故障・修理
更新日:2019.10.18 / 掲載日:2019.10.18
絶滅危惧種スバルサンバーを快走仕様!「第15回 ワンショットウインカー」
このところ登場する新型車に装備されることが多いワンショットウインカー。車線変更など、レバーにワンタッチで数回ウインカーが点滅する。欧州車はかなりの装備率で必要性を感じたものといえる。スバルもレヴォーグ以降標準化されているので、サンバーだって現代化したいじゃないか! ハンダ付けの経験があれば簡単にできちゃうからLets TRYだ!
アナログの定番タイマーIC555を使ってオン時間延長
最近登場する新型車両に乗って感じるのは性能向上はもちろんだが使い勝手の向上が進んでいるということだ。乗って走って初めて分かる部分も多くドライバーの負担を減らしてくれる工夫がある。
ワンショットウインカーは欧州車ではほぼ定番化しつつあるが、ターンシグナルレバーにチョンと触れただけで数回点滅してくれるもの。追い越し時の車線変更などでかなり楽になる。外からは見えないがかなりかっこいい装備であるのも事実。FHIサンバーはそんなことは知っちゃいないくらい設計は古い。
そこでサンバーの回路を調べてみたら現代流のウインカーレバー接点片側アース切り替えではなく、レバースイッチ回路が電源とライトバルブの中間に入っていて、片側で約5アンペアが流れているということになる。回路設計は難しくないのだが大きなリレーが必要になることが判明。
通常であればウインカーリレーの制御だけなのでそれほど電力消費がないのだが、ここがサンバーのワンショットウインカーの部品調達の悩みどころだ。
回路はタイマーICと呼ばれる555というものを使用。8ピンのDIPタイプだ。フリップフロップ回路がICの中にあり、2番ピンのトリガーで6と7番ピンに接続されたC1とR2の数値によって3番ピンに出力される時間が決定する。
サンバーのノーマルウインカーの点滅サイクルを測ったところ2秒弱だった。そこで計算して100KΩと22μFとして約2.2秒で作ってみた。
サンバーの回路はハザードスイッチがウインカーレバー左右同時オンと同じ回路なので、コイツを実装すると、サンキューハザードも同時に完成するというオマケ付きだ。
作成自体は基板にハンダ付けしていくのだが、それほどの技術は必要ない。ハンダ付けの経験が少しでもあれば簡単だし、初めてなら基板の隅で練習してからでもいいだろう。
実装はハンドルコラム下左側裏に両面テープでがっちり固定。テストしてみたらショット瞬間点滅以外に3回チカチカとなる。ハザードもちゃんとサンキューしてくれるので大感動!