SUVの悪路走破性と乗用車の快適性や雰囲気を併せ持つクロスオーバーSUV。トヨタ・ハリアーや日産ムラーノなどのプレミアム系のほかマツダCX-5や日産ジュークといったコンパクト系まで、各自動車メーカーがさまざまな車種を展開させるほど、現在では人気カテゴリーとなっている。そんなクロスオーバーSUVのパイオニアといえる存在が、トヨタRAV4だ。
初代RAV4がリリースされたのは平成6年のこと。5ナンバーサイズに収まるコンパクトなボディは街なかにも映えるファッショナブルなデザインで、シティ派SUVとして大ヒット。当初はショートホイールベースの3ドアのみだったが、デビュー翌年にはホイールベースを延長した5ドアも追加。さらに、レジャーユースをねらったソフトトップ仕様も設定された。そして平成12年にフルモデルチェンジし2代目へ。都会的なSUVというコンセプトを継承しながらシャシーを一新し、ボディも3ナンバーサイズとなったのだ。
なお、初代と2代目には販売店違いで「RAV4 L」と「RAV4 J」が存在したが、これらはフロントグリルやバッジで差別化が図られた程度。また、海外でも高い人気を誇っており、世界各国で販売され、グローバルカーとしても成功を収めているのである。
今回はワールドワイドに活躍するクロスオーバーSUV、RAV4を大特集。デビューから約7年経過し、中古車的にいまがねらい時の現行モデルにスポットをあて、さまざまな角度から検証してみた。
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