故障・修理
更新日:2022.05.23 / 掲載日:2022.05.23

農道ポルシェ、SUBARUサンバーを快走仕様「スターターモーター交換と電子カスタム4」

■ Photo&Text Masahiro Kan  ■ 協力:信越電装株式会社 0261-23-2300 https://www.shine-reman.com
 見えない電気周りのトラブルはある日突然やってくる。昨日まで絶好調。今日は始動もできないなど、クルマもヒトも高齢化が進むと(^_^;)不調を訴えがちに。今回はスターター交換ですぐに直ったが、古いスターターには本体不良の他に始動しにくくなる原因がバッチリ含まれていたのだ。クルマは電気で動く。それを忘れちゃいけないことに改めて気付かされた。

ヘッドライト消し忘れ警告装置を自作する!

スターターの交換で電気系統の重要性を再確認した次第。ということで、日常的に起こりやすいヘッドライトの消し忘れを防止する策も考えてみた。

 最近はヘッドライトの点灯率も高く、標準で常時ライトオンやオートモードの車両が増えた。
 
 サンバーも結構な確率でライトオンしていることが多く、狭い路地などでは常時点灯している。つい先日、半分が数階建て駐車場で、半分地上という変わったつくりの駐車場に入った時に事件は起きた。

 数階建ての部分を通過するのにヘッドライトオン。そこを抜けた地上部分に駐車して楽しくお買い物。車に戻ってエンジン始動…できなかった。

 ヘッドライト消し忘れでバッテリーを上げてしまったのだ。仕方なくJAFを呼んだが、その後自宅でも同じことをしてしまった。ライトオンのままで…物忘れ酷い(^_^;)

 旧いサンバー(KV3/KV4/KS等)にはライト消し忘れ警告装置が付いていない。それが問題! だったら作っちゃえと!

 回路を検討してみると、ライトオンの時はイルミ関係には電圧がかかり、キースイッチオフのままでも電圧は変わらない。キースイッチがOFFの時だけ(エンジンが停止状態になった時)警告が鳴るように、と考えたらACCポジションがあった。

 ACCポジションの時はACC端子にはバッテリー電圧がかかる。キースイッチがオフの時はACCの端子は見かけ上どこかの機器がアース電位になるはずなので、そこに微小電流で作動するアクティブブザーを仕込めば警告音が出るはずだ。

 結果は大成功! エンジン始動している時はイルミとACCは同電圧なので、逆流防止(ACC→イルミ)のためにダイオードを1個入れておく。

 これをオーディオハーネスにつなげば配線もラク、そして部品はアマゾンあたりで買っても300円ほどだから財布にも優しい。ぜひ作ってみて!

オーディオを取り外してハーネスを露出させ、空いているカプラーからACCとイルミを見つけて結線する。だいたいイルミは黄色。ACCは赤色だ。バラした状態でエンジン始動してライトを点灯。エンジンオフでピー!
製作する回路は超簡単。ハンダ付けなしで、ギボシ端子だけでも製作可能。消費電流の少ないアクティブブザーを使うのがポイント
使用パーツはたったコレだけ。アクティブブザーは12V用で単体で鳴ること。ダイオードは150mA以上ならなんでも使える。
アクティブブザーはアマゾンで見つけた。3V〜12Vで作動し10mA消費する。音は3.3kHz/80db。単体で鳴らすとやかましい!
黄色線がACCで+に接続すると鳴らない。ダイオードで逆流を阻止しているが、ブザー端子は同電位になるため鳴らない。
黄色線を電池のマイナスにつなぐとブザーに電流が流れるのでアラート代わりにしたLEDが発光してブザーがピ〜!となる仕組みだ。
実際の加工はダイオードを電線と見立てて、電線間に挿入して、丸ごと熱収縮チューブで覆ってしまうといいだろう。役に立つのに意外と簡単に作れるぞ!

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