- 電装系修理
2019年11月16日 17:46アルファロメオ 147 エアコン不良&エンジン始動できず
エアコンが効かず、雨の日にくもりが取れないとの事でご入庫頂きました。
お引き取りに伺ったのですが、お話しも済み、さあエンジンかけて帰社しようと思いキーをひねった所・・・クランキングはするのですが、エンジンがかかりません。。。
一度帰社し、診断機と共に再度お客様の元へ。
あるあるなのですが、故障が発生してしばらく時間が経過するとエンジンがかかる事があります。
念のため試すと・・・
はいかかりました。
本当にダメな場合は、なにをしてもダメですが、故障の初期段階であればかかる可能性もありますので、もし同じような故障に見舞われた方はお試し下さい。
診断機にてチェックを行うと、やはりRPMセンサー(クランクセンサー)でした。
合わせて交換のご了解を頂きました。
まず、エアコンから修理を始めます。
ガスが完全に漏れてしまっており全く効かない状態でした。
漏れ箇所はというと・・・
ここです。
これもよくあることなのですが、エアコンホースがラジエターファンのシュラウドにあたってしまい、擦れてホースが切れてしまうのです。
この様な状態です。
今回は、エアコンのパイプが曲げられてしまい、それが故にシュラウドと干渉する事になってしまった様です。
で、さらなる問題は、穴の開いてしまっているホースですが、生産中止で新品が既に手に入りません。
ですので、今回も中古の良品を使用して修理します。
取り外したホースと中古良品のホースです。
中古良品は、ご覧いただける通り、シュラウドとパイプの隙間がしっかりと開いており、干渉しない様になっております。
これだけ開いていれば問題無しです。
今回、室内のエアコン部品とつながっている箇所からも若干のガス漏れをしていたので、こちらも同時に修理致しました。
真空引きを行い、真空テストを実施。
漏れの無い事を確認し、エアコンガスを充てんします。
今回、エアコンの潤滑剤として、wako'sのパワーエアコンを充てんしました。
これ、結構な優れもので、少々のガス漏れ程度でしたら、漏れを止めてしまいます。
故障予防の観点からも、弊社にてエアコンを修理されるお客様にはおすすめしております。
さて次はRPMセンサーです。
取付けられている場所は、エンジンの後ろ側。スターターモーターのそばに付いています。
矢印も見えにくですが・・・
このあたりにおります。
これです。
少しアクセスしにくいので、エキゾーストパイプを外した方が楽に作業できます。
取り外したセンサーと新品のセンサーです。
取付を行い、再度診断機にてチェック。
特に問題の無い事を確認し、試運転後にご納車となりました。