パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01

車のグリルの効果と種類について

車のグリルと言われても、すぐにピンとこないという人は多いかもしれません。グリルというのは、車のフロント部分、二つのヘッドライトの間にある網目や格子状のデザインになっている箇所をフロントグリルと言います。では、そのグリルはどんな役割をしていて、どんな種類があるのでしょうか。だいたいの役割は想像できても、詳しくは知らないという方が多いのではないでしょうか。そこで今回は車のグリルについて、解説したいと思います。

グリルの効果は?なぜ必要なのか?

グリルの効果は?なぜ必要なのか?

グリルがなぜ必要かと言うと、その役割は二つあります。まず一つ目は、外気の導入口という機能的な役割です。車のフロントにはラジエーターやエンジン、エアコンがあり、冷却などのために外気が大量に必要となります。そのためグリルは外気を取り入れやすい網目や格子状になっており、外気を取り入れると同時に大きな異物の侵入を防ぐ作りになっているのです。二つ目は、デザインシンボルとしての役割です。特に外国の自動車メーカーにはフロントグリルにブランドのアイコンとしてのこだわりが見られ、グリル全体の形や網目や格子の形状、そこにコーポレート・ロゴなどを組み合わせた特徴的なデザインを各社が競うかのように採用しています。外国車に詳しい人なら、グリルの網目や格子を見るだけでどのメーカーの車かある程度判別できるはずです。近年は、外気を取り入れるという機能的な役割は少なくなり、デザインシンボルとしての役割の比重が大きくなってきています。

車のグリルの種類にはどんなものがあるのか、それぞれの特徴とメリットとは

自動車メーカーは、車の最も目立つ部分とも言えるフロントグリルを重視しており、特徴的なデザインを採用して、ネーミングをつけています。

シングルフレームグリル

2000年代からアウディが使っているシングルフレームという縦に長い大きなグリルです。最近では下に長い六角形のような形状のシングルフレームグリルとして定着しています。

キドニーグリル

BMWが初のオリジナルモデルである「303」の生産を開始した1933年からずっと使っているグリルデザインです。キドニーというのは「腎臓」という意味で、二つのグリルが横に並んでいるデザインです。

ワッペングリル

フォルクスワーゲンのワッペングリルは、台形を逆さにしたような形状のグリルです。ワッペンというのはもともとドイツ語で、「ヨーロッパの紋章を模した、主として盾型の記章」という意味があります。

盾型フロントグリル

逆三角形の形が特徴的なアルファロメオのグリルデザインです。赤い十字架と大蛇をモチーフとしたエンブレムを頂く盾をイメージしたグリルと言われています。

スピンドルグリル

2012年発売のGSから採用されたレクサスのグリルデザインです。スピンドルとは、紡績機(ぼうせきき)の糸を巻き取る紡錘(つむ)のことを言い、台形の上にもう一つの台形を逆さにして乗せ短辺同士をくっつけたような形状をしています。

5ポイントグリル

マツダがこだわってきた五角形をした5ポイントグリルです。多くのマツダ車に採用されていて、マツダ車の特徴となっているグリルデザインです。

普段、あまり意識していない車のグリルには、自動車メーカーの深い思い入れがあることがわかります。自分の車だけではなく、街中でいろいろな車のグリルをチェックして見るとメーカーの意匠がわかって意外と面白いかもしれません。

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