ホンダ シビックハイブリッド
●ベストセラーモデル・シビックに、IMAハイブリッドシステムを搭載した小型ハイブリッドセダン。01年デビューの初代モデルはシビックフェリオをベースとし、1.3L直4エンジンを搭載した。05年にはシビックのフルモデルチェンジに合わせて二代目モデルが登場。ボディを拡大することで室内空間の快適さを向上している。中古車では、初代モデルの流通量は極小数のみ。現行モデルは130万〜180万円がボリュームゾーンで、100万円を切る物件はまだ少ない。
中古車マニアでもある清水草一が各著名人と対談し、
クルマ談議に花を咲かせるトークコラム!
- 今号のゲスト
- 自動車評論家 岡本幸一郎さん
- 富山県出身。自動車映像、出版業界を渡り歩き、96年よりモータージャーナリストとして活躍。
08年以降、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を歴任している。
ハイブリッドカーバンザイ!の巻
世田谷に豪邸を建てた直後にリーマンショックで収入が半減し、苦しいローン返済生活を続ける自動車評論家の岡本幸一郎氏。生活が苦しい彼に、節約の印象・ハイブリッドカーについて聞いてみた。
清水 今日は一緒に来年発売されるレクサスのハイブリッドカー、CT200hのプロトタイプに乗ってきたわけだけど、どうだった?
岡本 プリウスに比べると、断然しっかりしてました。いいですね。
清水 そりゃ値段が違うんだから。じゃ中古ではどうよ。オススメの中古ハイブリッドカーはある?
岡本 僕はですね、ちょっとマイナーなんですけど、シビックハイブリッドをオススメします!
清水 それはシブい選択だね!
岡本 まず、順当に値がこなれてます。ライバルは先代プリウスだと思いますが、それより割安です。
清水 先代プリウスは相場が高いからね。
岡本 そうなんですよ。いまやプリウスというだけでブランドですから、かなり高いです。それに比べるとシビックは、見た目がフツーすぎてあまり注目されない。そこが狙い目なんです。
清水 いい狙いだね!
岡本 それにシビックって、ベース車両がとてもいいじゃないですか。先代プリウスと比べても、走りは圧倒的にいいし、居住性も上なんですよ。
清水 ボディや足回りがしっかりしてたよね。ただし燃費ではプリウスにかなり負ける。
岡本 そうなんですけど、比較対象を今のインサイトにすると燃費は大差なくて、その他の部分がかなりいいんですよ。
清水 なるほど!
岡本 乗り心地は断然上だし、パワーもある。ちゃんとアイドリングストップもする。実はインサイトのパワーユニットは、シビックハイブリッドを少しグレードダウンしたものなんです。
清水 そう言えばそうだったね。ならシビックハイブリッドの中古の方がおトクだね!
岡本 おトクです!
清水 じゃ生活の苦しいキミは、なぜ中古のシビックハイブリッドを買わずに、いまだに古〜いベンツS600なんかに乗ってるの? あのクルマ燃費悪いでしょ。
岡本 欲しいんですけど、買い替えるお金がなくて……。下取り査定したら、30万〜40万にしかならなかったんです。あまりにも安すぎて、当分これに乗り続けるしかないかって……。
清水 今、燃費悪いクルマは相場低いからね〜(笑)。