車のバッテリー交換の値段は?費用を安くする方法も解説

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掲載日:2019.08.30 / 更新日:2020.10.12

車のバッテリー交換の値段は?費用を安くする方法も解説

車のバッテリー交換の値段は?費用を安くする方法も解説

不意のバッテリー上がりやバッテリー弱りを感じて交換する場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?ここではバッテリー交換を業者に依頼した場合の交換費用から、自分でバッテリー交換する方法までをご紹介します。

車のバッテリー交換の値段は?

車のバッテリー交換をショップに依頼する場合と自分で交換する場合では、それぞれいくら費用がかかるのでしょうか?バッテリーの値段や選び方なども一緒に見ていきましょう。

ショップに依頼した場合の工賃の目安

車の種類によってバッテリー交換工賃は異なります。ハイブリッドや電気自動車(以下、HV、EVと表記)は通常のガソリン車に比べて交換工賃が高くなります。それぞれのバッテリー交換工賃の目安を表にしたものが以下です。

ガソリン車HV車EV車
交換工賃1,000円前後3,500円前後1,500円前後

ちなみに、HV、EV車には駆動用のバッテリーも搭載されていますが、こちらはメーカー保証で無償交換が適用される場合が多く、そもそも交換が必要になること自体が稀です。

交換バッテリー(補機バッテリー)の値段の目安

バッテリーの値段は車種によってかなり差がありますが、おおよそ5,000~40,000円の範囲です。純正品であれば20,000円が相場となります。なお、工賃と同じくHV、EV車はバッテリーの値段も高くなりがちです。ディーラーで交換するとバッテリー本体代で30,000円以上はかかると考えておきましょう。

交換するバッテリーの選び方

愛車に適合するバッテリーを見つけるには、バッテリーに記載された記号が役に立ちます。例えば「40B19L」などです。この記号の見方を分かっていれば、バッテリー選びに迷うことはなくなります。記号の見方は以下の通りです。

バッテリーの記号の見方

先ほどの「40B19L」を例に解説すると、先頭の40は性能ランクと呼ばれ、容量と始動性の総合性能を表します。Bはバッテリーサイズの区分記号でA<B<Cの3種類があります。19はバッテリーの長さを表し(cm)、Lは端子の位置(LもしくはR)を意味します。これらの記号の中で重要なのは後半の19とLで、これらが違うバッテリーは搭載不可となります。性能ランクやバッテリーサイズもできれば純正同等のものを選ぶと良いでしょう。

バッテリー交換を安く済ませる方法

バッテリー交換を安く済ませる方法

上記の解説を見て、「バッテリー交換って高いな」と思う方もいるでしょう。そこでここからは、バッテリー交換を安く済ませる方法についてご紹介していきます。

自分で交換する

自分でバッテリーを交換することができれば、工賃を省くことができます。車のバッテリー交換は手順さえしっかり守れば難しい作業ではないので、チャレンジしてみても良いでしょう。ただし、「バッテリーを外して取り換えるだけ」と甘く見ていると、感電したりショートさせたりしてコンピューターなどを破損させる可能性があり、慎重な作業が必要です。また、詳しくは後述しますが車載コンピューターの学習データを保存させるための「メモリーバックアップ」も必要です。

格安のバッテリーを購入して持ち込む

バッテリーは純正品でなくても規格(例:40B19Lなど)が合っていれば社外品を使用できます。純正よりも安い同等規格のバッテリーも多く販売されているため、それらを購入して、持ち込みOKのショップに交換を依頼することで費用を安く抑えることが可能です。ただし、ネット通販で見かける、あまりにも安いノーブランド品などは極端に寿命が短いこともあります。

価格ではなく作業の質や安全重視ならディーラーやカー用品店に依頼

コストよりも安全面が重要だと感じるのであれば、ディーラーやカー用品店へ依頼することをおすすめします。特に、HVやEVの車は補機バッテリー(駆動用とは別の12Vバッテリー)が入り組んだ場所に設置されている車種もあり、交換に手間がかかります。また、駆動用の大電流バッテリーの配線を間違って触ってしまい感電するリスクもあります。

