【@Goo】トヨタの最新技術を注ぎ込んだ高級の表現!レクサスブランドのフラッグシップ |
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後部座席に乗車するVIP御用達の殿様装備 主に高級セダンに多く採用されている装備で、手元のスイッチで開閉させることができるサンシェード。リアシート後部やリアドアのウインドウに装着されるが、リアドア用は手動のタイプも多い。車両外部からの光量を自由に調節できるほか、プライバシー保護の面でも力を発揮する。 |
欧州での常識から日本では富の象徴となった珠玉の一品───
私は長いこと、純正カップホルダーに憧れていた。というのも、我が家の自家用車は、カップホルダーなどついていない激安の中古ガイシャ(20世紀製)が多かったからだ。国産車に乗ると、「おお、こんなにたくさんカップホルダーがある! スゲー!」と感動し、憧れ続けてきた。
それとは逆の意味で、電動サンシェードはずっと憧れの装備だ。
30年前、初めて訪れた欧州では、クルマの多くにリアサンシェードがついていた。それは電動ではなく、左右別々に手動で展開するタイプのものだったが、当時の国産車では見たことのない装備で、猛烈に欧州の香りを感じ、憧れまくった。
では、なぜ欧州車にリアサンシェードが多いのか? 恐らくは緯度の関係だろう。欧州はフランスでもサハリンくらいの高緯度地帯にあって、陽が低く、日本より横から直射日光が来る。その直撃から後席乗員を守るために、リアサンシェードが発達したのである(たぶん)。ちょっと前まで欧州では、大部分のクルマにクーラーが付いてなかったことも、リアサンシェードの普及を促進したと思われる。
しかし実際にこれを使ってみると、夜は後方が見えにくくなる。暗くなるたびに手動でサンシェードをたたむのはとてもめんどくさい。そこで究極の憧れは、スイッチひとつで上下する電動サンシェード。これを最初に体験したのは、確か91年発表のメルセデスSクラス(W140型)だった。「いつかオレも電動サンシェード付きのクルマに乗る身分になってやる!」と夕陽に誓ったものである。
あれから20年。いまだに私はカー用品店で買った吸盤式の携帯用サンシェードで我慢している。たぶんこれまで通算30枚は買っている。それほど私はサンシェードが好きなのだ。
国産車で電動サンシェードを採用しているモデルは、トヨタに多い。具体的にはクラウン系とマークX、そしてレクサスなど。特にレクサスLSは全車標準装備、しかもリアウインドウ用だけでなくリアドア用も電動だ! すごい。吸盤式など張っている自分がミジメになる。
しかし、もうすぐ納車予定のシトロエンC5には、ついに電動サンシェードがついている! 苦節20年、私は今、夢の実現を目の前にしている。人間、願えば叶う。
【清水草一】
物書き兼大乗フェラーリ教開祖。中古車を18台連続購入中という大の中古車好き。2011年最初に購入することとなった中古車はシトロエンのC5で、「定年まで乗る!」と宣言。
http://www.shimizusouichi.com/













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