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更新日:2020.04.21 / 掲載日:2017.10.19

ONE MAKE MARKET RESEARCH HONDA CR-V

ホンダ CR-V

※写真はCR-V 24G(2011年)

世界中でブレイクし、ホンダを支える屋台骨に成長したCR-V。比較的リーズナブルな価格で気軽に上級SUVの世界を堪能できる1台だ。

4th(2011年~2016年)

  • 主要諸元 2011年式 ホンダ CR-V 24G(5速AT)

    ホンダ CR-V

    中古車参考価格帯:150万円~220万円(11年~16年 ※全グレード)

  • 主要諸元 2011年式 ホンダ CR-V 24G(5速AT)

    全長×全幅×全高 4535×1820×1685mm
    ホイールベース 2620mm
    トレッド前/後 1565/1565mm
    車両重量 1540kg
    総排気量 2354cc
    エンジン 直4DOHC
    最高出力 190ps/7000rpm
    最大トルク 22.6kgm/4400rpm
    JC08モード燃費 11.6km/L
    サスペンション前/後 ストラット/ダブルウィッシュボーン
    ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
    タイヤ前後 225/65R17

快適性が大きく高まりセダン感覚で付き合える

アメリカから始まって世界を席巻しているSUVブーム。「コンパクトSUV」としてカウントされるCR-Vの初代デビューは1995年で、トヨタRAV4と並び乗用車と共通のメカニズムを使って造られたSUVの草分け的存在である。
そんな初代から変わらないCR-Vの最大の特徴は「乗用車感覚で乗れる」こと。着座位置や見晴らしこそSUVらしい高さだが、乗り心地など快適性、舗装路での走り、そして燃費などはセダンステーションワゴンと変わらない感覚で日常生活とも親和性が高い。道なき道を走れるような本格四輪駆動車と違って卓越した悪路走破性を持たないかわりに、気構えずに付き合えるSUVなのだ。
そんなキャラクターは4代目になってますます強調された。3代目に比べると車体はやや小さくなったものの、パッケージングの進化により室内はさらに広く快適に。乗り心地がよくなり、インテリアの上質感が高まったのも美点である。
日本仕様は価格設定をリーズナブルにするために先代にはなかった2Lエンジンを搭載し、そのトランスミッションは燃費向上のためにCVTをセット。一方、出力にゆとりのある2.4Lエンジンは5速ATとの組み合わせで、上級セダンであるアコード譲りの胸のすくような走りを楽しめる味付けだ。

INTERIOR インテリア

後席も快適に座れる広さと上質感を備える

室内空間はラージセダンに匹敵するほどの広さが用意され、後席でも足もとが広くゆったりと座れる。インパネは左右に伸びやかに広がるデザインで開放感を重視。操作性の高いインパネシフトを組み合わせるほか、上部中央には車両情報を表示する液晶ディスプレイを組み込んで運転をサポートする。

  • INTERIOR インテリア

    ※写真はCR-V 24G(2011年)

  • INTERIOR インテリア

    プレミアム感を強調するレザーシートもメーカーオプションで用意。運転席と助手席に電動調整機構やシートヒーターも組み込まれる。

INTERIOR インテリア

装備の充実度は高く、本革巻きステアリングやクルーズコントロール、非接触式キーなどの上級装備は全車に組み込まれる。

MECHANISM メカニズム

快適性が高い技術と走りが安定する4WD

メカニズムの多くはセダンと共用なので快適性が高い。駆動方式は2Lエンジン搭載車の「20G」がFF、2.4Lモデル「24G」が4WD。4WDシステムは電子制御式で通常は前輪駆動だがスリップを検知するなど4WDにすべきと判断した際には自動で瞬時に後輪へも駆動力が配分される仕掛けになっている。

MECHANISM メカニズム

2Lエンジン車のトランスミッションはCVT。無段階変速によるシフトショックのない快適性と燃費の良さが特徴。

MODEL HISTORY モデルヒストリー

  • 2011年12月 フルモデルチェンジ

    2011年12月 フルモデルチェンジ

    躍動感あふれるデザインに進化してモデルチェンジ。フロントバンパーは高速走行時の燃費をよくするため、空力を重視した日本専用のデザインとなっている。

  • 2011年12月 フルモデルチェンジ

  • 2012年10月 一部改良

    2012年10月 一部改良

    前席サイドエアバッグとカーテンエアバッグを標準装備化し、車体色に「オブシダンブルー・パール」を追加。本革シートやナビを標準装備した「レザーパッケージ」も登場した。

