【@Goo】ホンダ CR-Z エコに先進性のデザインを融合させたホンダ渾身のコンパクトスポーツ。 |
|
空気を切り裂く(!?)背びれを模したアンテナ その名の通りサメの背びれのような形状をした固定型アンテナで、樹脂製の本体内部にアンテナ線や回路を内蔵している。現在では、BMWやレクサスなどの多くの車種で採用されており、各車種によってカーナビのGPS用だったり、AM/FMラジオとの併用だったりする。最近では後付け用パーツも販売されている。 |
アンテナ進化論。いきり立った突起物はいつだって男の憧れだ───
私は今、21年前に生産されたランボルギーニ・カウンタックに乗っている。カウンタックにも一応オーディオがついているので、一度だけラジオをつけてみたのだが、スイッチをONにすると、ボディ左後端から上に「ウィ〜〜〜〜ン」とアンテナが伸びてちょびっと驚いた。考えて見れば20〜30年前は、この「電動自動伸縮アンテナ」が、かなり主流だったのだ!
2年前、8万円で購入した中古のサーブ900もそうだった。このタイプのアンテナは1mくらい伸びるので、出したままだと天井の低いところにぶつけてしまう。私はクルマを受け取った当日、いきなりこれでアンテナを折った。直すのに車両価格くらいかかるかも、と思うと涙が出た。
だいたい、長く伸びるタイプのアンテナは、長年乗っていると必ず曲がったり折れたりする。そうすると、クルマ全体がヤケにボロく見える。そのせいか、いまや伸縮タイプのアンテナは絶滅に近い状態で、ガラスに貼るガラスアンテナか、短い棒状のマイクロアンテナが主流になっている。特に国産セダンはガラスアンテナばっかりだ。
ところが10年弱前に、ドイツで「シャークフィンアンテナ」という新しい潮流が生まれた。これは、ルーフ後端の真ん中に小さな垂直尾翼みたいなヒレを立てるタイプで、最初に使ったのはBMWだった(と思う)。
いまさらあえてアンテナを立てる理由があるとすれば、それはカッコつけたいから。つまりドイツ人は、これをカッコいいと思っているのだ!その感覚には私もメチャメチャ共感する。頭の真ん中から突き出る流線型の突起は、新幹線しかりウルトラセブンしかり、男の子的なカッコよさの典型。モヒカン刈りもその一種であろう。
これをきっかけに、国産ではレクサスに続いて、ホンダCR-Zがシャークフィンアンテナを採用した。同車のカタログによると、「マイクロアンテナを上回る性能を実現しながら、ミリ単位でこだわって小型化したAM/FMアンテナ」となっているが、ミリ単位にこだわるほど小型化したいなら、ガラスアンテナでいーじゃんか!
きっとホンダも本音では、「これ、ウルトラセブンみたいでカッコいいっしょ?」と思っているに違いない。
【清水草一】
物書き兼大乗フェラーリ教開祖。中古車を18台連続購入中という大の中古車好き。2011年最初に購入することとなった中古車は、シトロエンのC5で、「定年まで乗る!」と宣言。
http://www.shimizusouichi.com/













COPYRIGHT(C)1996-2011 PROTO CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
| @Gooの購読(無料) | ||||
|
| バックナンバー | |
|