故障・修理
更新日:2022.02.25 / 掲載日:2022.02.25

DIY“俺”バイク製作記【VOL33】

自分だけのオリジナルバイクを作ってみたい!そんな思いからスタートしたオートメカニック誌の長期連載企画。さまざまな困難を乗り越えて完成を目指す!

手作りのセパハン&バックステップで、乗車ポジションはいい感じに仕上がった。が、しかし。フロント足回りをエイプにスワップしたことでフロントフォークが長くなりフレームが前上がりに⁉ これを修正するため、今回はスイングアームを延長する。

●文:オートメカニック編集部(鈴木伸一)

●写真:飛澤 慎

印した位置をまっすぐにカットする

アーム内/外に記した印をまっすぐ繋ぐよう、マスキングテープを巻き付ける。カット刃をセットしたディスクグラインダーをマスキング端面にまっすぐ垂直に当てる。刃を傾けないようスキング端面と平行に保持しつつグルッと1周して切り離す。単純な最中形状との予想に反し、補強用の厚い金属プレートがインサートされていた。

断面形状に合致する蓋を鉄板から切り出す

仮組みしたスイングアームを取り外して定盤に乗せ、左右のアーム末端が定盤端に平行に接するよう配置を調整する。カットする位置に指矩(さしがね)をそのまま延長すると応力集中で亀裂が入ったり割れる可能性があるため、力を分散させるため切断面を鉄板で塞ぎ、その面に延長フレームを接続する。このため、アーム切断面を鉄板を当て、外周をなぞって形状を写し取る。アーム側/アジャスト側の各切断面を転写したところで大まかに切り拭く。そして、転写した形状通り切り抜く。

切断面を鉄板でピッタリ隙間なく塞ぐ

切り出した鉄板の切断面に残った酸化面を研磨して削り落とす。アーム端を研磨して塗装を削り落とす。切断面に合致する鉄板を重ね、隙間なく密着するよう上から押さえつけながら溶接していく。接続面にはみ出た溶接ビートを削り落とししつつ形を整える。反対側の切断面も同様に鉄板を溶接して隙間なく塞ぐ。

切断したアーム末端も同様に処理する

アジャスト側切断面の端を研磨して塗装を削り落とし、切断面を上に向けて万力に固定する。鉄板の酸化面を削り落としてアジャスト側切断面に重ね、隙間なく密着するよう上から押さえつけながら溶接。接続面にはみ出た溶接ビートを削り落とす。反対側も同様に処理して一段落。

取材で毎回お世話になっているのが「表現工房」さんだ

表現工房 八王子作業所・事務所

モノ作り教室を開催している「表現工房」の本拠地は東京都八王子市の「八王子作業所」で、幹線道路に面した路地の突き当たりにある。

〒193-0813 東京都八王子市四谷町604ー3

●URL/http://hyougenkoubou.jp/

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内外出版/オートメカニック
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