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車検・点検・メンテナンス
更新日:2023.04.26 / 掲載日:2023.04.26

今すぐ知っておきたい!車検証の手続きや費用・期限などの基礎知識

車検証とは、その自動車が、道路運送車両法において定められた保安基準をクリアしていることを証明する書類です。

この記事では、車検証とは何かを整理したうえで、車検証の各種手続きの方法や車検証に関してよくある質問をまとめました。思わぬトラブルに出会わないように、基礎的な知識を把握したいときの参考にしてください。

1.車検証とは

(1)車検証とは何か

車検証とは、自動車が保安基準を満たしていることを示す証明書のことです。保安基準とは、道路運送車両法において定められた、車の構造・装置の安全確保や環境保全に関する基準を指します。

この車は安全な状態に保たれていて、環境にもきちんと配慮している、走行に関して何の問題もない車である、ということを証明する書類が車検証です。

車検証は、車の新規登録手続きが終わると運輸支局や自動車検査登録事務所(以下、運輸支局等)から交付されます。ディーラー(車販売店)で購入したときは、納車日にそのディーラーから渡されるのが一般的です。

なお、車検証にはAタイプとBタイプがあります。

Aタイプは、一般の人が普通に車を購入するときに発行される車検証です。Bタイプは、自動車を多く抱えているリース会社やファイナンス会社などでよく発行される車検証です。Bタイプの場合、移転登録手続き(所有者を変更する手続き)をする際に、もともとの所有者から「登録識別情報」という6桁の英数字を確認する必要があります。

AタイプとBタイプとでは、以下のように所有者の記載位置などが少し異なります。

車検証Aタイプ・Bタイプ(出典:自動車検査証〈車検証見本〉丨北海道運輸局

(2)車検証が必要になるとき

車検証は、車を車検に出すときや売るとき、廃車するとき、自動車保険に加入するときなどに必要です。

ただし、車検証は必要なときに持つのではなく、自動車を運転するときは道路運送車両法によって常に携行しなければならないと定められています。

自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。
(引用:道路運送車両法・第66条丨e-Gov法令検索

検査標章とは、車検証の有効期限が記されたステッカーのことで、車検シールとも呼ばれています。自動車の前面ガラスの内側に貼ることが義務づけられています。なお、これまでは前方から見やすい位置に貼ればよい、という決まりでしたが、2023年7月からは前方かつ運転者席から見やすい位置に貼らなければならないことになっています。

(3)2023年1月4日から車検証が電子化

2023年1月4日から、車検証が電子化されることになりました。従来の車検証のA4サイズからA6サイズに小さくなり、ICタグが貼付されます。

出典:電子車検証の仕様丨電子車検証特設サイト

物理的な車検証の券面には「車検証の更新などによって変更されない情報」のみが記載され、それ以外の情報はICタグに記録されます。ICタグに記録された情報は、スマートフォンから「車検証閲覧アプリ」をダウンロードすることで閲覧できるようになります。

なお、電子車検証や車検証閲覧アプリが普及するまでの間は、電子車検証の券面に掲載されていない情報を簡単に確認できる「自動車検査記録事項」が補助的に発行されます。自動車検査記録事項は常に携行する義務はありませんが、スマートフォンで閲覧できない人は自動車に電子車検証と一緒に搭載しておくことが推奨されています。

2.車検証に関する代表的な手続きの流れと費用

車検証に関する代表的な手続きの流れと費用をご紹介します。

(1)住所・氏名などの変更手続き

引っ越しなどで住所が変わった、結婚して氏名が変わったなどの場合、車検証に記載されている住所や氏名の変更手続きをする必要があります。

①手続きの流れ

  • 1. 車検証がAタイプかBタイプかを確認する(Bタイプの場合は、所有者の情報が変更されている場合があるので、リース会社やファイナンス会社などに確認をする)
  • 2. 必要書類(車検証、変更登録申請書、手数料納付書、原因を証する書面〈住所変更なら住民票など〉)を準備する
  • 3. 自動車検査登録総合ポータルサイトの申告書作成ページから申請書を作成する
  • 4. 住まいがある地域を管轄している運輸支局等に申請と書類を提出する

参照:氏名・住所・使用の本拠の位置等の変更丨自動車検査登録総合ポータルサイト

②手続きにかかる主な費用

主な費用金額
変更登録手数料350円
ナンバープレート代(変更がある場合)ナンバーを管轄するセンターによる
自動車保管場所証明書(車庫証明書)の発行料管轄の警察署に要問い合わせ

