車のエンタメ
更新日:2021.08.13 / 掲載日:2021.08.06

オプションカタログから見る“面白クルマ考” 『ビート&カルタスコンバーチブル』編

 「そうそう、こんな装備あったよね。」「なんだこのアクセサリーは!?」
いわゆる販売店オプションカタログから、知られざる、名車・迷車の魅力を見ていこうというマニアックなこの企画。夏が似合うオープンカー!ということで、王道ビートと知る人ぞ知るカルタスコンバーチブルにターゲットロックオン!
●文:澤田真弘

HONDAビート

SUZUKIカルタスコンバーチブル

オプションが大充実のビート!カルタスのアルミは何と…!?

 今回はメジャーなホンダビート、そしてマイナー(失礼!)なスズキカルタスコンバーチブルを見ていこう。

 まずはホンダビート。1991年5月に発売し爆発的なヒットをした。5年間販売され1996年12月に販売が終了。今でもビートは楽しく走れるクルマとして人気が高く、発売20年目にはホンダアクセスが純正オプションを新たに限定販売したこともある。新品パーツの供給が早めに終わることが多いホンダだがビートに関しては現在でもまだ出るパーツが多くあり、ありがたい。

 ビートの純正オプションだがほとんどが後付けできるディーラーオプション。エアコンはなぜか標準装備。まだまだ出始めだったエアバッグは装着車の設定がありこれが唯一のメーカーオプションだった。カタログに目を向けると当時としては驚くほどのオプションがある。例えばステレオ。スカイサウンドシステムと言われるもので120Wのタイプと40Wのタイプの2種類ある。120Wタイプはオプションで装着できるダッシュボードと左右のドアのスピーカーであるスカイサウンド8SPに対応するステレオ。40Wタイプは左右のドアに装着するスピーカーであるオプションのスカイサウンド2SPに対応するものになっている。両ステレオはこれもオプション装着できるCDチェンジャーに対応。座席の間の小物入れスペースに装着する120Wタイプにのみ対応するパワーアップ40Wウーハーも装着できた。

 ステレオ関係だけでも豊富なのに外装、内装のオプションもたくさんある。アルミホイールは1種類ながらも前が13インチ、後が14インチとサイズが異なっている。リヤスポイラーはLEDタイプのハイマウントストップランプ付きのもので4種類のボディーカラーに応じで4品番用意されている。また、荷室が極端に狭いビートはトランクフードの上に装着するトランクフードラックも用意され最大積載量5キロまでの荷物であれば搭載できた。

 内装はウレタンタイプのハンドルと交換するMOMO本革製ステアリングホイールや本革タイプのシフトノブも用意。狭い室内を有効的に使うアイテムとしては地図などを収納するマップケース、運転席側のみに標準で付く室内灯だが助手席側はオプションで用意されるアシスタントランプがあった。

 ビートがたくさん走っている中でコーナーポールが付いたビートはいまだに見たことが無いが、いったいどれくらい出たのか興味がある。誕生20周年記念で新たにホンダアクセスが純正アクセサリーを販売したときのカタログには、ダッシュボード上に装着されるスカイサウンドスピーカーがある。やはり置く場所が日の当たるところでスピーカーコーンが劣化により割れてしまって使えないものが多く中身を他のスピーカーに替えるというのも多かったようでその為の復活といえよう。またスカイサウンドコンポはiPodなどにも対応するようになり4.3インチのディスプレイで画像も表示できるようになっている。形こそオリジナルっぽいが現代のデバイスにされている。当時オプション設定のなかったスポーツサスペンションは前後1台分のセット販売。その他数種類のオプション品が個数限定で販売された。

 では2台目のカルタスコンバーチブルに行こう。「カルタスにコンバーチブルなんてあったの?」と、驚くかもしれないがそれもそのはず。1992年から2年間のみの販売だったから。北米ではヒットしたらしいが日本ではレア。ただこのクルマ、スズキ初のCVT車なのだ。だからこのオプションカタログの表紙にもSCVTと謳われている。カタログを捲るとこちらもビートに負けず劣らずの豊富なオプション品が用意されている。

 とくに注目したいのはホイールバリエーション。アルミホイールが3種類、ホイールキャップも3種類あるというところ。アルミホイールはどこか見覚えのあるものだと思ったらカプチーノに装着されている純正アルミホイール。まさかと思い調べると14インチ、5J、PCDも114.5で4穴、オフセット45とスペックまで同じ……これにはさすがに魂消た。オープンカーなのにトランク装着用のスキーキャリアもあった。また、この頃の定番でもあるMOMOのステアリングもオプション設定されている。ステレオのラインナップは少ないがリヤスピーカーやCDチェンジャーの設定もある。ビートでは標準であったがカルタスはディーラーオプション扱いのエアコン。シートカバーやフロアーマットも用意されていた。ビートには無かったがカルタスには風の巻き込みを少なくするウインドガードが用意されている。カーステレオの下の空きスペースに装着できるような時計(オートクロック)はメーカー別で2種類用意があった。

提供元:オートメカニック

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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