初代プリウスオーナーがインサイトに思うこととは!?にわか燃費アタッカーゆえにモーターのみの走行こそ快楽だ

今年私は、中古の初代プリウスを買って、今さらながら、ハイブリッドカーのあまりの素晴らしさに打ち震えている。フツーのクルマなら、淡々と流すしかない渋滞路でも、日々燃費(というより燃費計の数字)という目標に向かって全身全霊を込め、テクの限りを尽くして運転できるというのは、本当に楽しい。
プリウスの場合、モーターのみで走行している時が一番気持ちがいい。その時の瞬間燃費は「無限大」なので達成感も無限大だし、うっとうしいガソリンエンジンが止まって、モーターだけがヒュイーンと静かに回転しつつ走行している瞬間は、最高の快楽だ。
ところがインサイトの場合、同じハイブリッドカーでも、モーターはあくまでアシスト役で、パワーが小さいから、モーターのみで走行するシーンはほぼない。その代わりホンダのエンジンは回転フィールがよく、ドライビングプレジャーがある。ホンダはそう言っている。
確かに、初代プリウスのアトキンソンサイクルエンジンは、フィーリングが非常に悪い。洗濯機が回ってるみたいで色気はゼロだし、全開にすれば、快感とはほど遠い音と振動が出る。だからこそ、エンジンが止まるととてもうれしい。それに比べると、インサイトのエンジンは気持ちいい。
が、ハイブリッドカーで、「エンジンがスポーティで気持ちいい」というのは、どうなのか。気持ちよく回せば燃費は悪化するんだから、なら最初っから違うクルマを買ったほうがいいんじゃないか。そんなことを思う、にわか燃費アタッカーな私である。