  • 2012年10月 一部改良

ヴェゼルよりも大きいのに安い! いまが買い時の最終型CR-V

ホンダのSUVとして2013年末から販売されている「ヴェゼル」。ヴェゼルはCR-Vよりひとまわり小さなモデルで新車価格はCR-Vよりも手頃だが、中古車価格を見ると価格の逆転現象が起きている。つまりCR-Vのほうがお買い得感の高い選択なのだ。

MARKET DATA マーケットデータ

価格と満足度のバランスが高いミドルSUV
同クラスのライバルと比べ、最終型CR-Vは物件数のボリュームは少ない。大幅な値崩れはしていないが、ヴェゼル登場以降は相場も安くなってきた。中心グレードは「20G」で、3年落ちで183万円、5年落ちで163万円が相場。低走行車が揃っているのも魅力で、いま買い時である。

  • 年式

    年式
    グラフを見ると、年式に偏りがある傾向。もっとも多いのがデビュー翌年の2012年式で、全体のおよそ7割。高年式の数はかなり少なめ。

  • 走行距離

    走行距離
    デビュー年が新しいため、低走行な物件もそれなりに揃う。3万km未満の車両は全体のおよそ3割。5万km未満は7割ほど存在する。

  • グレード

  • グレード
    大きくわけるとグレードはふたつのみ。2Lモデルのほうが多く、7割弱となる。2.4Lモデルとの価格差はあまり大きくない。

グレード×年式別相場(4代目CR-V)

2011年2012年2013年2014年2015年2016年
20G146万円163万円167万円183万円198万円236万円
24G202万円174万円179万円196万円189万円

走行距離×年式別相場(4代目CR-V)

2011年2012年2013年2014年2015年2016年
3万km未満215万円173万円177万円200万円200万円236万円
3万km~5万km166万円168万円168万円176万円189万円
5万km以上109万円162万円167万円

※すべての価格は参考価格です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2017年9月調べ。

ホンダ CR-V

エレガントなルックスが話題を呼んだ先代CR-V

CR-Vの新しい方向性を作り出したのが2006年発売の3代目。今なお古さを感じさせないデザインも大きな魅力だ。

3rd(2006年~2011年)

  • 主要諸元 2006年式 ホンダ CR-V ZXi(5速AT)

    ホンダ CR-V

    ※写真はCR-V ZXi(2006年) 中古車参考価格帯:80万円~150万円(06年~11年 ※全グレード)

  • 主要諸元 2006年式 ホンダ CR-V ZXi(5速AT)

    全長×全幅×全高 4520×1820×1690mm
    ホイールベース 2620mm
    トレッド前/後 1565/1565mm
    車両重量 1560kg
    総排気量 2354cc
    エンジン 直4DOHC
    最高出力 170ps/5800rpm
    最大トルク 22.4kgm/4200rpm
    10・15モード燃費 11.6km/L
    サスペンション前/後 ストラット/ダブルウィッシュボーン
    ブレーキ前/後 Vディスク/ディスク
    タイヤ前後 225/60R18

内外装ともに上質化 快適性が大幅向上した

2006年に発売された3代目は、初代や2代目から大きくコンセプトが変化した。“実用的な乗用車”という位置付けでカジュアルな雰囲気が強かった従来モデルに対して、プレミアム感を大幅に高めたのだ。
その方向性を端的に表しているのがスタイリングで、直線基調で無骨さがあった以前とは大きく方向転換し、丸みを帯びたエレガントさを身につけた。まるでクーペのようなサイドウインドウの形状は個性的でSUVとしては異例の軽快さである。
インテリアも同様に上質感が強調され、上級SUVとして購入しても期待を裏切らない満足感をもたらしてくれるモデルとなった。
ただ、ボディサイズが拡大し、なかでも全幅は1820mmを超えるなど日本の狭い道や駐車場では大きさを感じるかもしれない。

INTERIOR インテリア

ひとクラスあがった仕立て荷室の使い勝手にも注目

初代や2代目のCR-Vに対してインテリアの質感は大きく高まり、上級セダンから乗り換えても不満を抱かないほどの仕立て。後席は左右独立でリクライニングと150mmのスライドがおこなえて快適。荷室には空間を上下に分割する可動式ボードが備わり、効率よく空間を使える。

INTERIOR インテリア

使いやすいインパネシフトを採用し、室内は広々。前後、上下方向ともにゆとりがあるので、フル乗員でも快適なのがポイントだ。質感も高く上質だ。

MECHANISM メカニズム

SUVらしさを感じさせない快適性と操縦性を身に着けた

シャシーやサスペンションは上級セダンに匹敵する乗り心地とスポーツセダンに負けない走りを目指して開発された。エンジンは全車2.4Lで組み合わせるトランスミッションは5速AT。4WDシステムは前輪駆動を基本に必要な際だけ後輪に駆動力を送る機構だ。

