「チンクチェント」は、「500」のイタリア読みから命名されており、フィアットの欧州市場における小型戦略車として開発された車種となっています。同社の「パンダ」と比較して「チンクチェント」はエントリーモデルにあたり、本国イタリアでは人気車種となりました。なお、同社のほかの車と異なり、外装に丸みのない直線を用いたデザインとなっています。1991年から1998まで生産されており、排気量の違いによって「704cc」と「903cc」、それから「1100cc」が発売されていました。また、イタリア国内限定で電気モーター搭載の「エレット」もラインナップされていました。