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こんにちは！
今日はH23年式、スズキ・アルト ラパンの車検整備のご案内です！
こちらのお車は走行距離が約15万ｋｍとやや多めですが・・・

前回整備時に消耗品をひと通り交換しておりましたので、エンジンルーム、足回り、下回り共異常はありませんでした！
まだまだお乗りいただけますね！
エンジンオイルも前回交換されてから走行距離がそんなに伸びてはおりませんでしたので、春先のタイヤ交換と同時に交換されるのをおすすめいたしました。

何も異常がないからといって、何も整備を行わないわけではありません。
とくに、ブレーキに関しては定期的に給油などの整備を行わないと、動きが悪くなってしまい引きずりの原因になってしまいます。
また、分解点検することで、あとどれくらいブレーキの消耗品が使えそうか。
異常な摩耗や腐食などがないか等を確認することができますので、そういった点検整備を実施いたしております。

今回は異常はございませんでしたので、清掃と給油を行いました！

ブレーキペダルを踏むとどのようにブレーキが作動するか、みなさんご存じでしょうか？
ブレーキ装置にはブレーキフルードというオイルが使われており、ブレーキペダルを踏むと油圧が発生します。
この圧力を使ってブレーキ装置の各部品を動かすことで、実際に制動力を得るという仕組みです。
注射器を指で押すようなイメージですね！

このブレーキのオイルには、劣化するにつれて空気中の水分を吸収するという特性があります。
水分を含むということは、ブレーキの各金属部品を錆びさせる原因になってしまい,
これまたブレーキが固着する原因となります・・・。
また構造的には自転車のブレーキと似たような仕組みなのですが、車の場合はブレーキは金属部品の塊です。
ブレーキ使用の際に、金属と金属の部品が擦れることで摩擦熱が発生します。
連続した下り坂のカーブなど、ブレーキを多用するような場面ではとくにブレーキは素手では触れないくらい高温になります。
性能が保たれたオイルではそういった場面でもきちんと制動力を確保し続けることができるのですが、水分を多く含んだオイルですと、このような場面でオイル中の水が沸騰し、気泡が発生します。

すると、ブレーキペダルを踏んだ際、発生した気泡だけをつぶすことになってしまい、ブレーキ装置に油圧が伝わらず、ブレーキが効かなくなってしまいます。
これをベーパーロック現象といい、実際にこの現象が原因で発生した事故も起きています。
最近ですと、静岡でバスがのり面に乗り上げて横転した事故がそうですね！
とても恐ろしいです。。。
これらの理由により、ブレーキフルードはできれば2年に一度は交換が望ましいとされています。

今回はこれらの整備を行い、安全にお乗りいただける状態であることを確認いたしました！
車検整備のご利用、ありがとうございました！
当社ではお客様のご希望作業はもちろん、安心してお乗りいただきたいとの理由で交換した方が望ましい部分に関しましてはご提案もさせていただいております。