車のエンタメ
更新日:2019.01.06 / 掲載日:2016.09.29
憧れのクルマを手に入れる、インド人青年の手法が斬新!【クルマCMプレイバック】
2002年にイタリアで制作され、カンヌ国際広告祭金獅子賞、クレスタ国際広告賞グランプリなどを獲得したプジョー「206」のCM。よくこれで広告主からOK出たよねー、と驚く展開で話題になりました。
舞台はインド。なにがすごいって、206に憧れちゃった青年がふと思い立って「自作」しちゃうんです。
雑踏のなか、ベンチに座っていた青年。インドの超メジャーな大衆車、ヒンドゥスタン「アンバサダー」に乗り込むと、迷わず壁に激突させてしまいます。
「なにが起こったの??」とびっくりしているうちに、続けて後ろも、ドーン、ガシャーン!
街ゆく人々が呆気にとられて見守るなか、象に座らせてボンネットを沈ませ、前も後ろも鉄のハンマーでガンガンぶったたきます。狂気の沙汰としか思えないんですが、通報されないのもインドのお国柄なんでしょうか。
夜になったら、ノミで叩いたり溶接したり……。
そうして完成したのは、コレ!
かなり凸凹ですが、たしかに206に見えますね。
あの青年、けっこう凄腕の彫刻家じゃないですか? しかも、あんだけいろんな衝撃を加えてるのにちゃんと走るし。
さらにすごいのは、206のCMなのに、206の実車は一度も出てこないんです。雑誌かなにかの広告写真のみ。206にそっくりな手づくりカーは出てきますが、あれはインドの国民車「アンバサダー」ですからね。
いろんな意味で衝撃が大きすぎて、忘れられないクルマCMの1本です。