車のエンタメ
更新日:2018.12.02 / 掲載日:2017.09.07
職人が6年がかりで作った1/1の木製シトロエン 2CV
あるとき、引退した家具職人がシトロエンの名車「2CV」を木材のみで作ってみようと考えました。彼の名前はミシェル・ロビヤールさん。
これまでもトラックなどの木製ミニチュアを製作してきたというロビヤールさんですが、どれも1年ほどの期間を要してきました。しかし、今回は原寸モデルの製作、気の遠くなるような時間がかかりました。メカニズムも忠実に再現され、実物のエンジンを搭載させれば実際に走行することも可能(!?)という徹底したこだわりようです。木のぬくもりと独奏的なフォルムが織り成す夢のようなモデル、どうぞご覧ください。
ボンネットはひとつの材木から加工され、ラインの一本一本まで忠実に再現。
ノミを使って丁寧に彫られます。職人が持てる技術と情熱を傾け、すべて手作業で製作されました。
メカニズムも忠実に再現したというロビヤールさん。実物のエンジンを搭載でき、走行することも可能(!?)という徹底したこだわりようです。
値段はいくらかって? 野暮なことを聞いている場合ではありません(本当はわからないだけなのですが)。単に木で作られているというだけでなく、公道を走れるように作られているというから驚かずにはいられませんよね。詳細は不明ですが、メカニズムなどは実車(鉄でできたやつ)のものを使っているのでしょうか。
それにしても、この作品は、ぜひ実物を見てその美しさを味わいたいものです。
1949年に登場したシトロエン 2CVは実用性を追求し、「荒れた農道を走っても、カゴに入った卵が割ることのない快適な乗り心地、スタイルは重要ではない」といった有名な開発テーマのもとに誕生しました。瞬く間に大衆車のスタンダードとなり、1990年までの長きにわたり、合計386万8634台が生産される歴史的なモデルといえます。