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板金・外装補修 [2018.07.30 UP]

パテ埋め&缶スプレー完ペキマスター!【2】パテで凹み修復

パテ埋め作業とは、ボディの凹み部分にパテと呼ばれる充填剤を盛り、硬化したあとに成型して元の形状を再現するという、板金修理のメイン作業のこと。下地作りから始まるそれぞれの工程で大切なコツがあるので、先ずはじっくりと読んでイメージしよう。

複数のパテを部位や状況によって使い分けるのが基本

 一口にパテ埋めといっても、その目的や充填する傷の深さによって適するパテは異なる。たとえば比較的深い傷の充填には2液性の厚づけパテと呼ばれる「ポリパテ(ポリエステルパテ)」を用いるのが基本だが、さらに深い凹みに対してはまず「超軽量パテ」で埋めた上に厚づけを用い、仕上げに「ラッカーパテ」通称「うすづけパテ」で残った細かい傷やヒビ割れの充填をする。このように、凹み量に応じた数種類のパテを併用して仕上げるのが、パテ盛りの基本だ。ただしパテの使用量は後の作業を考慮して、あまり厚く盛りすぎないように注意しよう。

まずは凹みの大きさや深さを見極める

 凹みの深さが1mm以上であれば、まず硬化剤を使用するポリエステル系の「厚づけパテ」を用いる。パテをしっかりと密着させるために塗装を落とすが、凹面は当然としてその周辺まで、鉄板の地金が現れるまで確実に塗装を削り落とすことが大切だ。

