パーツ取付・交換
更新日:2022.10.17 / 掲載日:2022.10.17

ハイエースで車中泊を楽しむには?適している理由や快適化するためのカスタムパーツを解説

1967年に初代が発売されて以降、60年あまりもの長きにわたって愛されてきたトヨタのハイエース。移動や買い物に大活躍する車の一つです。

最近ではキャンプをはじめとしたアウトドアブームの影響もあり、多くの荷物を積み込め長距離移動できるハイエースに注目が集まっています。

なかには車中泊として、ハイエースに宿泊する人や、車中泊仕様にカスタムする上級者もいるほどです。

なぜハイエースが車中泊に適しているのか、その理由やメリットを紹介します。

車中泊仕様に変更するためのカスタムパーツも紹介するので、ハイエースで車中泊を楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ハイエースは車中泊にぴったり!人気を集める6つの理由

ハイエースは車中泊に適した車種の一つとして人気で、その理由は大きく6つあります。

  • ・車内が広く過ごしやすい
    ・サイズ感がほど良く普段使いしやすい
    ・カスタムパーツが多くバリエーションが多い
    ・特別な免許が必要ない
    ・コンプリートカーがあるためカスタムして納品してもらえる
    ・国内メーカーのため故障時でも安心できる

それぞれ詳しく解説するので、ハイエースでの車中泊が気になっている方は、ぜひチェックしてみてください。

車内が広く過ごしやすい

ハイエースは広々とした車内が魅力です。

車中泊を行うには、荷物を載せるスペースが必要なのはもちろんですが、眠るために横になるスペースも確保しなくてはなりません。

ハイエース(バン)の荷室長は3,000mm(約9尺)、荷室幅は約1,520mm(約5尺)あり、大人が並んで寝転べるスペースが十分確保できるようになっています。

例えば夫婦やカップル、親子でアウトドアに出かけても、十分泊まることが可能です。

釣り具やオフロードバイクなど、アウトドアアイテムを積み込みやすいのもポイントです。

またバックドアは、屈まなくても積み下ろししやすいように、計算され尽くした設計になっています。大きな荷物も、安心して載せられます。

さまざまな荷物を載せられ、人が問題なく横になれるハイエースは、車中泊にぴったりな大きさです。

サイズ感がほど良く普段使いしやすい

サイズ感がほど良く、普段使いしやすいのも魅力です。

ハイエースにはバン・ワゴン・コミューターの大きく3モデルあり、それぞれサイズや定員が異なります。

使用目的やアウトドアに出かける人数に応じて、適したサイズを選べますが、なかでもバンは5人乗りのため、日常生活での移動や買い物にも使いやすいサイズ感です。

キャンピングカーのような大型車両では難しい、普段使いとの両立が可能な車です。日常生活を送っているなかで、ふらっと車中泊に出かけることもできます。

またキャンピングカーほど大型の車ではないので、日本の狭い道路や山道でも難なく走れます。

ハイエースは車中泊に必要な広々とした車内と、普段使いしやすさを兼ね備えているので、アウトドアをより気楽に楽しむことができるでしょう。

「アウトドアのためだけに車を用意するのは難しい」という方にこそ、ハイエースはおすすめです。

カスタムパーツが多くバリエーションが多い

カスタムパーツが充実しており、バリエーション豊かなのも、ハイエースならではの魅力です。

ただシートを倒しただけでは、快適に眠るのは難しく、仮眠が精一杯です。しかしハイエースは、車中泊を快適に楽しめるように、多くのカスタムパーツが販売されています。

例えば体を痛めず熟睡できるベッドキットや、紫外線を防ぎ冷暖房効率を高める遮光カーテン、虫を気にすることなく窓を開けられる防虫ネットなどが挙げられます。

多様なカスタムパーツが販売されているので、アウトドアの内容や人数などに合わせて、最適なスタイルを作り出せるようになっています。