【セルフ】バッテリー交換の手順

【セルフ】バッテリー交換の手順

ここからは、セルフでのバッテリー交換作業手順について標準的な国産車を例に解説します。

バッテリー交換に必要な工具

<レンチ、ソケットレンチ、プラスドライバー>

バッテリー端子のナットを外すために使います。六角のものならレンチやソケットレンチを使いますが、稀にドライバーが必要なケースもあります。

<バッテリーのプラス端子をカバーするもの>

取り外したプラス側のケーブルがボンネットなどの金属に触れたときにショートしないよう、絶縁性のあるもので保護する必要があります。ゴム手袋や軍手などを用意しましょう。

<メモリーバックアップ>

近年の車はドライバーの運転傾向を学習して出力特性などを最適化するために、車載コンピューターに学習機能が搭載されています。この学習したデータは、バッテリーを取り外してしまうとメモリーが消失してしまう恐れがあります。また、オーディオや時計、セキュリティ装置の設定内容も同様にデータが消える可能性があります。このように電流をシャットアウトすると様々なデータが消えてしまうため、バッテリーを取り外す際に乾電池から微弱な電流を流しデータを保護するものが「メモリーバックアップ」です。なお、メモリーバックアップが不要な車種もあるため、取扱説明書やディーラーで確認してください。

バッテリーの取り外し方

<バッテリーを取り外す>

最初に行うことはバッテリーを固定しているステーを取り外すことです。車種によってバッテリーの固定方法は異なりますが、たいていの場合はバッテリーの真ん中をステーで抑えて固定しています。ステーの両端にあるボルトをサイズの合ったレンチやソケットで取り外してください。このとき、外したナットをエンジンルームに落とさないように注意しましょう。

<メモリーバックアップを接続する>

バッテリーの端子からケーブルを取り外す前に、メモリーバックアップを先に接続しておきましょう。バッテリーに接続されるプラスとマイナスのケーブルの端子部分(ターミナル)に、メモリーバックアップのクリップを挟んで取り付けてください。このとき、プラス→マイナスの順で対応する端子を接続するようにしましょう。プラス端子はショート防止の赤いゴムカバーが取り付けられているので、しっかり手で剥がしてからクリップを取り付けてください。

<バッテリーからケーブルを取り外す>

メモリーバックアップの装着が済んだら、バッテリーからケーブルを取り外します。取り外すときはマイナス→プラスの順番で行いましょう。「外すときはマイナスから、つけるときはプラスから」、-++-になると覚えておくと役立ちます。ケーブル端子のナットを緩めてもなかなか外れない場合は、ケーブルを持って揺すってみてください。プラス側のケーブルを取り外したら、必ずショート防止のためゴム手袋を被せておきましょう。

バッテリーの取り付け方

<バッテリーを新品に交換する>

先ほどまでの手順を終えたら、古いバッテリーを取り外しましょう。バッテリーには取っ手がついていることが多いので、取っ手を掴んで真上に引き上げればOKです。バッテリーは重たいので、落とさないように注意しましょう。新しいバッテリーも同様に、取っ手を掴んでゆっくりと所定の場所に置きます。このとき、端子の位置が逆転しないようにバッテリーの向きに気を付けてください。

<バッテリーにケーブルを取り付ける>

取り外してあったケーブルをバッテリーの端子に接続します。「取り付けるときはプラスから」に習い、プラス端子から取り付けましょう。ショート防止に被せていたゴム手袋を取り外す際、メモリーバックアップのクリップを外してしまわないように注意してください。プラス端子が取り付けできたらマイナス端子もナットを締めて固定します。

<メモリーバックアップを取り外す>

バッテリーがケーブルに接続されたので、メモリーバックアップを取り外していきます。マイナスのクリップから外し、次にプラスのクリップを外します。メモリーバックアップが取り外せたら、プラス端子にあるショート防止のゴムカバーを元に戻してください。

<バッテリーをステーで固定する>

最初に取り外したステーを元通りに固定します。ステーが固定できたら最後に端子が緩んでいないかケーブルを軽く揺すってチェックしましょう。緩んでいなければバッテリー交換は完了です。

