最近のベーシックカーといえば、フィットやマーチ、デミオなどに代表されるコンパクトカー。扱いやすくて燃費がよく、それでいて十分な室内空間を備えており、“定番”となる要素がたっぷりと詰まっているのだから当然だ。とはいえ、デビュー以来国内外で販売され、「世界のベーシックカー」として長年愛されているクルマと言えば、やはりカローラだ。
初代デビューは、いまから46年も前の昭和41年のこと。クーラー、カラーテレビ、カーの「3C」が、新・三種の神器として国民の豊かさの象徴とされた時代に華々しく登場したのだ。そして、フロアチェンジATやマクファーソン式サスペンションなど、日本初やトヨタ初という新技術を多数採用。海外でも受け入れられる、ハイコンパクトカーを目指して開発されたのである。
そんなカローラも現行モデルで11代目となり、「つねに時代を先回りして考える」という哲学のもとに代々進化。140以上の国・地域で販売されるグローバルスタンダードカーとして、いまもなお多くの人々から支持されている。なお、10代目からは国内仕様に「アクシオ」のサブネームが付与。従来のブランド価値を踏襲しつつ、新しい価値を持ったクルマでありたい……という思いを込め、ネーミングも一新したという。
今回は、長年に渡ってワールドワイドに活躍してきたカローラを徹底解剖しよう。現在の中古車市場でメインとなっている先代と先々代にフォーカスをあて、さまざまな角度から分析。アナタの愛車購入のサポートとなる情報が満載だ。
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