故障・修理
更新日:2021.08.06 / 掲載日:2021.08.05
帰ってきた!『ジムニー』ハコ替え計画19-1 「サビを止めないと朽ち果てそう……」
JA22Wをベースに、JA71Cのボディに交換するハコ替え計画。前回に引き続き配線のチェックを、と思ったけど、ボディのサビがあまりにも酷くなっていたので、朽ちてしまう前にサビを止めることにした。
●文&写真:橘 祐一
昨年、車両を移動させるために強引に組み立てたものの燃料ポンプが作動せず、どうしても自走での移動が必要だったために、燃料ポンプのリレーを直結してエンジンを始動させた。数か月の放置の後、おそらくリレーの不具合だろうと思い新品のリレーに交換したがエンジンは掛からなかった。元のリレーに戻して再び直結させて始動を試みるが、エンジンがかかる気配がない。いろいろ試しても原因がわからずタイムアップになってしまったので、今回はその続き、と思っていたのだが、ボディには多くの錆が発生して真っ赤っか。見るも無残な状態になっていた。
現在ジムニーが保管してある場所は、屋根こそあるものの3方に壁がない開放的な場所。冬場は気にならなかったが、暑くなるにつれて湿気が多くなっていることに気がついた。埃が積もりやすいのでブルーシートをかけておいたのだが、これを剥がしてみると、塗装を剥がしたままのボディは真っ赤に錆びてしまっていた。このまま放置しておけばパネルの奥にまでサビが進行して、せっかく直したボディが再び穴だらけになってしまうだろう。しかも、湿気が多いのにカバーをかけてしまったためか、シートにもカビが生えてしまっている。このままではいけない! ということで急遽予定を変更して、このサビを落として、再びサビが発生・進行しないように、対策を行うことにしたのだった。
屋根付きではあるが3方向に壁がない場所にジムニーは保管されている。普段はブルーシートをかぶせているが、剥がしてみたら悲惨な姿になっていた。
シートの上にはうっすらと白いものが。埃かと思っていたら、どうやらカビが生えてしまったみたい。とりあえず濡れ雑巾でゴシゴシこすったが、対策しなくては。
ダッシュボードを支えるメンバー部分も真っ赤に錆びていた。ここには防錆効果の高いマリン用の防錆・潤滑剤「CRC6-66」吹き付け、薄く塗り伸ばしておいた。
ステアリングシャフトのパーツにもサビが発生していた。ここにも6-66を吹き付ける。オープンボディなので定期的にこの作業をしたほうがいいのかも。
一番サビが酷いのが右側のサイドシル部分。塗装を剥がしたのだから当然なのだが、この保管場所の右側には壁がなく風が吹き込んで来るもの原因か。
雨が直接吹き込んで来ることはほとんどないのだが、湿気を含んだ風が吹き付けて来るし、なによりこの場所全体の湿気が多いような気がする。カウルトップ部分もまだら模様のように錆びてしまっている。
燃料キャップまわりも錆びてしまった。複雑な形状だから錆を落とすのが面倒。この部分だけでも塗装しておけばよかったなぁ。
ダブルアクションサンダーでサビ落としをしてみたものの、小さなコンプレッサーではエアーがすぐになくなってしまい、数分で作業がストップ。回転系のツールはエアーの使用量が多い。
サビ落としは電動のディスクグラインダーを使用することにした。サビ落とし用パッドを取り付け、サビを削り落としていく。