マツダの海外ネームは全てシンプルだった!?潔いマツダのネーミングセンスは 昔のニッポン男児に通ずる!

アテンザの海外での名称はMAZDA6。ただの「6」である。これほどシンプルな車名は、世界広しといえどもなかなかない。BMWのシリーズ名も数字ひとケタだが、あっちはあくまでシリーズ名。車名の1字はマツダだけだ。ちなみに世界一短い駅名も一字で、そのひとつが日本の「津」だが、津はローマ字にするとTSUで3文字になってしまう。
しかし6は6。あ、こっちもアルファベットにすると3文字か……。とにかく車名としては世界一短い。
が、マツダはこのほかにも、多くの世界一短い車名を持っている。
2……デミオ
3……アクセラ
5……プレマシー
8……MPV
1は本来一番小さいデミオだったのだが、遠くから見るとアルファベットのIと区別がつかないので2にしたとか。4は恐らく日本語的に縁起が悪いので避けたのだろう。5はプレマシーに加えて日本名ロードスター、海外名「MX‐5」がある。で、6はアテンザ、7はCX‐7があって、8はMPVの他にRX‐8があるという具合だ。こういうシンプルな車名というのは、どこかすがすがしい。
思えば、昔の日本人の名前の付け方もすがすがしかった。長男だから一郎、次男は次郎、三男は三郎、四男は四郎(ってのは縁起と無関係なんだよね)、五男は五郎ってな具合だった。「人の名前にそれはちょっと投げやりすぎる」と感じるのは、現代人の価値観であって、昔はきっとこれがすがすがしかったのだろう。