さまざまなコンパクトカーがラインアップする今日において、独自の色を打ち出すのはそう簡単なことではない。初代ラクティスが登場した平成17年もたくさんのコンパクトカーがリリースされており、各自動車メーカーはそれぞれのクルマの個性を表現するのに苦労していた。
コンパクトカーというと、どうしても取り回しはしやすいけれど室内が狭いだとか、ロングドライブでは疲れてしまうなどの不満がでてしまいがち。そこで、大人4人が快適に移動できる空間と快適な走り、そしてコンパクトカーならではの扱いやすさを備えた、いわば「1台ですべてを満たせるクルマ」を目標に開発されたのがラクティスである。
前記のとおり初代は平成17年にデビュー。2年後の平成19年にはマイナーチェンジを受け、いっそう商品力を高めたのである。そして昨年11月には、2代目となる現行へフルモデルチェンジ。初代のアピールポイントであるコンパクトなボディと広い室内空間、そして気持ちのいい走りを受け継ぐとともに、さらなる快適性を目指して開発された。そして、今年上半期の新車登録台数はマーチやデミオよりも多く、約3万台にも達しているのである。
今回は、そんな人気のスペース系コンパクト、ラクティスを特集しよう。新車での販売台数もそうだが、中古車市場には多くのラクティスが出回っている。それゆえに、好みの一台を探しやすい状況と言えるだろう。こんな便利で走りが楽しいコンパクト、いちど味わってみては?
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