これがコツ
衝撃による歪みは凹み周囲にも及んでいるため、自然に仕上げるには見た目の凹みより広範囲に盛るのがコツ。

#150の耐水ペーパーを研磨パッドに巻き付け、凹面とその周囲を研磨して塗膜を削り落す。

サンドペーパー用研磨パッドでどこを削っているのかを意識しつつ凹み周辺部までしっかり研磨。

これがコツ「パッドの角部を使って“場所”を意識しつつ削る」

動かし方は連続した円を描くようにして、凹んでいる面のみをピンポイントで削っていく。

中心部の接触点は狭い範囲がより深く押し込まれているため、簡単には削り落とせない。

このような、ペーパーでは削り込みが困難な細部に残った塗膜は、最後にスクレーパーで削り落とす。

削り残しを耐水ペーパー処理後、補修面に平行に当ててさらに研磨、周囲の盛り上がっている面を削り出す。

パテを盛る面をきれいに削り落としたら、脱脂剤を用いて表面に残った削りカスや油分をきれいに取り除いたら一段落だ。

凹み部を厚づけパテで、最後の調整にうすづけパテを段差を感じない程度に均したらコンパウンドで仕上げ

チューブからパレットに厚づけパテを適量絞り出す。

同じ長さに硬化剤を絞り出してヘラを使って混ぜ合わせる。

ヘラ先に力を入れてしごくように押しつけつつ一方向に塗り付ける。

凹みが埋まるまで盛り付けたら、硬化するまでそのままの状態で放置する。このパテの場合硬化時間は1時間程度(20℃)。

これがコツ「パテの外周よりひとまわり広く徹底的に研磨する」
耐水ペーパーで徹底研磨。乾燥時間がかかるが目詰まりしにくく摩擦熱を抑えられる「水研ぎ」がベストだ。

#600の耐水ペーパーで、凹部に盛りつけたパテ以外はすべて削り取る要領で研磨して周囲と均一になだらかに繋がるよう仕上げる。ここまで磨き上げたらまたしばらく乾燥。

硬化したらその上にうすづけパテ

厚づけパテのみではどうしても残る浅い段差はうすづけパテで埋める。

速乾性なのです早くヘラに取って作業。

塗料をハケ塗りするような感じにできるだけ薄く「サッ」と一息で塗り付ける。なお、うすづけパテの厚塗りは厳禁。塗り重ねるなら完全に乾燥後、やはり一息でサッと塗る。

硬化したら#600で研磨し、段差が残っていたら再度うすづけパテを盛って再び研磨。

これを指先で軽く撫でるように触ってみて、歪みが感じ取れなくなるまで繰り返す。

細かな修正の繰り返しは最終的な仕上がりに影響するのでとにかく丹念に! 納得がいくまで根気よく続けることが成功の鍵だ。

段差なくフラットに仕上がったら

指先で撫でて、磨いて、をくりかえしつつ、パテ盛りの周囲に残っている旧塗装面の研磨キズを磨き落とす。

一段落。凹みはほぼ埋まったが、その後プラサフを吹くと細かなキズが浮き出ることがある。その場合、再度うすづけパテで処理する。

【今回使用したITEM】
【SOFT99耐水サンドペーパーセット】耐水ペーパーの# 150/1枚、#320/2枚、#600/2枚、# 1000/1枚のセット品。

【SOFT99サンドペーパー用研磨パッド】サンドペーパーを巻き付けて使う、力が均等にかけられる研磨パッド。

【SOFT99厚づけパテチューブタイプ】ボディカラーに合わせて3色ラインナップされているポリエステルパテのセット。

【SOFT99うすづけパテ】厚づけパテの気泡を埋めるのに最適な1液性の速乾ラッカーパテ。4色設定あり。

【SOFT99パテヘラ6枚セット】丈夫で力を入れやすいPP製パテヘラの形状、サイズ違いの6種類のセット。

【SOFT99パテ用ペーパーパレット】パテ成分を吸い込まない特殊加工が施された使い切りペーパーパレット。

深さが10ミリを超えた凹みには超軽量パテを使用する

20mmを超える深い凹みにはまず超軽量パテを用いる。ただしこれだけで成型は完結しない。この後、厚づけパテで表面をカバーする必要があるのだ。

 写真のように深く凹んでいたり、プレスライン部など形状が複雑で造形を必要とする時は超軽量パテでまず土台を作るといい。普通のパテを厚盛りすると振動で割れや剥がれを生じやすいが、これなら軽量なためその影響を受けにくく、削りやすいので任意の形状への加工も容易だ。

補強リブが入っている面は簡単には凹まないため、裏から見ると歪みはリブの反対方向に広がっていることが分かる。

#150前後のペーパーで凹み面と歪みを生じた面の塗膜を削り落す。

あとの厚づけパテのカバーを想定し心持ち広めに研磨する。

パレットに超軽量パテを絞り出す。

同じ長さだけ硬化剤を絞り出して練り込む感じによく混ぜ合わせる。

パテをヘラ先に均一に付ける。

ヘラ先をしごくように押しつけながら凹みの中心から塗り付ける。

塗り付けるように重ね塗りしよう。

周囲と同程度の高さまで盛りつける。

約1時間ほど放置して硬化したら、アラカン(目の粗いメッシュ刃による荒削り用の研磨具)などで大きな凹凸をそぎ落とす。

この上に厚づけパテで塗布していく。

その分の厚みを考慮して平らになるようさらに研磨。

超軽量パテの表面は鬆のような穴などもあり比較的凸凹して荒れている。そこで、この上に厚づけパテを重ね塗りして表面を仕上げる。

厚づけパテで超軽量パテ面が露出しないようムラなく均一に塗り重ねる。この先は通常のパテ補修と同じ流れだ。

【今回使用したITEM】
【SOFT99超軽量厚づけパテ】マイクロバルーン配合でパテ自身が非常に軽く、より深い凹みの補修に適する。

キズ、凹みの程度によるパテの使い分け

 補修用パテは材質によって充填できる深さ、適合部位も異なってくる。つまり、キズ・凹みの深さや大きさ、金属面、樹脂面といった部位によっても適するパテは異なるのだ。また、補修が進めば当然、凹みは小さくなり、その時の凹み状況に応じた別のパテを選定する必要もでてくる。このため、補修時は数種類のパテが必要なことが多い。キズと作業段階によるパテの使い分けが成功のポイントだ。

■ヘコミとキズの深さ:2.0mm未満
■使うパテ類:うすづけパテ
■特徴:プラサフでは埋めきれない引っ掻きキズやヒビ割れなどの充填といった、1mm以下の浅いキズの充填に適する。逆にいえば厚盛りには不向きだ。

■ヘコミとキズの深さ:2.0から20mm未満
■使うパテ類:厚づけパテ
■特徴:主剤と硬化剤から成る2液性のパテで、比較的深いキズの充填に適する。ただし、ピンホールのような細かな凹凸が残りやすいため、仕上げにうすづけパテを併用する必要がある。

