トヨタ ウィッシュの上質な中古車の見極め方


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トヨタ ウィッシュ
DBA-ZNE10G
参考車両:X エアロスポーツパッケージ
初年度登録2006年9月

トヨタ ウィッシュ

参考車両は初代型だが、フロントのマークが「N」に替わったマイナーチェンジ後のモデル。バリエーションはそれほど多くないが、仕様グレードによって機構や装備を変えている。自分の使い方や好みに合っているタイプかどうかも、あらかじめ目星を付けておくといい。わからないことや疑問があれば、販売店で聞いてみよう。現車のチェックでは、基本ポイントに沿って外装と内装をしっかりチェック。エンジンやトランスミッションのほか、走行に関わる部分の状態も必ず確認すること。各部の整備状態についても、販売店に聞いて確認しよう。

●2003年1月に新発売したコンパクトサイズの3列シート7人乗りミニバン。当初は1.8Lエンジンだけだったが、同年4月に2.0Lエンジンと共に新グレードを追加設定。その後、2004年4月の一部装備改良を期に、トヨタブランドの再編成に伴い、従来ネッツ店とビスタ店で販売していたウィッシュは、新しいビスタ店で扱うことになった。参考車両は、2005年9月にマイナーチェンジした後のモデルで、外観は、フロントのバンパーやヘッドランプ、リアのランプなどのデザインを変更。ボンネットに付いているマークが従来の「W」からネッツを表す「N」に替わっている。室内も、各グレードに合わせたシート表皮やメーターなどを採用。あわせて「エアロスポーツパッケージ」を新設定している。
●エンジンは、1.8L(1794cc)と2.0L(1998cc)の2種。トランスミッションは、4速AT、スポーツモード付4速AT、スポーツモード付CVT、7速マニュアルモード付CVTの4種。駆動方式は、2WD(FF前輪駆動)が基本だが、1.8には4WDもある。
仕様グレードは、1.8「X」がベーシックタイプで、2WDはスポーツモード付4速AT、4WDは4速AT。「X Eパッケージ」は、Xの装備からエアスパッツ、ワイヤレスドアロックリモコン、運転席フットレスト、デッキフック、ラゲッジルームランプ、センターコンソールトレイなどを省略したシンプルタイプで、ドアハンドルとミラーがブラック。「X エアロスポーツパッケージ」は、前後エアロバンパー&サイドマッドガード、スポーツタイプルーフスポイラーを装着し、本革巻きの3本スポークステアリングホイール&シフトノブ、スポーツタイプメーターを装備。上級タイプの2.0「G」は、スポーツドライブモード付4速CVTを搭載し、スマートドアロックリモコンやハイグレードタイプメーターなどを装備。「Z」は、7速マニュアルモード付CVTとともにVSC&TRC(タイヤ空転防止機構)を備え、エアロバンパー、オーバーフェンダー、スポーツタイプルーフスポイラー、スポーツマフラー、本革巻き3本スポークステアリングホイール&シフトノブ、オプティトロンメーターを装備。可倒式キャプテンシートを備えて、6人乗りになっている。
他にも、ホイールは、G/X/X Eパッケージが15インチスチール+フルキャップ、X エアロスポーツパッケージは15インチアルミ、Zは17インチアルミ。1.8X 2WD/2.0Gはリアドラムブレーキで、1.8X 4WD/2.0Zはリアディスクブレーキ。4WDは、2列目と3列目にリアヒーターダクトが付くなど、仕様グレードによって細部の設定が異なっている。

●参考車両と同時期の仕様グレード設定(2008.10)
グレード 型式 シフト 駆動
1.8(1794cc)
X Eパッケージ DBA-ZNE10G 4AT-4M FF
X DBA-ZNE10G 4AT-4M FF
CBA-ZNE14G 4AT 4WD
X エアロスポーツパッケージ DBA-ZNE10G 4AT-4M FF
CBA-ZNE14G 4AT 4WD
2.0(1998cc)
G DBA-ANE10G CVT FF
Z DBA-ANE11W CVT-7M FF