(2)名義変更手続き

車検証の名義変更手続きとは、車検証の所有者を別の人物に変更するための手続きのことです。具体的には、移転登録または変更記録が必要になります。

①手続きの流れ

  • 1. 車検証がAタイプかBタイプかを確認する(Bタイプの場合は、所有者の情報が変更されている場合があるので、リース会社やファイナンス会社などに確認をする)
  • 2. 必要書類(車検証、移転登録申請書、手数料納付書、譲渡証明書、新旧所有者の印鑑登録証明書など)、使用の本拠の位置を証するに足りる書面(個人なら光熱費の領収書など)使用者の住所を証するに足りる書面(個人なら住民票など)を準備する
  • 3. 自動車検査登録総合ポータルサイトの申告書作成ページから申請書を作成する
  • 4. 住まいがある地域を管轄している運輸支局等に申請と書類を提出する
    参照:売買等により譲渡、譲受する手続き丨自動車検査登録総合ポータルサイト

②手続きにかかる費用

主な費用金額
移転登録手数料500円
ナンバープレート代(変更がある場合)ナンバーを管轄するセンターによる
自動車保管場所証明書(車庫証明書)の発行料管轄の警察署に要問い合わせ

(3)車検証の紛失時の再発行手続き

車検証を紛失したときは、速やかに再発行手続きをしなければなりません。手続きの流れと費用は以下のとおりです。

①手続きの流れ

②手続きにかかる費用

主な費用金額
再交付手数料350円

(4)代理人や業者を利用した手続き

車検証に関わる各種手続きは、代理人や業者(ディーラーや整備工場など)に委任することが可能です。

代理人や業者に委任するメリットは、手続きの面倒さを軽減できる点です。一方で、手数料(業者に依頼した場合は10,000~50,000円程度)がかかったり、誤った手続きをしたりすると車検証の発行ができないなどのデメリットもあります。そのため、手続きを依頼する前によく検討するようにしましょう。

なお、手続きをするときは、上記で紹介したような書類とあわせて委任状が必要になることがあります。委任状は国土交通省のWebサイトに公開されているものを印刷するか、業者が用意したものを利用するのが一般的です。

3.車検証に関してよくある質問と回答

(1)車検証はいつもらえる?

車検証は納車日にディーラーからもらえます。検査標章(有効期限が書かれたステッカー)と、自動車検査記録事項(電子車検証の券面に掲載されていない情報を簡単に確認できる書類)もあわせて渡されます。

(2)車検証の有効期限はいつ?

車検証の有効期限は車両の種類ごとに異なります。自家用乗用車の有効期限は、最初の車検から3年間となり、以降は2年間となります(参照:自動車検査証の有効期間丨国土交通省)。

(3)車検証の有効期限を更新するには?

車検証の有効期限の更新は、ディーラーや住まいがある地域を管轄している運輸支局等で行います。

更新は車検証の有効期間内であればいつでも可能です。ただし、早めに受ければ受けるほど次の車検の時期が早くなります。一方で、有効期限から1ヶ月前までであれば、一部地域を除いて車検の時期が早まるのを避けられます。

【例】有効期限が2023年6月25日の場合

・2023年2月20日に受けたら、次の有効期限は2025年2月20日
・2023年5月30日に受けたら、次の有効期限は2025年6月25日

そのため、有効期限から1ヶ月前までの間に更新するのがおすすめです。

ディーラーによっては車検を受けたほうがよい時期を知らせてくれますが、それがなかったり、あるいは1ヶ月以上の長期旅行などで早めに受けなければいけなかったりするときは注意が必要です。

(4)車に車検証がないとどうなる?

車検証を携帯していなかった場合、道路運送車両法第66条に違反しているとみなされ、道路運送車両法第109条第1項にもとづいて50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

(5)車検証をなくしたらどうする?

車検証の紛失時は、速やかに再発行手続きを行いましょう。住まいがある地域を管轄している運輸支局で直接行えば、30分~1時間ほどで再発行されます。

4.車検証に関してお困りならグーネットピットにお問い合わせください

車検証は、車を運転する以上、必ず携行しなければならない書類です。ただ注意しなければならないことが多く、「なかなか覚えられない……」「自分で手続きするのが不安」という人もいるかもしれません。

グーネットピットでは、車検を行える整備工場を全国的に展開し、日々多くの車検を受け付けています。車検証に関するお悩みについてもアドバイスしているので、もしお困りでしたらお気軽にご相談ください。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
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