■ヘコミとキズの深さ:30mm未満
■使うパテ類:超軽量パテ
■特徴:軽量なため振動による割れや剥がれを起こしにくい厚盛り用のパテ。ただし、もろくて塗料も吸収しやすいため、大まかな形状に仕上げたら厚づけパテでカバーする必要がある。

【SOFT99光硬化パテ】太陽光に反応して硬化する補修パテ。2mm以下の浅いキズ埋めに適合。

【SOFT99ねんどパテ】バンパーの難しい曲面形状なども手で成形して再現できる粘土状のパテ。

プレスラインなどはカッターでエッジを出す

やっかいなプレスラインの凹みも補修パテで再現可能だが、厚盛りする必要があるため厚づけパテが原則。

 硬化剤で硬化させる厚づけパテはある程度の造形も可能で、叩き出しに難儀するプレスラインのエッジを再現することができる。厚めに盛ってから削りで形を整えてしまうのだ。ただし凹みが深かったり造形面積が広い場合、超軽量パテで土台を整えてからだ。

凹みとその周辺に広がっている歪面を鉄板の地肌が露出するまで確実に磨き出す。これはパテ作業の大原則。

凹み面よりやや広めに、かつ周囲より高くなるよう、大胆に厚づけパテを盛り付け硬化を待つ。

刃先が周囲の凹んでいない面と平行になるようカッター刃で突起した面を削り取っていく。

エッジで交わる片側の面を削り出したところで、プレスラインを意識しながらもう一方の面を削り出していく。怪我に注意。

おおまかに形を整えたらエッジを崩さないよう#600ペーパーで周囲との段差を削り落とす。

カッター刃の削り出しと同様、作業は一面ずつ。片面を仕上げてから残り面を研磨する。

パテで再現したエッジは削れやすく、気を抜くと一瞬で形がくずれてしまうのでビギナーは練習が必要。仕上げの研磨は慎重に。

曲面のパテ修復の場合はヘラで形を作る要領で

 先端部が鋭角に切り立つエッジの再現は、多めに盛りつけてカッターで削り出したが、下の例のように、成形する面がホイールアーチに沿った緩いカーブを描く湾曲面だった場合、この方法では歪みやすく逆に難しい。そこでパテを盛る段階で可能なかぎり元々の形状を再現するようにする。

湾曲した面だった場合、パテ盛りの段階で大まかな形を作ってしまう。

形状を意識しつつ補修面よりひと回り広く厚づけパテを盛り付ける。

周囲のR形状を参考に、面が自然に繋がるよう研磨して形を整える。

気を抜くと研磨面が平らになってしまうので注意。常にR形状を意識して研磨する。

樹脂バンパーのえぐれには専用のバンパーパテ

 樹脂バンパーには柔軟性があるため、金属のようにガチガチに硬化する一般的なパテを使うと衝撃を受けて歪んだ時に剥がれてしまう。そこでバンパーのキズには、硬化したあとも一定の柔軟性を維持する樹脂バンパー専用パテを使用する。その作業を紹介しよう。

バンパーパテにも深いキズ用、浅いキズ用といった種類がある。この程度のキズならうすづけパテで十分だ。

これがコツ「樹脂バンパーはカッターで表面を削り揃えられる!!」
バンパー表面に生じたえぐれキズの端にはめくれた面がバリ状に残っている。

これはカッターで削り落とせるのだ!

その後、キズの周囲に残っているササクレやバリ端は#400の耐水ペーパーで研磨して削り落とす。

この範囲なら充填量は少量だからバンパー用うすづけパテを小豆くらい、ヘラ先に直接絞り出す。

キズの底の底までパテが確実に入り込んでいくようヘラ先に力を入れて、グイッとしごく感じに塗り付けていく。

1から2時間後、爪で押しても凹まなくなったら周囲となだらかに繋がるよう#320で研磨。

#600→#1000とペーパー目を細かくしながら研磨して、なめらかに仕上がったら完成だ。

【今回使用したITEM】
【SOFT99バンパー用うす付けパテ】バンパー素材のPP(ポリプロピレン)に対する密着力に優れたバンパー専用うすづけパテ。

提供元:オートメカニック

グーネットピット編集部

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グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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