●その後、特別仕様車として、2006年4月:X「リミテッド」、2007年6月:X/X エアロスポーツパッケージ「L エディション」、2008年6月:X/X エアロスポーツパッケージ「リミテッド」を発売。2009年4月には、2代目へとフルモデルチェンジしている。

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トヨタ ウィッシュ 車両の雰囲気から探る

車両の雰囲気から探る

 少し離れたやや遠目から車両の様子を観察しよう。外装部品の立て付けや塗装の状態などをチェック。違和感や不自然に見える部分などがあれば、近寄って詳しく調べよう。

 前面は、バンパー/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなどのバランスをチェック。どこかにずれや歪みなどがないか。各部の水平ラインと左右対称になっていることを確認。車体の傾きにも注意しよう。

 左右ライトの片方だけが新しい場合(交換)は、その側の車体部を修理している可能性もある。ナンバープレートの変形や修正なども、車体部の修理を疑ってみる。バンパーの角や下側の損傷なども注意ポイントだ。

後部のチェックポイント

 前面と同様に、バンパー/テールゲート/コンビネーションランプ(テールライト)/フェンダーなどのバランスをチェック。

 テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間がずれているようなら、その部分の車体部を修理/交換していると考えられる。

 後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が、車体部の修理/交換を推測するヒントになる。

トヨタ ウィッシュ 後部のチェックポイント
トヨタ ウィッシュ 整備状態を確かめる

整備状態を確かめる

 定期点検整備記録と突き合わせて、エンジンと周辺をチェック。オイルの滲みや汚れ(オイル漏れの兆候)などにも注意。できれば、消耗部品の状態を点検したい。

 交換したように見える新しい部品が付いていれば、消耗品か、不具合か、事故などでダメージを受けたのか、整備記録も探ってみる。

 いずれにしても、販売店で現状と納車整備条件を確認しよう。

車体内側の鉄板を調べる

 パネルやフレーム、メンバー(補強部材)など、エンジンルーム内の鉄板を調べよう。車体の骨格となる重要な部分を修理/交換している車両は、修復歴があることを明示しているはずだが、念のために、歪みや修理/交換の形跡などがないか確認。カバーや部品類などがあって細部までは見えないが、溶接やシーラー、塗装などの状態を慎重にチェックしよう。

取り付け状態を確認

 フロントフェンダーは、エンジンルーム側に腐食(錆)や補修跡、修理跡などがないかチェック。同時に、フェンダーを外した様子がないか、固定ネジもチェック。ブラケット(フェンダーを支えている金具)の状態も確認。

 フロントフェンダーは、車体構成上は重要な車体補強部材とはなっていないので、修理しても修復歴にはならないが、外して修理、あるいは交換していれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないか確かめる必要がある。

トヨタ ウィッシュ 取り付け状態を確認
トヨタ ウィッシュ 前部の必須チェックポイント

前部の必須チェックポイント

 エンジンルームの最前部にある、車体の左右に繋がっているラジエターサポートは、車体部に大きな衝撃を受けると、影響が及びやすく、修理/交換する確率が高い。ラジエターサポート本体と左右フレーム側の接続部をチェックすると同時に、ラジエターやヘッドライト、フロントグリル部のカバーなど、関連部品の状態にも注意しよう。

ボンネットのチェック

 外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかも確認。外と内のパネルを貼り合わせている接合部と縁に盛っているシーラーの状態に注意。

 ボンネットを外して修理したり、交換することもあるので、ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジおよびヒンジ取り付け部の状態も確認。

