昭和57年の誕生以来、三菱が誇る本格オフローダーとして、世界中で活躍し続けるパジェロ。なかでも、平成11年に登場した3代目は、極めてエポックメイキングな存在だった。
パジェロはこのモデルにおいて、従来からの設計を一新。慣れ親しんだラダーフレームを捨て、ビルトインフレームのモノコックボディを導入したほか、足まわりには前ダブルウイッシュボーン、後マルチリンクの4輪独立懸架を初採用したのだ。
そして、なによりもファンを驚かせたのは、そのデザインだ。3ナンバー化によって実現した抑揚あるスタイリングや、無骨だった従来モデルとは一線を画す洗練されたインテリアは、新しい時代のSUVにふさわしい存在感を放っていた。
こうした3代目の魅力をさらに進化させたのが、平成18年登場の4代目だ。外観では、3代目の持つ豊かなフォルムに、パジェロ伝統のクロカンらしさをプラス。より質感を増した室内には、ロックフォード・フォズゲートのサウンドシステムをオプション設定し、フラッグシップSUVにふさわしい豪華さを獲得した。
また環境性能にも注力しており、2種類のガソリンエンジンは先代モデルより着実に燃費を向上。平成20年には、コモンレール式燃料噴射システムやNOx触媒、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)などの最新技術を駆使して、ついに3.2Lディーゼルを復活。オフローダーとしての魅力と環境性能の両立を、見事に実現してみせた。
今回のターゲットは、長年にわたり進化を続けてきた、三菱が誇る本格派SUVだ。
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