故障・修理
更新日:2023.03.30 / 掲載日:2023.03.30
DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.29】
ようやくメカニズムまわりの問題が解決したので、次は劣化している部分のリカバリーに着手。今回はボロボロシートを完全にリフレッシュしたいと思います。これまで数々のクルマを再生してきたハリー山崎にとっては、気楽な作業とのことでニコニコしながらの準備を始めていますが、果たして本人の目論見どおりに行くのでしょうか?ドラマが始まりそうな予感がします。。
●文&写真:ハリー山崎
33.防錆対策も入念に実施!万全の燃料タンクを目指します
タンクの内外に腐食ダメージが少ないタンクなので、錆フリーの状態をキープしたい。そこで車体の防錆下地にも使用した2液タイプのエポキシ系防錆プライマーを塗布することにした。
34.ノックスドールでさらに防錆性を強化
さらに耐チッピング性と防錆能力に優れる水性アンダーコート“ノックスドール1100”を上塗りして万全を期す。塗布直後は上の写真のようにブルーだが、乾燥が進むにつれて黒色に変っていく。
35.心配な燃料計は念のため交換
前オーナーが取り付けた汎用サプライパイプ付きの燃料計は、センダーの抵抗値や取り付け状態の信頼性が低いので交換することにした。ところがSR311用の新品センダーはあいにく在庫切れ。
36.ダッツンモデル用の汎用センダーを入手
そこで、イーベイでダッツン用とだけ記載されただけの格安センダーを入手。さすがにダッツン用だけあって漏れの心配はなくタンクには確実に取り付けできた。フロートアームは短くカットし曲げて流用を試みる。
37.紛失したバンドは代用パーツを使用
ガソリンタンク保管中に、タンクを取り付ける片方のバンドが行方不明になっていた。中古が見つからず途方に暮れていたら「いすゞトラックのタンク取り付けバンドを加工すれば流用可能」という心強い情報をゲット!
38.信頼性の向上間違いなし!
いすゞの純正バンドの端を、オリジナルと同じように折り曲げ加工して取り付金具の穴を開けた。金具は、適当なボルトを曲げて作成。この純正バンドにはゴムのプロテクターが装着されていた。
39.こちらも大成功!サーキットテストへ
タンクの装着作業を行っている、日本工学院北海道専門学校には、自動車整備科実習棟で整備した実習車両の走行ができる立派なサーキットコースがある。次回は、このサーキットをお借りして、いよいよテスト走行を目指します!
【次回予告】好事魔多し……思わぬトラブル発生!再び地道なメンテ道へ
サーキット走行! だが直前に想定外のトラブルが発生し、サーキットデビューは夢また夢へ……。昔のAM誌を参考に、SUキャブの構造を理解しながら分解を進めることになりました。