販売されるのは世界120カ国以上。マツダ車の販売のうち約3割を担い、初代からの累計販売台数は400万台をオーバー。じつはアクセラは、マツダの屋台骨を支えるモデルである。
その魅力はどこにあるのか?躍動感あふれる個性的なデザインもいい、走行性能も優れている、そして室内の上質感も高い。しかし、それらの根底にあり、実際に所有するユーザーもしっかりと感じているのはクルマ作りへの情熱と真面目さにほかならない。たとえばドライビングポジション。ドライバーがシートに座って足を伸ばしたときに自然に足が届く位置にアクセルペダルがあるのは、違和感のないその位置にアクセルを置けるように車体を設計しているからだ。ロングドライブでも疲れにくい、一般のクルマとは異なる下を支点にしたアクセルを備えているのもこだわりだ。そんなクルマ、このクラスの国産車ではほかにない。
ペダルの例は、一部のひとだけしかメリットがわからないと思うかもしれない。しかしそんな、たとえ一部のひとにしかわからなくても優れた要素はしっかり盛り込もうという意気込みがクルマ全体に貫かれ、完成度と魅力を高めているのだ。
また、走りの爽快感も素晴らしい。排気量3.5Lのガソリンエンジンに相当する力強い加速をするディーゼルエンジンはもちろん、たとえ1.5Lのガソリンや一般的には走りが鈍いといわれるハイブリッド車であっても、加速感は心地よい。ドライバーを気持ちよくしてくれるのもまた、アクセラの優れたポイントだ。
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