トヨタのハリアーに端を発するプレミアムクロスオーバーSUV。オフロードでの走破性を重視したクロカンSUVとは異なり、オンロードでの快適性や高級感をも備えるSUVとして、世界的なブームを巻き起こしたことは記憶に新しい。そして、そのブームに乗り、BMWはX5を、ポルシェはカイエンをリリース。それまでSUVには縁のなかったメーカーから、次々とその手のクルマが登場したのである。
そして平成14年に北米で発売されたムラーノも、プレミアムクロスオーバーSUVを代表する一台。当初は北米専売モデルだったが、あまりの反響の大きさから平成16年には日本でもリリースされたのだ。
初代ムラーノの魅力と言えば、洗練されたスタイリングとSUVらしからぬフットワークのよさ。それらが高い評価を得て、最終的には世界80カ国を超える国々で販売。ワールドワイドに活躍するプレミアムクロスオーバーSUVとして、名を馳せたのである。
そして平成20年8月にフルモデルチェンジ。北米マーケットをターゲットにした初代とは異なり、当初よりグローバルカーとして開発。現在では世界各国で販売されている。
現行モデルが登場し、時間も経過。1月にはマイナーチェンジが行われ、注目度だけではなく中古車市場への流通量も増加中。今回は、そんな今が旬と言えるムラーノを徹底解剖してみよう。
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