トヨタ アルファード
●グランビアの流れを汲むトヨタの最上級ミニバン。02年にデビューし、当時エルグランドの一人勝ち状態だったLクラスミニバン市場に一石を投じた。08年には新型が登場し、2.4L直4エンジンは継続、3.0L V6エンジンは3.5Lに変更された。流通台数は比較的多めだが、人気が高く相場も高め。08年式はまだ初回の車検を迎えていないこともあって、400万円を超える物件も存在する。先代モデルにはハイブリッドも設定されていたが、タマ数は極少数。
中古車マニアでもある清水草一が各著名人と対談し、
クルマ談議に花を咲かせるトークコラム!
- 今号のゲスト
- マンガ家 西原理恵子さん
- 高知県出身。「ぼくんち」、「毎日かあさん」などが代表作の人気マンガ家。
ギャンブルや旅行等を題材としたギャグマンガのほか、叙情的な作品も多数執筆。
クルマ好きの男バンザイ!の巻
作品が次々に映像化され、「サイバラブーム」を巻き起こしているマンガ家の西原理恵子さん。
今回はそんな西原さんの言葉を人生の指針にすべく訪ねてみました。
清水 伺いたいんですが、サイバラさんはクルマ好きの男をどう思いますか?
西原 まず、私の養父がものすごいクルマ好きだったんですよ。とっかえひっかえ、40台くらいクルマ買いましたからね。
清水 凄い!俺まだ30台ちょっとだ……。
西原 そんなお父さんのクルマの助手席に乗ってるのがすごい好きだったし、基本的にクルマに乗ってる男は好きなんですよ。自分がインドアな人間なんで、助手席に乗ってるとロードムービー見てるみたいですごく楽しかった。いつか自分の彼氏やダンナに助手席に乗せてもらいたいと思ってたんだけど、それも叶わずで……(笑)。
清水 叶わなかったんですか?
西原 旦那(フォトジャーナリストの故・鴨志田穣氏)はアル中でそれどころじゃなかったしね。“私が買った”ゲレンデヴァーゲンでラーメン3回食べに行っただけですよ。私自身は免許持ってないし、今思うと、1杯600万円のラーメンになっちゃって、高かったな〜って(笑)。
清水 壮絶なお話ですね。
西原 女って、スーツをビシッと着てる男とか、運転してる男が好きじゃないですか。ウチの父は無理していっちゃんいいクルマに乗るタイプだったから、私もそういう男は好きなんです。土禁とかは勘弁してほしいけど。
清水 では、最近サイバラさんが『いいなぁ、乗せてほしいなぁ』と思うクルマのタイプは?
西原 アルファードみたいなタイプはいいですね。ゲレンデヴァーゲンより広いし、燃費はいいし、値段は4分の1くらいでしょ?こりゃえーわ!って思います。
清水 ミニバンですか……。
西原 わたしぜんぜんクルマ知らないからよくわかんないけど、そういうクルマ全般。子供は後ろで寝られるし、助手席の人はゆったりできるし。一緒に乗る人のことを考えてるお父さんが一番ステキですね。逆に、『自分が一番』っていう感じのクルマあるでしょう、フェラーリとかポルシェとか……。
清水 あ、あります。
西原 そういうのってすんごくカッコ悪い。新宿のホストみたいに、いい服着ていいクルマ乗ってる男って一番カッコ悪いでしょう?そうじゃなくて、誰か人のためにクルマ乗るってのがカッコいい!
清水 肝に銘じます……。