故障・修理
更新日:2022.02.25 / 掲載日:2022.02.25

DIY“俺”バイク製作記【VOL34】

自分だけのオリジナルバイクを作ってみたい!そんな思いからスタートしたオートメカニック誌の長期連載企画。さまざまな困難を乗り越えて完成を目指す!

手作りのセパハン&バックステップで、乗車ポジションはいい感じに仕上がった。が、しかし。フロント足回りをエイプにスワップしたことでフロントフォークが長くなりフレームが前上がりに⁉ これを修正するため、今回はスイングアームを延長する。

●文:オートメカニック編集部(鈴木伸一)

●写真:飛澤 慎

この記事の目次

03 アームの延長②

パイプを利用して延長部分を製作する

 延長幅はチェーン調整用のアクスルシャフトの楕円穴の前後長分。実測値で43㎜で、延長用の部材にはφ16㎜の鋼管をチョイスした。2本並列に並べることで切断面の高さ、奥行きをカバーでき、強度も高まるからだ。


 ただし、単純に2本並べればいいといものではない。スイングアームの最中状面は後方に向かって絞り込まれた形状になっているからで、切り離したアジャスト側を後方にズラして延長フレームを挿入するとなると、延長フレーム後端を絞り込む必要が生じる。そのために2本並べたパイプ後方の片側を斜めに削り込んで重ね合わせる必要があるのだ。


 このため、まず延長面の型紙を製作。その型紙をベースに延長フレーム用のパイプ型紙を作り、延長面にピッタリ収まる延長フレームを製作する。

現物合わせで延長部分の型紙を製作する

延長量はアジャスト側の楕円穴サイズ(43㎜)に合わせる。厚紙を用意し、アーム内側面に重ねて断面形状を写し取る。転写した切断面から43㎜後方にアジャスト側を配置して収まり具合を確認。アームの上下線を後方にまっすぐ延長する。切断面から43㎜後方かつ平行になるよう配置して、アジャスト側の切断面位置を書き込む。

延長面型紙をベースに延長用のパイプ型紙を切り出す

延長部分はφ16㎜のパイプを2本、並列に配置する。厚紙を16㎜幅の帯状に2枚(パイプ型紙)切り出す。最中状になっているアームの膨らみ始め位置を型紙に記し、その点間を繋ぐようパイプ型紙を配置し、テープで仮留めする。残りのパイプ型紙で、対面の膨らみ始め点を繋ぐよう配置。アーム切断面をパイプ型紙に印し、バラけないよう仮固定後、延長面型紙から取り外す。片側に重なり始め位置を印し、重なる面を斜めにカット。これがパイプ端を削り込むための型紙となる。

取材で毎回お世話になっているのが「表現工房」さんだ

表現工房 八王子作業所・事務所

モノ作り教室を開催している「表現工房」の本拠地は東京都八王子市の「八王子作業所」で、幹線道路に面した路地の突き当たりにある。

〒193-0813 東京都八王子市四谷町604ー3

●URL/http://hyougenkoubou.jp/

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内外出版/オートメカニック
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