね。この細やかな仕事が、高いリサイクル率を支えているのです。