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整備・修理・塗装・板金 [2021.11.26 UP]

農道ポルシェ、SUBARUサンバーを快走仕様「シート座面 張替えで快適&新品同様に 3」

■ Photo&Text Masahiro Kan  ■ 協力 星野自動車内張製作所 0463-22-2861 http://www.hoshinoseat.com
 走り出して四半世紀が経った我がサンバー。走行距離も18万キロ。7000キロ弱@年という数字だ。その時間はドライバーが乗っているわけで、安普請なシートは当然のごとくヘタリも激しい。ドラポジをとってみるとワンボックスの欠点であるドア側の沈み込みが激しい。ギャップを超えると尻は容赦無くボディへ叩きつけられる煎餅座布団状態。なんとかしたい

●作業の手順をご紹介! Part2

フェルトシートはいきなり接着ではなく、挿入しては座ってみての繰り返しを行なって、下地作りの段階で完成時を想像する。
ウレタンの劣化した部分はその上にウレタンを接着しても崩れてしまうので、ある程度表面が出るまでノコ歯ヤスリで削り込む。
表面が出るとオレンジ色の部分が削れて本来のウレタンが露出するので、ゴム系接着剤をたっぷり浸透させて新しいウレタンを貼る。
ウレタン両面に接着剤を塗ってしばらく乾燥させた後はしっかりと手で圧をかけて、両方をしっかり馴染ませて接着し強度を上げる。
目視でわかるほどに左側の座面が痩せているのがわかる。長年使用すると、ここまでウレタンは潰れるのだ。この部分をカサ上げしていく。
新しいウレタンを切り出すための採寸と、全体を復活させるためにかなり大きくウレタンを接着させることがわかるだろう。
接着後はパンカッターで大きくサクッサクッと切り出していき、全体を整えた後にカッター刃を使って細かいところを仕上げていく。
ウレタンカットには食パン切り出しのパンカッターの長い刃が有効とのこと。カッター刃もボディにつけずに指先の感触で切る。
高さを左右確認しながら作業。センチ単位はパンカッターを使って切り出し、細かくうねったミリ単位の部分はカッター刃で修正。
最終的には電動サンダーを使用してなだらかな形状に追い込み、接着した部分が全くわからにところまで追い込んで切削していく。
大まかに仕上がったら、左右を確認しながら、可能な限りカッター刃で形状修正を追い込んでいく作業。削るごとに目視で確認。
形状が仕上がったら、座面の左右を指で押し込んできて、感触が極端に違わないかを確認。あまりに違うと表皮に影響が出る。
この段階でフレームをつけて座ってみる。座面上部の変化は全体だと人間が感知しやすいので何度も確認を繰り返すことが重要だ。
表皮は各パーツに分解していくので、キーポイントとなる部分にはマーキングしておいて、新規パーツに対応できるようにしておく。
各パーツに損傷を与えないようにしながら、パーツを引っ張りながら糸だけをカッターで切っていく作業。結構神経を使う部分だ。
サイドの亀裂が入った部分は型紙として重要なパーツ。綺麗に伸ばしてマスキングテープを使って修正型として修繕しておく。
座面の表皮といってもこれだけのパーツが組み合わさって作られているのだ。座布団状とはいえ複雑な作りであることは間違いない。
座面の部分は当然パーツが出るわけもなく、可能な限り色の近いものを選んだ。裏側にスポンジが薄く張り込んであるもの。
座面製作に欠かせないツールが裁ちハサミである。当然切れ味が良くまるで洋裁店のよう。長年使い込まれた逸品なのだ。
分解したパーツは広い屋内裁縫工場のテーブルでひとつひとつ転写されていく。表皮をうまく伸ばして、できるだけ正確にコピーする。
細かいアールなども転写して、裁ちハサミで切り出していく。よく切れるハサミは厚手の生地であってもうまく直線を切り出せる。
縫い合わせは工業ミシンの速度をうまくコントロールしてパーツを縫い合わせるが、伸びない部分などは縫いしろ直前まで切り込みを入れる。
ところどころでうまくハサミを使用して切れ込みを入れながら、パーツを縫い合わせていくが、その判断の早さはさすが職人なのだ。
切り出したパーツの縫いしろの部分はかなり大きめに切り出されていて、大胆に縫い合わせてから裏返す部分を切り取るようにしている。
パーツの中には元からあったパーツを再使用する部分もある。これは座面中央の裏側に貫通してずれを防止する布パーツだ。
縫製が済むと縫いしろからはみ出た部分をカットしていくのだが、場所によって縫いしろギリギリだったり、余裕を残す部分があったり。
できあがった表皮をウレタンに被せ、フレームを合わせて細部のフィッティングを確認していく。ズレや違和感があれば修正となる。
表皮を最後に固定するのがホグリングで、専用のプライヤーがある。これはエア式だが、ハンドツールもあり。簡単にリングができる。

今回お世話になったのは「株式会社星野自動車内張製作所」

関東地区では最も古いと言われる70年以上の歴史を持った自動車内張修復の専門業者さん。車の内装やシートで疑問があったらなんでも問い合わせてみるといいだろう。


●株式会社星野自動車内張製作所 
神奈川県平塚市中堂17-20 Phone 0463-22-2861


ライタープロフィール

内外出版/オートメカニック
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