スズキ スプラッシュ
●スイフトをベースに、ヨーロッパで開発しハンガリーで生産されているスズキのコンパクトモデルがスプラッシュ。まだまだ登場間もない現行モデルなだけあって、中古車市場では走行距離の少ない物件が主流であり未使用車も多い。それでいながら流通台数はまずまずといえる状況で、価格もリーズナブルな状態を示している。高年式のコンパクトモデルの中でも、買い得感の高い1台である。
中古車マニアでもある清水草一が各著名人と対談し、
クルマ談議に花を咲かせるトークコラム!
- 今号のゲスト
- 自動車評論家 渡辺敏史さん
- ニューモデルの試乗で世界を駆け巡りつつ、中古車雑誌マニアと呼ばれるほどの中古車好き
スプラッシュ・バンザイの巻
常にGoo-netのパトロール(?)を怠らない中古車変態のナベちゃんは、非常に多くの耳より情報を持っている。最近、ナベちゃんの心に刺さった中古車は何!?
渡辺 そうですねぇ。いろいろあるけど、スズキのスプラッシュにけっこうクギ付けになってます。
清水 えっ?スプラッシュって、まだ出て間もないじゃない。
渡辺 そうなんですけど、未使用車の出モノがけっこういっぱいあるんですよ。
清水 おお、未使用車!
渡辺 スプラッシュって、値段120万円くらいじゃないですか。それが80万円とかで未使用車が買える。けっこう衝撃的ですよ。
清水 それは衝撃的だね!しかもスプラッシュって、走りがすごくいいもんね。
渡辺 スズキのハンガリー工場製で、ヨーロッパ向けと中身は同じですからね。昔のドイツ車みたいな乗り味で、最初はちょっとサスペンションが固いかな〜、って思うかもしれないけど、ヴィッツあたりとは真逆の硬派なクルマですよね。
清水 自動車評論家絶賛のクルマだよね!
渡辺 初代オペル・ヴィータみたいな乗り味ですから。
清水 古き良きドイツ車風味のコンパクトカーの、しかも未使用車が80万円で買えるって凄いことだよね!
渡辺 タタ・ナノ級の衝撃が走りました(笑)。
清水 我々さ、輸入車は乗れるけど、国産車のヨーロッパ仕様ってなかなか乗る機会がないじゃない。乗るとビックリするもんね、国産メーカーってこんなにいいクルマ作ってるのかぁ!って。日産でもイギリス工場製の逆輸入車のマイクラC+Cなんか、これがマーチかぁ!ヴォグスホールじゃないのかぁ!って愕然としたもんなぁ。
渡辺 あれは輸入車ですから(笑)。スプラッシュも当然輸入車ですね。
清水 輸入車だよね〜。
渡辺 スプラッシュって、パッケージングはスイフトよりいいですからね。安いグレードのスイフト買うより、スプラッシュの方がオススメでしょう。安くてちゃんとしてるコンパクトカーとしては、ナンバー1かもしれない。それが100万切ってるのって猛烈なデフレ感で、やっぱりタタ・ナノ級の破壊力ですよ。
清水 そういうクルマに、若者も乗ってほしいね。
渡辺 ビッグスクーターと同じくらいの値段で、5人も乗れて荷物も積めるスプラッシュが買えるんですから。ホント、マジェスティを買ってる場合じゃないと思いますよ(笑)。