 ボンネットを交換していれば、ボンネット単独の損傷なども考えられるが、車体部にダメージを負ってないかも、より慎重にチェックする必要がある。

トヨタ ウィッシュ ボンネットのチェック
トヨタ ウィッシュ 角度を変えると見える

角度を変えると見える

 車体まわりは、見る角度を変えながらチェックしよう。プレスラインのずれや崩れ、微妙な立て付けの狂いなども確認できる。車体表面を斜めから透かして見ると、浅くて広い凹みや波打ち(しわ)なども見落とすことがない。

 しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。塗装面の艶が周囲と違っていたり、ザラザラとした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

隙間の幅と色調を比べる

 立て付けを見る時は、例えば車体前部側面では、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを負ってずれているか、あるいは修理/交換している可能性がある。

 隙間を境に、隣り合う外板パネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色調が微妙に違って見えることもある。

トヨタ ウィッシュ 隙間の幅と色調を比べる
トヨタ ウィッシュ 縁と奥も覗いてチェック

縁と奥も覗いてチェック

 フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ部(タイヤを囲っている部分)を傷付けることも多い。傷や凹み、補修跡などがないかチェック。フェンダーに歪みがないかも確認。

 鉄板を折り込んでいる縁の部分に修理跡などがないかもチェック。さらに奥を覗いて、フェンダーの内側もチェック。フロントフェンダーは、フェンダーライナー(内側に設置している泥よけ)の状態にも注意。同様に、バンパー側の状態もチェックしよう。

側面のチェックポイント

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理、あるいは交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジだけ見てドアを修理/交換しているとは断定できない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(ドア下にある梁)など、周辺も調べて判断する必要がある。

トヨタ ウィッシュ 側面のチェックポイント トヨタ ウィッシュ 側面のチェックポイント
トヨタ ウィッシュ 下側に注意ポイント トヨタ ウィッシュ 下側に注意ポイント

下側に注意ポイント

 「エアロスポーツパッケージ」は、車体側面下部にサイドマッドガード(サイドスポイラーとも呼ぶ)を装着している。損傷や破損などがないかチェック。取り付け状態も確認。

 重要なのは、内側にあるサイドシル(車体前後方向に通っている梁)のほうだ。サイドマッドガードで覆われている部分は見えないが、下に突き出ている部分に損傷や腐食、修理跡などがないかチェック。ドアを開けて、ステップ部の状態も調べよう。

リアフェンダーのチェック

 リアドアの開口部を調べよう。乗り降りなどで傷付けることも多い。傷や凹み、簡易補修跡などがないかチェック。

 開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理している。周辺を詳しく調べよう。

 開口部下部は、サイドシル部に修理跡などがないか慎重にチェックする。

 車体左側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡がないかチェックしよう。

トヨタ ウィッシュ リアフェンダーのチェック トヨタ ウィッシュ リアフェンダーのチェック
トヨタ ウィッシュ 開口部を慎重にチェック

開口部を慎重にチェック

 テールゲートを開けて、開口部の左右を見ると、鉄板の接合部がある。溶接やシーラー、塗装の状態に注意して、修理/交換の形跡などがないかチェックしよう。疑わしい部分があれば、左右同じ場所を比べてみるのもいいだろう。

 開口部の下半分は鉄板部が見えないが、コンビネーションランプやバンパーの取り付け状態に注意しよう。

 後方から強い衝撃を受けると、広範囲に波及することもある。後部を修理/交換していれば、フェンダー、ピラー(柱)、ルーフ、キャビン(室内)のほか、ダメージが及んだ範囲を広く探る必要がある。

テールゲートのチェック

 解錠/施錠の具合をまずチェック。開閉して、テールゲートの動き具合をチェック。上げた状態でしっかり止まっていることも確認。

 閉まり具合がよくない(閉める時にカチッと収まらない)場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。ずれているだけならキャッチ部(ロック金具)を調整するなどで直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。

トヨタ ウィッシュ テールゲートのチェック
トヨタ ウィッシュ 取り付け部もチェック

取り付け部もチェック

 テールゲートは、内面側に修理跡などがないかもチェック。交換している形跡がないか、取り付け状態もチェック。ヒンジおよびヒンジ取り付け部周辺に歪みなどがないか、修正や修理した形跡がないかも調べよう。

