日産コンパクトの特徴は、ジューク、キューブ、マーチと、とんがった個性を持つモデルを揃えているところ。これらの3車がターゲットを絞れるのは、幅広いユーザーに魅力を提供することができる、大黒柱のノートが存在しているからだ。
Bセグメントのコンパクトカーというと、パーソナルユースのモデルを思い描く人が多い。だが、全長と全高に加えて、ホイールベースにも余裕を持たせたパッケージを採用するノートは、家族ユースでも満足のいくユーティリティを実現している。
現行の2代目は、後席ニースペースを85mmも拡大したのが見どころで、リヤシートは広々!Cセグメントのティーダを吸収するカタチで、上級グレードのメダリストを新設したのは、ひとクラス上の居住性を備えているからにほかならない。
そんな「使えるコンパクト」でありながら、日常の乗りやすさにも配慮しているのが、ノートの人気のもうひとつの秘密。全高は立体式駐車場に対応する1525mmの設定で、最小回転半径は14インチタイヤ装着車なら4.7m。高めのアイポイントが生む視界のよさも加わり、運転や駐車をイージーにしている。
また、キビキビした走り味も、先代から引き継いだノートの個性だ。Bセグとしては全長がやや長めだが、上級モデルでも車重は1.1トン以下に収まり、軽やかなフットワークと元気な加速を生むポイントとなっている。このように、ノートはどの項目でも高得点をゲット。だれが、どのように使っても満足を提供する、バランス型のコンパクトカーだ。
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