<取り外したバッテリーの処分方法>

取り外したバッテリーは多くの自治体で特殊ゴミ扱いになるため、テレビや冷蔵庫のように回収を依頼することはできません。ではどのようにして処分すればいいかと言うと、新しいバッテリーを購入したショップで引き取ってもらうのが一般的です。ネット通販の場合でも一部ではバッテリーを回収してくれる場合があります。もしバッテリー回収が不可能であった場合は、廃バッテリーの回収業者に依頼するか、カー用品店などで料金を払って引き取ってもらいましょう。

バッテリー交換の注意点

バッテリー交換の注意点

エンジンをかけたまま交換するのは危険

「電気が流れていればメモリーバックアップは不要なのでは?」と考え、エンジンをかけたまま(発電したまま)バッテリーを取り外そうと考える方がいます。しかしこれは非常に危険な行為です。もしショートすれば発火や感電の危険がありますし、バッテリーに送られていた電流がカットされてコンピューターに過電流が流れ破損する可能性もあります。必ずメモリーバックアップを使った正攻法でのバッテリー交換を実施してください。

データが消える恐れがあるのでバックアップを取っておくと安心

先ほど解説したように、車載コンピューターの学習データやオーディオ、セキュリティ装置などの設定内容がリセットされてしまう恐れがあるため、メモリーバックアップを使うと安心です。データが消えた場合、専門家でないと再設定が難しいため、もしデータが消えた場合はディーラーなどに相談してください。

感電防止のためバッテリー端子の接続の順序を守る

上記で「外すときはマイナスから、つけるときはプラスから」と解説しましたが、これはバッテリーのプラス端子から電気が流れないようにするためです。先にマイナス端子を外しておけばプラス端子がどこかに触れても電気が流れないのでショートしません。

HV車やEV車の駆動用バッテリーは必ずプロに依頼する

HV、EV車の駆動用バッテリーは普通の12Vバッテリーとは比較にならないほど大電流が流れています。もしなにかの拍子にショートすれば死亡事故に繋がる可能性が高く、非常に危険です。そもそも駆動用バッテリーは大きさも重量もあるのでセルフで交換しようと考える人は少ないと思いますが、絶対にプロに任せるようにしましょう。なお、HV、EV車もガソリン車と同じように12Vの補機バッテリーが搭載されています。補機バッテリーに関しては、ガソリン車と同じくセルフでの交換が可能です。

バッテリー交換のサインや時期、頻度

バッテリー交換のサインや時期、頻度

バッテリー交換のタイミングとして最も多いのは「バッテリーが上がったとき」ですが、出先でバッテリーが上がってしまうと動かすことができなくなり非常に厄介です。適切なタイミングでバッテリー交換することができれば、出先でのバッテリー上がりも回避できます。以下で、バッテリー交換の目安を確認していきましょう。

エンジンのかかりが悪い

エンジンのかかりが悪かったり、セルが鈍く苦しそうに回ったりする場合はバッテリーの寿命が近いサインです。エンジンをかけるときが最もバッテリーに負荷をかけるので、セルの回り方に元気がなければ早急にバッテリー交換が必要です。できれば当日中に、遅くとも2、3日以内に交換しないとバッテリーが上がってしまう可能性があります。

ヘッドライトが暗くなってきた

信号待ちなど、止まってアイドリングしているときにヘッドライトが暗かったり明るさが不安定だったりした場合は、バッテリーが弱っているサインです。走行中は発電量が多くバッテリーが弱くてもヘッドライトの明るさにはあまり影響しませんが、アイドリング時は発電量が減るのでバッテリーの性能が明るさに現れます。

バッテリー交換の時期の目安

バッテリーを定期的に交換する目安として、2、3年ごとの交換をおすすめします。新品バッテリーの外箱にも、「2年保証」もしくは「3年保証」と書いてあることが多いです。メーカーが定める保証期間ごとに買い替えていれば、バッテリーが突然上がってしまうリスクは減らせることでしょう。

まとめ

ガソリン車のバッテリー交換費用は本体代と工賃で2万円前後、HV、EV車は少し割高で3~4万円前後です。費用を抑えたい場合、自分で交換するか格安バッテリーを持ち込みOKのショップで交換してもらうことをおすすめします。セルフでバッテリーを交換する際はメモリーバックアップを接続することも忘れてはいけません。

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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