床下を覗いて確認

 フレーム(骨格)やメンバー(補強部材)など、鉄板部に損傷や歪み、修理跡などがないかチェック。マフラーやサスペンションなど部品類、ブラケット(ステー)など支え金具類も、損傷や曲がり、歪み、交換の形跡などがないかチェック。前後バンパーの裏側や左右サイドシルの奥など、できるだけ細部まで覗いてチェックしよう。

 錆が発生していれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食状態を確認。油汚れ(オイルやグリスなどの漏れの兆候)やゴム部品の劣化(ひび割れ)などにも注意しよう。

トヨタ ウィッシュ 床下を覗いて確認
トヨタ ウィッシュ タイヤとホイールのチェック

タイヤとホイールのチェック

 タイヤは、スリップサイン(使用摩耗限界)を目安に、残り溝の深さをチェック。傷、異物の刺さりや噛み込み、ひび割れなどがないかもチェック。同時に、摩耗状態も調べよう。接地面の外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているか、あるいは車体が歪んでいるのか、異常摩耗の原因を確かめる必要がある。

 ホイールは、傷や破損などがないかチェック。縁石などで擦ってしまうこともあるリム部(タイヤと接している縁の部分)の傷や曲がりに注意。アルミホイールは、変形や割れなどにも注意したい。

エンジンをかけてみる

 エンジンをかけて、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。始動時には、各種表示/警告灯類の点灯などにも注意。

 容易にエンジンがかからなければ、始動困難に陥った原因を調べる必要がある。不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えていると考えられる。

 慣れていないと異常を判断するのは難しいので、最終的な点検と確認は販売店でやってもらうようにしよう。

トヨタ ウィッシュ エンジンをかけてみる
トヨタ ウィッシュ オートマチックのチェック

オートマチックのチェック

 エンジンをかけてブレーキを踏んだまま、各ポジションに切り替えて、緩みや引っかかりなどがないか、セレクトレバーの操作具合をチェック。できれば試走して、D(ドライブ)モードのオートマチック動作と、S(スポーツ)モードでの操作具合と動作を確かめたい。

 仕様グレードによってトランスミッションの機構が異なっているが、いずれにしても不具合かどうかを判断するが難しい部分もあるので、ここも販売店で点検、確認してもらおう。

装備機器類の機能を確認

 ヘッドライト、ウインカー、テール/ブレーキ/バックランプなど、保安機器類が正常に作動することをまず確認。電装機器や電動機構などは、スイッチを入れるだけでなく、操作して機能を確かめよう。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯、リモコンキーなども、忘れずに操作してチェックすること。

 標準装備はオーディオレス(4スピーカー)だが、新車購入時にオプションのカーナビを付けている車両も多い。仕様グレードによる装備の違いやオプション追加など、車両の装備は販売店で現車を見て確かめよう。

トヨタ ウィッシュ 装備機器類の機能を確認
トヨタ ウィッシュ 室内の隅まで細かくチェック トヨタ ウィッシュ 室内の隅まで細かくチェック

室内の隅まで細かくチェック

 シートや内装材などに汚れや傷、染み、穴などがないか。運転席周辺だけでなく、2列目や3列目シート、ラゲッジスペースまで、念入りにチェック。床や天井の状態も確認。ボックスやポケットは、内部もチェック。ボックス類の蓋やエアコンの吹き出し口など、可動部の破損にも注意。各列シートは、実際に座ってみる。さらに、シートのアレンジも試してみよう。

車両の情報をチェック

 備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。

 現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。

トヨタ ウィッシュ 車両の情報をチェック
車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。

●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。

●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。

●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。

●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー

●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。

●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。

●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。

●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)は、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm以下(新車時は5mm以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。

●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●プレスライン(外板パネルが折れ曲がっている角の線)や、モール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

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 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
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