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更新日:2018.11.14 / 掲載日:2015.07.29
【ジャガー】初のSUVモデル「F-PACE」、走行動画を公開
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
ジャガーの新型SUV「F-PACE」が限界性能を試す試験走行を実施し、その映像をウェブサイトで公開した。動画には、極寒のスウェーデンと灼熱のドバイでF-PACEが走行する様子が収められている。
F-PACEはジャガー初のクロスオーバーSUVとして開発中のモデルで、パフォーマンス、デザイン、実用性を高次元で追求している。最新のアルミニウム・インテンシブ構造を持ち、生産はイギリスのソリハルで行う。
極限の環境下でもすべてのシステムを完璧に機能させるため、開発テストにはジャガー史上もっとも過酷な部類に入るプログラムを採用。テスト走行は、スウェーデン北部のアリエプローグにあるジャガー・ランドローバーのテスト施設と、中東・ドバイのテストセンターで行われた。
全長60kmのハンドリング試験専用コース、ワインディング、摩擦差のある直線道路、オフロード・エリアなどを備えた施設で、4WDシステムや横滑り防止装置、スリップしやすい路面での安定した走りをサポートする「ASPC(All Surface Progress Control:オール・サーフェス・プログレス・コントロール)」といった技術を最適化するにあたって理想的な環境下で走行テストを実施した。アスファルトはもちろんのこと雪上や氷上でもジャガーのダイナミクスDNAの基盤となっている確かなステアリングフィールと俊敏性が提供できることを証明した。
一方、国土の大半が砂漠のドバイでは、日陰でも日中の気温が50℃を越えることもあり、直射日光の下では車内の温度が70℃にまで上昇する。極端な高温多湿の環境下で、エアコンやインフォテイメント・タッチスクリーンなどが完璧に機能するかどうかの検証を行った。高温かつ空気の流れが少ない、ひじょうに負荷の大きな状況でも冷却システムが正常に作動するよう設計されている。
また、F-PACEはジャガーとしてはじめて砂利の山道での走行テストも行った。「乗り心地、洗練性というジャガーの車両に求められる性能と同時に、あらゆる路面、あらゆる天候下でも卓越した能力と安定性が発揮できることを目指して開発している。それぞれのコンポーネントで細部にまでこだわりを持って設計すると同時に、もっとも厳しい条件の下で徹底的に検証を行っている。世界中のお客様の期待を上回ることができるだろう」と、F-PACE担当ビークル・プログラム・ディレクターのアンドリュー・ワイマン氏は述べている。
F-PACEは、9月15日から27日に開催される「フランクフルト・モーターショー」でワールドプレミア公開を予定している。
冬の平均気温は-15℃、-40℃まで冷え込むことも珍しくないスウェーデン北部のアリエプローグ。