フリードがもたらした最大の衝撃は「小さなボディなのに3列目でもしっかりと大人が座れる」という居住性だ。そのインパクトはじつに大きく、実用性の高さが評価されて大ヒットモデルとなったのである。
前身の「モビリオ」も含めてフリード登場以前も3列シートのコンパクトカーは存在した。しかし、どれも3列目はオマケ程度の存在。子供はともかく大人が座るにはスペース、とくに膝周りの空間が狭すぎ、また初代シエンタを除けば床に対して座面が低すぎて着座姿勢もしっくりとこなかったので居住性は優れていなかった。
そんななか登場したフリードの居住性の高さにはだれもが驚いた。フリードなら3列目でも大人が無理なく座ることができたからだ。
便利なスライドドアを組み合わせた小さな車体は、車庫入れなど日常域においてだれでも扱いやすい。
|