  • MECHANISM メカニズム

    サスペンションもセダンなどに準じた構造。低重心とワイドトレッド化により基本的な運動性能を高め、爽快な走りを実現した。

  • MECHANISM メカニズム

    2.4Lエンジンはアコードなどに搭載されていたものと同タイプ。高回転まで気持ちよく回転があがるフィーリングが好印象だ。

MODEL HISTORY モデルヒストリー

  • 2006年10月 フルモデルチェンジ

    2006年10月 フルモデルチェンジ

    従来よりもひとまわり大きく、エレガントなデザインを身にまとってデビュー。従来は背面に背負っていた仕様も存在したスペアタイヤは全車とも車体下に組み込んでいる。

  • 2006年10月 フルモデルチェンジ

  • 2007年09月 一部改良

    2007年09月 一部改良

    ボディカラーに「ロイヤルブルー・パール」を追加し「ZXi」「ZLi」に木目調パネルを採用。ナビを装備した「ZX・HDDナビスタイル」と「ZL・HDDナビスタイル」も登場。

  • 2007年09月 一部改良

  • 2008年08月 一部改良

    2008年08月 一部改良

    ボディカラー「ポリッシュドメタル・メタリック」を全車に適用。アルカンターラインテリアの「アルカンターラスタイル」やレザーインテリアの「レザースタイル」も追加した。

  • 2008年08月 一部改良

  • 2009年09月 マイナーチェンジ

    2009年09月 マイナーチェンジ

    フロントグリルや前後バンパーの形状を変更しスタイリングをリファイン。遮音材の追加で静粛性を高めたほかサスペンションの再調整で乗り心地や操縦安定性も高めている。

  • 2009年09月 マイナーチェンジ

MARKET DATA マーケットデータ

100万円以下の物件が豊富な先代CR-V
最終型も安いが、先代はさらに低めの価格でねらえる。最終型でも6年落ちだが、「ZL」で相場は146万円、9年落ち(08年式)で93万円となっている。概ね100万円前後の予算があれば、多くの物件がターゲットとなるだろう。最終型と比べると物件が多いのも魅力のひとつだ。

グレード×年式別相場(3代目CR-V)

2006年2007年2008年2009年2010年2011年
ZL80万円84万円93万円112万円146万円
X71万円96万円92万円100万円
ZX85万円91万円96万円119万円146万円132万円
ZXi92万円97万円110万円
ZLi97万円85万円

走行距離×年式別相場(3代目CR-V)

2006年2007年2008年2009年2010年2011年
5万km未満93万円99万円105万円121万円138万円139万円
5万km~8万km85万円94万円96万円103万円127万円134万円
8万km以上75万円78万円80万円91万円

IMPRESSION インプレッション

ユーザー口コミレビュー

グラマラスなボディが魅力。SUVブームの立役者であり、スムーズにまわるエンジンはホンダならでは。アメリカでは売れそうだが、日本受けが悪いのが難点。走りはよいが、燃費はそこそこ。
総合評価:4.0/5.0(3代目)
ドライバー歴:32年
グレード:ZL HDDナビレザースタイル

高級感があり、同クラスのSUVのなかではいちばん「都会派SUV」の言葉が似合うクルマだと感じています。室内も高級感があり、収納スペースも豊富。燃費は街乗りでも12km/L行きます。
総合評価:4.5/5.0(4代目)
ドライバー歴:6年
グレード:20G

特徴的なテールランプの形が好き。フロントマスクのラインも最高です。走りは、カーブの多い山道や高速走行などではもの足りなく感じます。純正インターナビのサブモニターも便利。
総合評価:4.5/5.0(4代目)
ドライバー歴:6年
グレード:24G

※口コミレビューは、グーネットに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。

工藤貴宏氏

自動車ジャーナリスト工藤貴宏の○と×

GOOD

快適で走りも好印象 プレミアム感を味わえる
最大の「いいね」は上級SUVの雰囲気を気軽に味わえること。とくに中古車は新車価格に比べてさらに割安で、エレガントなデザインと上質なインテリアのSUVがコスパ高く手に入るのだから魅力だ。クルマとしての完成度も高く、セダンにも匹敵する快適性や静粛性、上質な乗り味、そして安定感あふれる操縦性も好印象。

BAD

これといった個性にかけ車体サイズにも注意
同クラスのライバルと比べると、アウトドアユースを追求した日産エクストレイルのようなタフギヤ感やアウトランダーPHEVのような先進性など際立つ特徴がないので存在感が薄いのは否めない。またとくに4代目は車幅が1820mmと日本で使うには広いので、行動範囲に狭い駐車場や狭い道がある人はしっかりと認識しておこう。

※すべての価格は参考価格です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2017年9月調べ。

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グーネットマガジン編集部

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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