特別な免許が必要ない

普通免許で運転できるので、特別な免許が必要ないというのもハイエースの大きな魅力です。

余分な手間や時間がかからないのはもちろんですが、複数人でアウトドアに出かける場合であれば、交代で運転することも可能です。

特に長距離運転を一人で行うのは重労働で、疲労から居眠りや事故などにつながりかねません。

安全性の面からも、運転免許さえあれば誰でも運転できるのは、大きな魅力です。

コンプリートカーがあるためカスタムして納品してもらえる

ハイエースには、コンプリートカーが用意されているため、カスタマイズの手間や時間、コストのカットが可能です。

コンプリートカーとは、市販されている車の内装・外装をカスタマイズした状態で納品してもらえる商品のこと。最初から思うようにカスタムされた状態の車が、手に入ります。

すでに納品された新車をカスタマイズするのは、大きなコストがかかる作業です。例えばカスタムパーツのショップを探す必要があったり、高額のパーツを購入しなければならなかったり、取り付け工賃が別途必要だったりなどが挙げられます。

手間や時間、お金など、さまざまな面で大きなコストがかかってしまうわけです。

しかし初めから理想のカスタムを施しておけば、こうした余分なコストがかかりません。車検にも対応しているので安心です。

車中泊仕様にカスタムする前提でハイエースを購入するよりも、コンプリートカーを選択する方がコストカットできるため人気です。

国内メーカーのため故障時でも安心できる

国内メーカーのため、故障時でも安心です。

トヨタが製造・販売している車なので、故障時のアフターケアは万全。もし何らかの不具合があっても、すぐに対応してもらえます。

またトヨタの販売店やディーラーは、全国各地に出店しているので、出先で不具合が生じても相談しやすいのもポイントです。

何かあった際の安心感も、ハイエースが選ばれている理由の一つです。

ハイエースを車中泊に利用する2つのメリット

ハイエースが人気の理由を紹介しましたが、合わせてハイエースを車中泊に利用するメリットを2つ紹介します。

どちらもアウトドアに使用するうえで、うれしいポイントです。車中泊でアウトドアを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

維持費が安い

維持費の安さはハイエースの大きなメリットです。

車の維持費には自動車税や保険、車検など多様なものがありますが、なかでも日常的にかかるのが燃料代です。

ディーゼルエンジンのモデルを選べば、ハイエースはガソリンよりも安い軽油で走行することができます。

ガソリン代は1Lあたりの平均価格が150円前後ですが、軽油は1Lあたり平均価格130円前後と、約20円安くなっています。(2022年8月時点)

ハイエースを満タン(65L)まで給油すると、ガソリンだと約1万円かかるのに対し、軽油なら約8,000円で済みます。

わずか2,000円の差ではありますが、月に1回給油したと仮定しても、年間1万4.000円もの差になるため、積み重なれば大きな節約です。長距離もしくは長期間乗り続ける人ほど、維持費の安さを実感できるでしょう。維持費を抑えて節約した分を、アウトドア費用に注ぐこともできます。

耐久性が高い

ハイエースは耐久性に優れているため、頑丈で故障しにくいのが特徴です。

そもそも荷物を運ぶために設計されているため、荷物の積載に耐えられるような頑丈なボディになっています。

加えて100万km以上走行しても問題ないほど、一般的な乗用車とは比べ物にならない耐久性を併せ持ちます。

配送業をはじめ多くの企業が、業務用の車にハイエースを採用していることからも、その性能の高さがうかがえるでしょう。

特にディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよりも頑丈かつ構造が簡単なため、故障しにくいのもポイントです。

