故障・修理
更新日:2021.12.27 / 掲載日:2021.12.27

DIY“俺”バイク製作記【VOL22】

自分だけのオリジナルバイクを作ってみたい!そんな思いからスタートしたオートメカニック誌の長期連載企画。さまざまな困難を乗り越えて完成を目指す!

 前回の作業でやり残してしまったタンクの漏れチェックとフレームへの固定。そして、本塗装の1歩手前までの仕上げ。今月はこれらを行い、ドカッと座った状態でハンドルやステップのポジション確認ができる状態にまで仕上げる。

●文:オートメカニック編集部(鈴木伸一) ●写真:飛澤 慎
この記事の目次

04シートを固定する②

後端ブラケットの横幅は前端より広くとる
 後端ブラケットも前端同様、20㎜幅の帯状の鋼材で制作するが、横幅はシートフレームに合わせた145㎜と前端フレームより広くとる。コーナリング時には左右に捻る力も加わるため、支える幅は可能な限り広く取りたいからだ
 前端ブラケットの幅を当初、145㎜に設定したのもこのため。物理的理由で結果的に狭くなってしまったが、後端部は問題なく収めることができる。
 また、高さの調整は既に前端が決まっているため、軽く支えを入れるだけで手を離しても安定。収まり具合をこまめに確認しながら作業進められ、前端部より少ない工程で楽に決めることができる。
後部の高さを決めて後方ブラケットを制作
シートカウルを横から眺めながらカウル後端を上下させ、収まりのよい高さ位置を検討する。決定した高さに合わせた突っ張り棒をセットして仮固定。離れた位置から眺めて収まり具合を確認。必要に応じて突っ張り棒の高さを微調整する。最適な長さに調整した突っ張り棒を外し、20㎜幅の帯材を同じ長さに2枚切り出す。さらに、フレーム幅に合致する145㎜を1枚切り出し、マグネットホルダーを利用して直角に組み合わせ、交点を溶接して接続する。反対側も同様に加工してコの字型に仕上げる。組み上がった後端ブラケットをブラケット上面がカウル裏と平行に組み合わさるようにセットし、足末端にフレーム上面と平行になる線を記入する。足末端を記入した線まで削り込む。厚紙を利用して加工した足の型紙を作り、反対側の足を同形状に加工する。
シート固定用のナットを溶接!
完成した後端ブラケットをバイスに固定。ブラケット上面に左右均等に2個、φ8㎜の穴をあける。M6ボルトを上面からはめて裏からナットを締めて仮止め。ナットが穴の中心にくるよう位置合わせ後、ナットの周囲を点溶接してブラケット裏に固定する。残りの穴にも同様にM6ナットを溶接し、M6タップで熱で歪んだネジ山を修正して後端ブラケットは完成だ。
フレームに溶接し、シートに固定穴を開ける
完成した後端ブラケットをシートフレームにセット。位置合わせ後、点付けで仮固定する。シートカウルをセットしてブラケット上面がカウル裏と平行に接するよう、組み付け角度を微調整。調整が完了したらシートカウルを外し、ガッチリと本溶接する。再度シートカウルをセット。現物合わせで後端ブラケットのネジ穴位置をカウル裏に印し、φ6㎜の取り付け穴をあける
取材で毎回お世話になっているのが「表現工房」さんだ
表現工房 八王子作業所・事務所


モノ作り教室を開催している「表現工房」の本拠地は東京都八王子市の「八王子作業所」で、幹線道路に面した路地の突き当たりにある。


〒193-0813
東京都八王子市四谷町604ー3
●URL/http://hyougenkoubou.jp/
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ライタープロフィール

内外出版/オートメカニック
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