さまざまな面から耐久力抜群なため、長年使いやすいのも大きなメリット。「好みにカスタマイズしたのに、すぐに乗れなくなる」という心配がありません。

高い耐久力を誇るので、アウトドアに出かける頻度や距離が多い人でも安心して乗り回すことができます。

ハイエースを車中泊に利用する際の注意点

ハイエースは車中泊に人気の車で、さまざまな面から適しているものの、いくつか注意点があるのも事実です。

「こんなはずでは」と後悔する可能性もあるので、注意点を踏まえて対策を施すようにしてください。

一般的な乗用車に比べると乗り心地の良さに欠ける

ハイエースは荷物を運ぶことを目的に設計されているので、一般的な乗用車に比べると乗り心地の良さに欠ける面があります。

特に段差を越える際の突き上げが強く、ふらつきや車酔いにつながりやすいため要注意です。

突き上げの強さを把握して、段差を避けたりブレーキをうまく使ったりして、衝撃を軽減させましょう。

取り回しが難しく高い運転技術が求められる

ハイエースは車幅が広いため、取り回しが難しい点には注意が必要です。

一般的な乗用車や軽自動車などに慣れていると、運転しにくく感じるかもしれません。

特に狭い路地や山道、車庫などは内輪差が大きくなるため、高い運転技術が必要となります。いきなりアウトドアに出かけず、街中などで慣れてから車中泊に赴くのがおすすめです。

ハイエースを車中泊仕様に快適化するためのカスタムパーツ

そのままの状態のハイエースよりも、車中泊仕様にカスタムしたほうが、快適な時間を過ごせます。

ハイエースでの車中泊をエンジョイできるように、快適化するためのカスタムパーツを5つ紹介します。

ベッドキット

荷室に、フラットなベッドを設けるためのアイテムです。

後部座席を倒すだけでは、凸凹で熟睡するのは困難ですが、ベッドキットなら、ぐっすり眠れる空間を作れます。

高さがあるため、ベッドの下は収納スペースとして活用できるのも魅力です。高さ調節できるものや、跳ね上げ式のものなど、バリエーションも豊富です。

耐久性の高い軽量タイプのものは、広げやすく収納しやすいので、使い勝手がよいでしょう。

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遮光パッド・遮光カーテン

遮光パッドや遮光カーテンがあれば、車外からの視線を気にすることなく眠れます。

プライバシー保護はもちろんですが、防犯対策にも役立ちます。

光を遮るので、街灯や月明り、朝日などが眩しくて起きてしまうリスクも軽減可能です。

また窓からの冷気や強い日差しなども遮ってくれるので、車内を適温に保つのにも効果的です。

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防虫ネット・網戸

夏のアウトドアに欠かせないアイテムで、車内に虫が侵入するのを防いでくれます。

窓に装着するタイプのものもあれば、スライドドアやバックドアに付けるタイプのものもあります。

蚊やハチなど、アウトドアにつきものの虫を気にすることなく車中泊を楽しめるため、虫が苦手な人にとって欠かせないアイテムです。

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ハンガーレール・サイドバー

収納スペースを拡充するためのアイテムで、荷物やアウトドアグッズを積み込みやすくなります。

ハンガーレールは天井やバックドアに取り付けることで、タオルや洋服をかけたり干したりできます。

例えば海水浴を楽しんだあと、水着や濡れたタオルなどを乾かしてから片付けるといった使い方が可能です。

またサイドバーは天井の両サイドに装着することで、アウトドアグッズを吊るしたり服をかけたりできるアイテムです。

ロッドホルダーと組み合わせて、釣り竿を天井に収納することもできます。

どちらもデッドスペースをうまく使って、限られた車内の中を有効活用できます。

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カーゴマット

水や汚れなどから、荷室を守ってくれるアイテムです。

アウトドアを楽しんだ後は、どうしても服や荷物などが汚れているため、荷室も汚れてしまいます。

カーペットに水が染み込んだり、砂や汚れが付着したりすれば、掃除が大変です。

とはいえ、そのままにしておけば水分がボディを錆びさせることも考えられるので、念入りに掃除しなくてはなりません。

カーゴマットを敷いておけば、水や汚れをすべて受け止めてくれます。

メンテナンスしやすくなるのはもちろんですが、木目調などデザインが施されたものもあるので、車内のインテリアコーディネートの一環としても楽しめます。

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ハイエースは車中泊を楽しむのにぴったりな車

ハイエースは荷室の広さや普段使いのしやすさ、カスタムパーツの豊富さなどから、車中泊に人気の車種です。

維持費が安かったり耐久性が高かったりと、アウトドア向きの性能であるのも大きなメリットです。

大きめの車のため運転には慣れが必要なものの、車中泊やアウトドアの心強い味方となってくれる車といえます。

ハイエースは、これから車中泊を楽しみたい方にも、すでに車中泊を楽しんでいる方にもおすすめの車です。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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